タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

2番 タイで最も有名なお寺ワット・ポーの歩き方(前編)

ワット・ポー バンコク

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

このお寺は敷地が広く、ほとんどの場合、

参拝するのは大きな寝釈迦仏だけだと

思います。

私も人を案内する機会があるときは、

まず寝釈迦仏を参拝し、

相手がタイの暑さで疲れている場合は、

そこで終えますが、もう少し行ける時は

布薩堂をご案内します。

 

実際ほぼ全部を歩くと

半日くらいかかると思います。

寺院内にある配置図です。

 

 

 

 

ワット・ポーの歩き方

 

敷地が広いので歩き方を考えてみました。

上記の地図を使ってゾーンを分けました。

 

まず、前編の今回は黄色で囲った

ゾーン1布薩堂周りのお堂を、

後編では青で囲ったゾーン2と、

寝釈迦仏のお堂など緑で囲ったゾーン3

それぞれのゾーンにあるお堂を

歩きます。

 

 

ゾーン1の歩き方と建物の配置

 

ゾーン1を歩く場合は、

寺院の南側にある入り口から

入る方がより近いです。

 

ゾーン1の中心にあるのは布薩堂。

布薩堂は周囲が二重の回廊で

囲まれています。

寺院内に地図は二つあるのですが、

二つの向きが違うので、私が向きを合わせて

このゾーンがわかるようにアレンジしました。

 

今回は、まず布薩堂の回廊の外側の建物

(緑の□で囲った数字)を眺めながら1周し、

2周目は、布薩堂の回廊の中に入り、

回廊の内側の建物(赤の〇で囲った数字)

東西南北のお堂と布薩堂を参拝します。

 

 

布薩堂の回廊の外側を歩く

 

布薩堂の回廊の外側には、

ほとんど開いていませんが

四隅に仏堂があり、

そのお堂の脇に5つの仏塔群が

あります。

また東西南北に各々サーラーが2つずつ

並んでいます。

外側にある建物一覧です。

(下に書いたタイ語と英語はワット・ポーの

表示板に書かれているものです。)

 

南西の隅 サモー仏堂 

 พระวิหารคตสมอ  Phra Vihara Khot Samor

南側 2つ並んだサーラー

 ศาลารายด้านทิศตะวันใต้

    Sala Rai in the South

南東の隅 寝釈迦仏の仏堂

 พระวิหารคตพระพุทธเจ้าเข้านิพพาน

 Phra Vihara Khot Lord Buddha attained Nivana

東側 2つ並んだサーラー

 ศาลารายด้านทิศตะวันออก Sala Rai in the East

北東の隅 プラ・チャーイの仏堂

 พระวิหารคตพระฉาย

 Phra Vihara Khot Phra Chai

北側 2つ並んだサーラー

 ศาลารายด้านทิศเหนือ

 Sala Rai in the North

北西の隅 ナーデーンの仏堂

 พระวิหารคตหน้าแดง

 Phra Vihara Khot Na Daeng

西側 マッサージのサーラー

 ศาลานวด  Sala Nuad

西側 メースーのサーラー

 ศาลาแม่ซื้อ  Sala Mae Sue

 

南側の入り口から入ると、まず左手にあるのは

サモー仏堂です。ここが歩き始めで、

左手に布薩堂周辺の回廊を見ながら

反時計周りに1周します。

 

サモー仏堂 (1)

 

仏堂を前から撮りました。

 

入り口です。

 

チュンポン王子が祀られています。

 

このお堂の脇にある仏塔群です。

 

南側2つ並んだサーラー (2)

事務所の様になっているところです。

サーラーの写真がなくて、唯一あった写真は、

外側からこのお寺を撮った時に写っていた

右端のオレンジ色の屋根の

建物が南側サーラーの1つです。

 

このサーラーの前から撮った

回廊の外側の様子です。

回廊の外側には回廊を囲むように

このように仏塔が並んでいます。

 

南東の隅 寝釈迦仏の仏堂 (3)

 

このお堂の脇にある仏塔群です。

 

ここも回廊を左手に見ながら進みます。

 

東側2つ並んだサーラー  (4)

次に右手側に見えてくるサーラーは

ワット・ポーのマッサージ学校というか

マッサージ場のサーラーが2つ。

2020年に訪れた時は改装中でした。

 

下の写真は2014年に訪れた時に撮った

当時の中の様子です。

 

このマッサージ場の前はちょうど

東の仏殿(⑤)の裏手になります。

東の仏殿は回廊内からしか

入ることができません。

 

東の仏殿とマッサージ場の間に

祠の様なものがありました。

 

北東の隅 プラ・チャーイの仏堂 (5)

 

このお堂の脇にある仏塔群です。

 

この辺りも左手に回廊の裏側と

仏塔を見ながら進みます。

 

北側 2つ並んだサーラー (6)

すると次に右手側に

北側のサーラーが見えて来ます。

北側のサーラーは2つの建物の形が

違います。

こちらが手前のサーラーです。

 

もう少し進むともう1つのサーラーが

あります。

 

ここは回廊を左手に仏塔の間を

抜けるようにして進んで行きます。

 

北西の隅 ナーデーンの仏堂 (7)

次は北西の隅の仏堂が見えて来ます。

 

このお堂の脇にある仏塔群です。

 

このナーデーンの仏堂のすぐ横に

寝釈迦仏のお堂へと入る門があります。

ここを入って行ったところが、

私がゾーン3としたところです。

 

その門の横にそびえ立つのは

ゾーン2で歩く4人の王の仏塔です。

 

西側 マッサージのサーラー (8)

布薩堂の西側のサーラーは

それぞれに名前がついていて

人が中を見たり、ちょっと座って休んだりと

出入りできるようになっています。

 

この2つのサーラーがあるのは

4人の王の仏塔の前です。

 

手前のサーラーです。

 

中は人体図などの絵が描かれています。

 

天井の様子です。

 

西側 メースーのサーラー (9)

先ほどのサーラーの南側にある

もう1つのサーラーです。

 

こちらも中には絵が描かれています。

 

ここを出ると左手前方に入ってきた

門が見えて来ます。

 

これで布薩堂の回廊の外側を

反時計回りに1周したことに

なります。

 

 

布薩堂の回廊の内側を歩く

 

布薩堂は中心にあって、その周りを

内側の回廊、その外側にもう1つの回廊と、

二重に囲む形で建っています。

 

その2つの回廊をつなぐように

東西南北に、形態の違う仏像が祀られた

仏殿があります。

 

南、西、北側は外から仏殿に入れますが、

東側の仏殿は布薩堂の入り口に

通じるところで、

回廊の内側からしか入れないことと、

東側の仏殿だけ

前方のポーチ、後方のポーチと

中で部屋が二つに分かれていて、

それぞれの部屋に仏像が

祀ってあります。

 

回廊の内側にある建物一覧です。

南の仏殿

 พระวิหารทิศใต้  Phra Vihara in the South

西の仏殿

 พระวิหารทิศตะวันตก  

    Phra Vihara in the West

北の仏殿

 พระวิหารทิศเหนือ  

    Phra Vihara in the North

内回廊・外回廊

 พระระเบียงชั้นใน พระระเบียงชั้นนอก

  The Inner Phra Rabiang The Outer Phra Rabiang

東の仏殿 前方ポーチ

 พระวิหารทิศตะวันออกมุขหน้า

 Phra Vihara in the East Front Portico

東の仏殿 後方ポーチ

 พระวิหารทิศตะวันออกมุขหลัง

 Phra Vihara in the East Rear Portico

布薩堂

 พระอุโบสถ  Phra U bosot

 

外側を1周してくると、南側の入り口に

もどるので、回廊内にはまだ入らず、

回廊部分に建っている

外側から入れる仏殿から参拝します。

南側入り口に1番近い

南の仏殿が歩き始めで、今度は

右手に布薩堂周辺の回廊を見ながら

時計周りに1周します。

 

南の仏殿(①)

 

この仏殿の破風部分です。

 

入り口です。

 

入って後方から撮ったお堂内の様子です。

 

チンナラート仏(พระพุทธชินราช)

という仏像です。

ブッダと5人の弟子です。

 

穏やかなお顔のブッダ。

 

その前に座る弟子たち。

 

ブッダがご覧になっている風景です。

 

西の仏殿(②)

 

この仏殿の破風部分です。

 

入り口です。

 

入って後方から撮ったお堂内の様子です。

 

チンナシー(พระพุทธชินศรี)

という仏像です。

7つの頭をもつナーガに守られ、

ムチャリンの木の下で瞑想するブッダ。

 

正面からだと木が見えないので、

横から撮りました。

 

斜め後ろから撮りました。

 

斜め前から撮ると7つの頭をもつ

ナーガがよく見えます。

 

ブッダがご覧になっている風景です。

 

北の仏殿(③)

 

この仏殿の破風部分です。

 

入り口です。

 

入って後方から撮ったお堂内の様子です。

 

パーレーライ(またはパーリライพระปาลิไลย)

という仏像です。

パーレーライ象とサルに説法する

ブッダです。

 

鼻で水差しを持ち、

飲み水をくんできたパーレーライ象。

 

ミツバチの巣をとり、捧げるサル。

 

斜め前から撮りました。

 

ブッダがご覧になっている風景です。

 

さて、北の仏殿を参拝したら、

この横にある入り口から

回廊の中に入ります。

 

外回廊から中回廊(④)

入るとまず外回廊があります。

外回廊は、回廊というよりも

外壁の内側に仏像を祀っているような

感じで、1周歩くための回廊では

ないようです。

回廊の前は中国庭園のような雰囲気です。

 

中回廊の外壁にある

中回廊への出入り口です。

 

中回廊へ入ると、

中回廊は布薩堂を1周囲んでいます。

 

東西南北に仏殿があり、1周歩くことは

できないようになっていますが、

週末に行くと、子供たちがお坊さんから

学んでいる姿などを見かけることもあります。

 

回廊に立ってみた回廊内部の様子です。

 

東の仏殿(⑤⑥)

 

東の仏殿は回廊内部からしか

入れないようになっていて、

お堂の前に門がありますが、

仏殿から布薩堂へ向かうからなのか

布薩堂から見ると門の裏側が見えます。

 

この仏殿の布薩堂の方から見る

破風部分です。

 

お堂入り口です。

 

こちらの部屋が

東仏殿の後方ポーチと

呼ばれている部屋です。

ローカナート仏(พระโลกนาถ)という仏像です。

大きな立像が祀られています。

 

斜めの角度から撮りました。

 

この横に、前方ポーチと

呼ばれる部屋への出入口があります。

 

正面にまわります。

マーラウィチャイ(พระพุทธมารวิชัย)

という形態の仏像です。

菩提樹の下で瞑想するブッダ。

 

斜めから撮りました。

 

横から撮りました。

 

後方ポーチをへて、東の仏殿を出ます。

 

カムペーンゲーウに囲まれた布薩堂(⑦)

 

布薩堂は二重の回廊の中に、

さらにカムペーンゲーウと

呼ばれる低い壁に囲まれています。

 

お堂の正面です。

 

破風部分です。

 

そして四隅にはプラーンと呼ばれる

仏塔が建てられています。

 

布薩堂の周りに置かれる結界は

カムペーンゲーウの中に

埋め込まれています。

 

二枚はられています。

 

お堂の屋根は三重です。

 

 

布薩堂内を参拝する

 

カムペーンゲーウにある門から入ります。

 

階段を上がります。

 

お堂の入り口まで

また階段を数段上がります。

 

入り口です。

 

開かれている螺鈿細工の扉の様子です。

 

お堂の後方から撮ったお堂内の様子です。

 

お堂の内部には左右に太い柱があります。

 

お堂の天井部分です。

 

左手の方には僧侶のための場所があります。

 

ご本尊です。

 

この台座にKingRamaⅠの遺骨が

安置されていると言われています。

 

壁画が遠くてあまりよく見えません。

 

ご本尊がご覧になっている部分の壁画です。

 

ご本尊に少し近づいて撮りました。

 

ズームして撮りました。

 

布薩堂を参拝したので、お堂をでます。

内回廊から外回廊へと抜けて

いきます。

 

外回廊が見えます。

 

ここを抜けていきます。

 

これで布薩堂の回廊の内側を

時計回りに1周したことに

なります。

 

このお寺の外壁の外から撮った

布薩堂の様子です。

 

これでゾーン1を歩き終えました。

 

次は、青で囲ったゾーン2と、

寝釈迦仏のお堂の緑で囲ったゾーン3

を歩く後編へと続きます。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi