仏像に水をかけるタイのお正月 2019年
サワディーカ。
@yayoiです。
今年のタイのお正月は、KingRamaⅨの喪があけて
KingRamaⅩの戴冠式が近いからか、
ちょっとにぎやかな気がします。
そして、歩いていてよく目に入ってくるのは、お寺や
ショッピングモール、銀行などの公共の場はもちろん、
コンドミニアムのロビーまで、
お水をかけてあげるための仏像が祀られていること。
去年は喪中だったからかあまり目にしませんでした。
ソンクラーンの由来!
以前2005~2009年に住んでいたときは、
たとえ目にしていても
意識していなかったからなのか、
その時とは違って、
今の私が仏教を勉強しているからなのか、
とにかく今年は
水をかけるために祀られた仏像をよく目にします。
今年初めてみたのは、4月1日で、よく行くモール、
エカマイゲートウエイの入口にいつも出ている
小さな市場でのことでした。
4月1日に撮りました。
初めはなんでここに仏像が…と?
でも仏像が祀られていると、まず手をあわせ、
すぐに写真を撮りたくなる私...
ちょうどタイ人が来て、お水をかけているのをみかけました。
この光景を見かけたのは4月にはいってすぐ。
ちょうどソンクラーンが始まる前に、長年不定期で通っている
タイ語の学校で、ソンクラーンの授業とパーティーがある
というので参加してきました。
授業ではまずソンクラーン(สงกรานต์)という言葉の意味を
習いました。
ソンクラーンとは、サンスクリット語由来の言葉で
” 過ぎていく ”という意味があるそうです。
過ぎていくもの…それは、時、時間です。
昔は時計や陽暦はなかったから、
古代の人は太陽が昇り沈むことで1日の長さを知り、
月の満ち欠けによって1ヶ月の長さを知りました。
それがソンクラーンという言葉の由来だそうですが、
アユタヤ時代の王様が5月の満月の日をお正月に決めたそうで、
満月の日は毎年変わるので、そのころ毎年、お正月の日付は
変わっていたそうです。
現在の4月13日を決めたのはKingRamaⅦの時代で、
現在では4/13-15を祝日となっています。
今年は12日から4日間が祝日に。
また、新年のスタートはその後のピブーン政権下で
1月1日に設定、1942年の1月1日から
スタートとしたそうです。
タイは、日常生活は陽暦を使いますが、国の祭日や仏教の
行事の日などには陰暦(仏暦)をよく使っていて、
日本で平成や令和が一般的に使われるように、タイでは
年号は西暦より仏暦を使うのが一般的です。
2005年に私がタイで暮らし始めたときは、
食べ物の賞味期限に仏暦が使われているとは夢にも思わず、
お店でよく悩んだものでした。
逆に今は賞味期限などには陽暦も使われますが、
タイ人と話すときは年号が仏暦で言っているのか、
陽暦なのか考えながら話します。
実はこのサイトの記事を書くのに、
タイのお寺の歴史などを調べてみると、
年号はすべて仏暦で書かれているので、
私が陽暦に直した年号をのせています。
ちなみに今年は2562年。
陰暦を知るには陽暦に543年を足せばよく、
543と覚えやすい数字なので簡単です。
タイ人がソンクラーンにすること!
授業中に、「タイ人がソンクラーンにすること」を
先生が説明しながらみせてくださった写真を
iPhoneで撮影しながらききました。
以下の写真はその時にちょっと撮ったもので、イメージです。
お寺に徳を積みに行く。托鉢する。
仏像に水をかける。
目上の人の手に水をちょっとかけて、前年の失礼をわび、
新年のお祝いの言葉をかける。
これは学校で実際に、校長先生や60歳以上の参加者の方に
生徒みんなで行いました。
ジャスミンの花とバラの花びらが浮いた水をちょっとだけ
手のひらにかけます。
目上の方が自分の手にかかったものを私の頭などにかけて
お返しをしてくださることで吉祥をわけあうのです。
放鳥や放魚する。
砂の仏塔を建てる。
お寺に人が来ると、履いて来た靴にお寺の土が
ついて、お寺の土が減るからというもの。
あとは、楽しく!水かけ遊びが有名ですが、
こんなイメージです。
そこで、“仏像に水をかける”ための仏像が
祀られているところを、私が撮りためた写真を
載せてみようと思います。
MRTサムヤーン駅付近
この駅付近はワット・フワランポーンやチュラロンコン大学、
大学経営のオフィスビルのジャムジュリースクエアなどが
あります。
ワット・フワランポーン
ジャムジュリースクエアービル入口
ジャムジュリースクエアー1階のカシコン銀行
ジャムジュリースクエアー4階の本屋、CHURA BOOK
BTSサヤーム駅周辺
この駅に直結するショッピングモール、サヤームパラゴンには
まだセットされていませんでした。
でも、セットされると、ソンクラーンについての説明の
パネルが飾られたり、曜日ごとの仏像が祀られる様です。
サヤーム駅から歩いてエラワン祠の前を
通り過ぎたところにあるアマリンプラザ前
BTSアソーク駅~プロンポン駅周辺
アソーク駅直結のショッピングモール、ターミナル21は
駅に続く通路に、曜日ごとの仏像が祀られています。
私は、私の生まれ曜日の金曜日の仏像に水をかけましたが、
居合わせたタイ人の方にきいてみたら、全部の仏像に
かけるそうです。
プロンポン駅直結のショッピングモール、エムクオーティエ
エムクオーティエの中のオフィス棟、
Bhiraj Tower エレベーター前
BTSエカマイ駅周辺
エカマイ駅周辺は、ワット・タートゥトーンや
駅直結のショッピングモールのゲートウェイ等があります。
ワット・タートゥトーン
駅直結のモール、ゲートウェイ入口の市場
4月5日に撮った写真では、仏像にプワンマライといった
花でできたリースがかけられていました。
ゲートウェイのモール内。
ゲートウェイ1階のマックスバリュー前。
駅直結の医療センターやスパが集まるビル、Mediplexでは、
駅から直結の2階の入口のところに祀られていました。
駅から歩いて数分のところにあるビル、Horizonの中にも。
仏像に水をかけると、
自分の心も洗い流されていくような気がします。
お読みいただき、ありがとうございました。
@yayoi