タイのお寺に魅せられて~アジア百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

17番 もみじのころは京都にいる気分になる、九躰の仏像のお寺!

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九品仏 日本

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

 

学生時代からたまに乗っていた大井町線。

滅多に乗らないのに、印象深いこの駅。

その理由は、乗っていると

「九品仏駅では電車のドアーが一部開きません

 のでご注意ください。」

というような内容のアナウンスが流れ、

電車に乗っていると、中からは見えない

その風景がどうなっているんだろう...と、

つい気になる駅だったから。

 

ちょうどホームに電車が停車していたので撮りました。

やっと見れた!瞬間です。

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こんな風になっていってたのですね...

 

そして、九品仏という駅名からして、私はお地蔵さんが

9つならんでるところがあるのかな…?などとも

想像してしまい、ちょっと神秘的な駅だったのです。

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そんな通り過ぎるだけの駅に、わざわざ行ってみようと

思った理由は、駅のすぐ近くにお寺があるときいてから、

いつか行こうと思っていたままになっていたこと。

 

また、2018年の12月から今年、2019年の年明けまで、

ちょっと長めの約1ヶ月の予定で一時帰国した私が、

年末もほど近い12月26日の夜になって、そういえば

日本に来てからお寺に行っていない!と気がつき、

家から比較的近くて、すぐに行けそうなお寺と考えて、

九品仏のお寺にまだ行っっていないことを思い出し

すぐに検索…

翌日起きたら、すぐに九品仏に行こうと決めたのでした。

ネットって便利ですね。

 

ここ数年、タイの仏教やお寺に興味がある私は、

タイのみならず、かつて住んだ韓国でもお寺を訪れ、

今や“お寺”と名の付くところに興味深々。

日本での一時帰国中も時間が許せばお寺を訪れるように

なったわけです。

 

 

駅から近くに、こんな大きな敷地のお寺が!

 

 

さて、夜中に思い立って調べて、翌朝は早起き。

お寺に行って、その後、図書館に寄って...など、

一人の盛だくさんな一日が始まりました。

 

大井町線、九品仏駅の自由が丘に近い方の改札を出て、

踏切を渡ります。

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駅からまっすぐ。

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信号の向こうに参道が見えます。

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九品仏とは通称で、お寺の名前は浄真寺です。

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朝の参道を歩くのは気持ちがいいです。

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供養のお地蔵さんの上にまだ赤いもみじが。

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総門の前に着くと、門の中にももみじがみえます。

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総門をくぐったところです。

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左手側に見えるのは完成したばかりの様な新しいお堂です。

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右手側のお地蔵さんの向こうに見える小さなお堂は

えんま堂です。

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これら二つのお堂の横を通り過ぎて通路を左に曲がると

仁王門が見えます。

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右手に曲がると車門があります。

車門を門の外に一度出て撮影しました。

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再び、車門から中に入ると、正面に仁王門。

左手には灯篭。右手側には開山堂と三十三観音のお堂の

入り口があります。

この日の開山堂では葬儀が行われるからか提灯が

下がっていました。

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門と、後ろに見えるのが開山堂です。

開山堂では葬儀があるので入れませんでしたが、

珂碩上人の像が安置されているそうです。

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お地蔵さんが祀られています。

私の ”九品仏”イメージは、こんなお地蔵さんが

九躰祀られているイメージでしたが...

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階段を上ると三十三観音堂があります。

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秋のもみじと三十三観音堂です。

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お堂の前には、千手観音でしょうか…

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お堂の中に入るには、事前に作務所などで

許可をいただいてから入ります。

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お堂の中の様子です。

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観音堂をあとにすると、先ほどのお地蔵さんの後ろに

仁王門が見えます。

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仁王門から御本堂へ!

 

 

 

お寺の中に数ある立て札には、このお寺や、それぞれの

お堂のことがいろいろ書かれています。

例えば、先ほどの開山堂にはこの様な立て札が。

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今回の記事はそれらをまとめて書いていますが、 

それによると、このお寺には

「九品山唯在念仏院浄真寺」という正式名があり、

江戸時代の高僧、珂碩上人が1678年に、奥沢城跡であった

この地を賜り、浄土宗の三大経典の一つ、『観無量寿経』の

説相によって、堂塔を配置して、創建したそうです。

 

お寺全体の案内図はなかったので

私が簡単に伽藍の配置図を作ってみました。

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三門である、りっぱな仁王門。

別名、紫雲楼(しうんろう)は1793年に建立。

その後、本堂とともに1965年に、茅葺を銅板基に改修。

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左右に一対の仁王像があります。

向かって右。

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向かって左。

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楼上に阿弥陀如来と二十五菩薩像が安置されているほか、

風神雷神もいらっしゃるようです。

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それだけでなく、龍なども。

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門をくぐって中に入ると

左手側には鐘楼がみえます。

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そして、右手側には御本堂が見えてきます。

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正面からみた御本堂です。

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その御本堂に向って右側のところに仏足石があります。

仏足石は人々がその御足に対して接足する

仏陀礼拝の形式として、仏像が造られるまで。

仏足石礼拝は重く用いられたそうです。

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もみじに囲まれた仏足石が撮れました。

 

仏足石の後ろ、本堂の横には石庭があります。

庭の後ろには先ほどくぐって来た仁王門がみえます。

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さて、いよいよ御本堂の入り口です。

御本堂は龍護殿という名前です。f:id:at_yayoi:20190423180910j:plain

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御本尊は珂碩上人御自作の釈迦牟尼如来です。

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近寄って撮影しました。

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真横から撮りました。

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逆側にまわって撮りました。

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上の傘の部分が、見慣れたタイのお寺の傘とはまったく

違った形をしています。

見上げるようにして撮りました。

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御本像を正面に左側には法然上人や尊者が祀られています。

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御本像を正面に右側には善導大師が祀られています。

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その前では写経ができるようになっています。

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そして石庭をながめながらゆったりした時間が持てます。

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御本堂の近くにはイチョウの木もありました。

境内にはイチョウをはじめ、古い大きな木が目立ちます。

12月末ともなれば、さすがにイチョウの葉は

ありませんでしたが…

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さらに素晴らしい!三仏堂に9躰の阿弥陀仏!

 

  

御本堂を背にすると、前に三つのお堂があります。

三仏堂です。

このお堂はもともと1698~1699年ころに

建立されたものが安政や大正時代の地震により

被害を受け、1983年、昭和になってから

大修復されました。

三仏堂は、むかって左側から、下品堂

中央に上品堂、右側が中品堂となっています。

 

阿弥陀様には9つの名があり、それぞれの手の位置と

印契が異なります。

これは、浄土宗は念仏によって、身・口・意(こころ)の

3つが浄化されていく道程を表したものだそうです。

そして、極楽に往生を願う人の性質や行為によって、

9つに分けられた往生の階位を表しているものが九品だそう

ですが、どんな戒律を保ち、どういった功徳を積み、

どうやって往生していくのかが9種類あります。

 

このお寺に祀れている九躰の阿弥陀像、

つまり“九品仏”は、珂碩上人によるもの。

高僧であり、彫刻に秀でた珂碩上人はこんな素晴らしい

阿弥陀像を残されたのですね。

 

ご本堂を背に、向って1番左側にある

下品堂(げぼんどう)です。

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下品上生は、お堂の中央。

祀られているのは上生佛(じょうしょうぶつ)。

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上生佛を中央に、向って右が下品中生。

祀られているのは中生佛(ちゅうしょうぶつ)。

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上生佛を中央に、向って左が下品下生。

祀られているのは下生佛(げしょうぶつ)。

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0885

 

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次は、

ご本堂を背に、中央にある上品堂(じょうぼんどう)。

ご本堂の正面に位置しています。

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上品上生は、お堂の中央。

祀られているのは上生佛。

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上生佛を中央に、向って右が上品中生。

祀られているのは中生佛。

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上生佛を中央に、向って左が上品下生。

祀られているのは下生佛。

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この上品堂と、中品堂の間には阿育王塔があります。

インドのアショカ王はインド各地にブッダの遺跡に

多くの石柱を建立していて、その様に

このお寺でも日本様式の王塔が建立された様です。

 

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最後は、ご本堂を背に、向って1番右側にある

中品堂(ちゅうぼんどう)です。

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中品上生は、お堂の中央。

祀られているのは上生佛(じょうしょうぶつ)。

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上生佛を中央に、向って右が中品中生。

祀られているのは中生佛(ちゅうしょうぶつ)。

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上生佛を中央に、向って左が中品下生。

祀られているのは下生佛(げしょうぶつ)ですが、

修復中のようです。

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そして、この中品堂の前は紅葉がきれいでした。

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ご本堂(龍護殿)は私達のいる娑婆世界で、

この三仏堂は、阿弥陀様がいらっしゃる極楽浄土を

表しているそうです。

 

ところで、お寺に入ってすぐのところに

大勧進についての案内がありました。

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とても偶然なのですが、この九品仏を訪れる二日前に

たまたま図書館でみつけた本『鎌倉大仏』を

読んでいたら、

 ” 勧進とは一般に寄進を受けることを

  求めること。

  仏教の世界では造仏造寺に当たって、

  浄財を寄付してもらうこと。

  古い例では行基が743年に紫香楽宮における

  廬舎那仏造仏の際にしたことが知られている 

  (P.75より)“

というものを見て、勧進について知ったばかりでした。

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読んで間もなくのことを実際にお寺で

見ることができて

とてもご縁があるなと思ったので

私も納めさせていただきました。

納めると、こちらの御朱印をくださいました。

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お庭も美しく、木が多いお寺、

新緑の時期にでも、また訪れたいお寺です。

 

 

<九品仏 浄真寺>

 

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正式名称  九品山唯在念仏院浄真寺

       浄土宗 宗派のお寺です。         

所在地   東京都世田谷区奥沢7-41-3

 

 

 

今回の記事は、九品仏でいただいたご案内や、

寺院内にある案内を参考に書きました。

お読みいただきありがとうございました。

 

参拝した日から写真を眠らせてしまい、もみじ残る

暖冬の日の九品仏を、春になってから

アップすることになってしまいました。

これを書いているタイは、外は夏真っ盛りの

暑さでございます。

@yayoi