タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

14番 緑多い公園かと思ったらお寺。寺院公園?のようなお寺(前編)

ワット・ヤーナサンワララーム チョンブリー県

サワディーカ。

@yayoiです。

 

 

1度目のバンコク駐在を終え、その後

滞在した国、シンガポールや韓国からも

年に何度かタイを訪れた時、

友人二人がパタヤに住んでいるので、

遊びに行き、泊めてもらった時の

ことです。

 

友人二人とその子供たちもみんなで

一緒に車に乗って、

パタヤより、ちょっと長距離ドライブ。

大通りから一つ道を曲がって

通りから離れると、

急に静かな自然が広がる中、車が

巨大な公園のようなところに

入って行くのを見て、みんなで

公園で遊ぶのかと思ったら、

お寺に到着してビックリ!

 

こんなところを入って行きます。

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友人と訪れたのは、2014年のこと。

友人のうち一人の実家はムスリム。

それでムスリム出身の彼女が

お堂内には入らず、子供たちと待っていて

くれたので、私ともう一人の友人は

舎利塔内を見てから、階段を上って

上の方にある仏堂まで上がって

行きました。

 

ただ、この時には御本堂を訪れて

いなかったので、再びバンコク在住と

なってから2018年にもう一度

こちらを訪れ、御本堂を参拝したの

でした。

 

 

 

 

ワット・ヤーナサンワララームの歩き方

 

私が、まるで寺院公園と呼ぶその訳は

とにかく巨大な敷地です。

そこで、このお寺の歩き方を考えてみました。

 

グーグルマップなどで見ると、

1つ1つの場所が、別々にあるようにも

見えます。

しかし実際には、門があって、1つの敷地となっていて

大きな公園の様になっているのです。

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寺院内にあった地図に私が

手を加えて、4つのゾーンに分けました。

 

前編の今回は、寺院へのアプローチと

青で囲ったAゾーン、御本堂周辺の

緑で囲ったBゾーンを歩き、

後編では、黄色で囲ったCゾーンと

最後にはちょっと階段を上ったところにある

Dゾーンを歩きます。

 

 

寺院公園へのアプローチ

 

こちらがこの敷地内に入って行くための門です。

門を外側から撮りました。

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そして公園ではないので、あるのは

礼拝堂や仏塔ばかり。

でも公園の様に見えるので

私が勝手に、「寺院公園」などと

今回の記事のタイトルに書いたわけです。

広々とした園内へと入って行きます。

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門を入って少し進むと、左手側に

蓮の池が見えてきます。

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さらに進むと右手側には礼拝堂が

見えてきます。

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池があり、礼拝堂や仏塔はとても

美しく、散歩していても気持ちが

いいのです。

そして、2018年に訪れた時は

なんと!入り口の駐車場から

敷地内巡回のバスも走っていました。

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もちろん、バスの停留所もあります。

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こちらの園内マップは、2014年に

訪れたときは見かけなかったもの

です。中国語表記もあるから中国の

ツアー客が増えてきてからの

新しいものだと思います。

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こんな巨大な敷地はすべて寄付

  

このお寺の歴史を探ってみると、

このお寺を建てたのは、

ワット・ボウォン二ウェートの

住職であり、現在は第19代大僧正である

ソムデットプラヤーンサンウォン

大僧正です。

 

1976年に建てられたこのお寺は

その大僧正のお名前にちなんで、

お寺の名前も名付けられました。

 

そして、この巨大な敷地は

Dr.KajornとMrs.Nithiwadeeによる

100ライ以上もの土地の寄付、

またNithiwadeeファミリーからの

さらなる100ライの土地の寄付から

始まり、1988年時で現在の大きさ

266ライにまで拡大したよう

です。(1ライは1600㎡)

 

当初は、このお寺の位置づけは

僧院であったようですが、

1980年にお寺として認められ、

その2年後にお寺としての敷地という

ことが正式に認められています。

 

スクンビット通りから約5㎞も中に

入ったところに建てられた礼拝の場

でしたが、KingRamaⅨの即位5周年を

祝ってKingRamaⅨと調和するように

建てられてこともあり、

王室寺院第1級に格付けされています。

 

 

ブッダガヤスタイルの仏塔

 

まずは、Aゾーンを歩きます。

このゾーンは門から比較的近い、

ブッダガヤスタイルの仏塔と

弥勒菩薩のお堂がある辺りです。

 

この美しい仏塔はブッダガヤの

レプリカということですが、

2014年に訪れたときには、見た

記憶が全くありません。

また、お寺のウェブサイトなど、

建立の時期が載っている資料が

見つからないのですが、

前回来た時に撮った案内表示にも

写真はのってはいるのです。

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ここから入って行きます。

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この入口に立っているこちらに

描かれていることは…

「エクスビジョン 

  “ブッダが何に目覚めたか”」

中にはそれを描いた絵が展示されていました。

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この辺りからが、三つの塔が一番見やすいと

思って撮りました。

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いよいよ入り口です。

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入ると周囲がぐるっと

回廊になっていて、

左右見渡すとそれぞれブッダが

祀られています。

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回廊を一周してみます。

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この絵が先ほどのエクスビジョンの

うちの1枚。ブッダのお説教の場面。

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ハスの花がきれいだったのでズームして撮りました。

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最後はブッダが苦難を手放した、つまり涅槃

を描いたもの。

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ブッダの部分にズームして撮りました。

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回廊の真ん中の部分に飾られているのは

瞑想のシーンでしょうか…

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この仏塔は高さが約22.5メートル。

外も中も美しい仏塔でした。

 

 

タイではあまりお見かけしない弥勒菩薩

 

仏塔を後にするとすぐ右手に見えるのがこのお堂。

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まずはこちらの門から入ります。

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門をくぐると美しいお堂が…

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別に門がある中に建つ立派なお堂は、

タイの中部の特徴を持つスタイルのお堂。

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入口から垣間見るワクワクの瞬間です。

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 お堂の中全体です。

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後からウェブサイトをみてわかったのは

祀れているのは弥勒菩薩。

何と!私の日本での研究テーマでした。

タイではなかなかお目にかかりません。

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お寺のウェブサイトによれば、

この弥勒菩薩は、84,044のブロンズの托鉢の

鉢で造られているそうです。

84,044とは、84,000のブッダの教えと

12ある干支、32ある人間の器官を

合わせた数です。

 

このお堂の前もゆったりした広場があり、

タイ国旗が揺れていました。

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Aゾーンを参拝した後は、

御本堂周辺のBゾーンに移動します。

 

 

巨大な敷地の中央にある小さな御本堂

  

まずは御本堂を遠くから眺めます。

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近寄って行くと、いつもお寺の階段にいる

ナーガ(ヘビの神様)がいないことがわかります。

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御本堂の前の法輪です。

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入口から入る瞬間です。

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御本堂の内部全体の様子です。

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別の角度から撮りました。

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御本尊に近づいて撮影しました。

台座の一部と天井、床にピンクが

使われていて、

金色の御本尊との色合いがきれいです。

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御本堂を背にして撮った園内です。

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御本堂の裏側です。

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上の写真から御本堂を囲む結界部分を

拡大しました。

 

御本堂の右側から御本堂全体を

撮りました。

バンコクでよくみかけるお寺の形とは

違って、ナーガを表す屋根飾りの

チョーファーという部分がない

スタイルです。

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これでAゾーン、Bゾーンの

参拝を終わり、後編へと続きます。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi