ワット・テープティダラーム バンコク
サワディーカ。
@yayoiです。
前回の記事では
御本尊が28躰いらっしゃるお寺について
書きましたが、今回は御本尊ではありませんが
52人の比丘尼(ビクニ)に囲まれている
ブッダがいらっしゃるお寺です。
前回の記事はこちらです。
どちらのお寺もお堂の中がにぎやかですね。
上が今回の23番のお寺、
ワット・テープティダーラーム
下が22番のお寺、
ワット・アプソンサワンです。
実は、このお寺はローハプラーサート
(ワット・ラチャナダラム)
を訪れる途中で、たまたま前を通りかかり
シンプルな白いお堂に目がひかれ、
引き寄せられるように
入って行ってしまったお寺です。
ちなみにローハプラーサートとは
こんなところです。
今回はこちらのワット・テープティダーラーム。
お堂の形がシンプル!
ワット・テープティダーラームは
小さいながらも見どころのあるお寺でした。
道路側から撮りました。
三門もシンプルです。
この22番と23番のお寺はもう1つ共通点が
ありました。
それは、御本堂の建築スタイルがとても
似ていることです。
中にたくさんのブッダや比丘尼が
いらっしゃるお堂の
外側の屋根飾りは実にシンプル。
上が23番のお寺、
ワット・テープティダーラーム
下が22番のお寺、
ワット・アプソンサワンです。
どちらもKingRamaⅢの時代のお寺なので
この時代の特徴かもしれませんが、
タイのお寺で最も目につく、
ナーガというヘビの神様の装飾がなく、
金が使われていません。
ナーガの装飾とは、代表的なものに
空をさすチョーファーといわれる
屋根飾りなどがあります。
下の写真は24番にアップロードする予定の
ワット・パトゥムワンナーラムのお堂で、
チョーファーなど屋根飾りにズームして
撮った写真です。
タイのお寺といえば、金色の屋根飾りが目立つ中、
このお寺のお堂は、それらはない代わりに
屋根飾りの部分が中国の陶器で装飾されていて、
1977年にタイ芸術局に古代記念物として
登録されたそうです。
タイと中国の盛んな貿易の影響を受けた
中国スタイルの建築です。
神秘的!御本尊は白いブッダ!
御本堂です。
御本堂を正面から撮りました。
御本堂の入り口です。
外から見ても御本尊が光を放っています!
御本堂に入って全体を撮りました。
ちょっと近寄って撮りました。
こちらに祀られている御本尊は、純粋な
白い石に掘られているもので、KingRamaⅢが
王宮からこちらに招来したものだそうです。
そして、1971年にKingRamaⅨによって
พระพุทธเทววิลาส(Phra Phutthathewawilat)
と名付けられました。
御本尊は怪しく光るばかりでなかなか
写真にはっきりとは写りませんでした。
横からも撮ってみました。
御本堂を後にして、隣のお堂に移動します。
KingRamaⅢが王妃のために建てたお寺!
このお寺は、元の名をวัดพระยาไกรสวนหลวง
(ワット・プラヤークライスワンルワン)
といって、スワンルワンプラヤークライ
の町にあったことから
こう呼ばれていたそうです。
KingRamaⅢは1836年にこのお寺を建て始め
お寺は1839年に完成。
現在のお寺の名前のテープティダー(เทพธิดา)とは
女神、天女、仙女といった意味があり、
KingRamaⅢのお気に入りの美しい王妃が
お寺を建てるための資金を
寄付されたこともあり、
このように名付けたそうです。
KingRamaⅢと王妃です。
そして、KingRamaⅢは52の比丘尼像も
作られました。
49の坐像と、3体の立像です。
比丘尼(ビクニ)というのは、
岩波仏教辞典によると、
❝ 男性の出家修行者を比丘(ビク)
というのに対し、女性の出家修行者を
比丘尼といい、伝承では、最初に
比丘尼となったのは、釈尊の養母であった ❞
と、あります。
ブッダと比丘尼が祀られているお堂です。
お堂を横側から、御本堂を背にして撮りました。
お堂の入り口の上の金色の装飾が美しいです。
お堂の中に入って全体を撮りました。
ブッダにズームして撮りました。
近づくにつれ、ブッダがたくさんの
比丘尼や仏像に
囲まれているのがみえてきます。
ブッダに近寄って別の角度から撮りました。
比丘尼に近寄ってみました。
仏塔と博物館!
他に敷地内の目立つ建物は
仏塔とスントンプー博物館です。
仏塔については情報が見つかりませんでした。
スントンプーは
1785年くらいから1842年くらいの間に
ここに滞在していたタイの宮廷詩人です。
博物館の入り口です。
私達が行った時は博物館は閉まっていましたが
毎年6月26日にはこの詩人を記念(追悼)して
礼拝が行われるということです。
博物館の案内板です。
駐車場に近い方の門です。
今回はこれで参拝終了です。
<ワット・テープティダーラーム>
正式名称 วัดเทพธิดารามวรวิหาร
ワット・テープティダーラーム
ウォラウィハーン
タイ王室寺院 第3級に格付けされています。
所在地
今回はDhammathaiのサイトと、
お寺の案内板を参考に書きました。
お読みいただきありがとうございました。
最近、タイのお寺の歴史だけでなく、
寺院建築の細かいところに
とても興味が強くなりました。
というのも、このところ毎月友人たちが
バンコクに遊びに来るので一緒に
ワット・プラゲーウに行っておりまして...
ワット・プラゲーウ、王宮は
KingRamaⅠの時代から
歴代の王様が少しづつ修復をされているので、
ラッタナコーシン朝の各王様の時代や
様々な特徴を一度に見ることができる
貴重な場所なのです。
これからもいろいろな時代のお寺を見ながら、
タイのお寺の建築スタイルを少しずつ探って、
このブログでもシェアできたらいいなと
思っています。
@yayoi