ワット・パトゥムワナーラーム バンコク
サワディーカ。
@yayoiです。
2005年にタイに引越して来た時1番初めに
習い事をしたのは、実は…
習い事とはいえませんが、ムエタイでした。
日本でボクササイズは経験がありましたが、
当時住んでいたところから近くに
フィットネスジムがなく、ムエタイジムが
あったので興味本位から通いました。
1年弱でやめてしまいましたが、当時はたくさん
10代の選手がジムにいたので、
選手の試合の時は毎週のように今はもうない
ルンピニーへよく応援にいったものでした。
一人の選手がスランプでなかなか勝て
なかったときに日本式の考えを持ち込み、
“お守りをおくろう”と思いました。
タイ人の友人に付き合ってもらって
お守りを買いに行ったお寺がこのお寺。
タイに来て間もない私は
エラワン祠がお寺だと思っていたので
そこに行こうとしたら、タイ友は
“そこはお寺ではないからその近くにある
ワット・パトゥムワンナーラムに行こう“と
言って、ここでお守りをお借りしてムエタイ
ジムに持っていきました。
そんななつかしい思い出のあるお寺ですが、
駅から近くサヤームパラゴンとセントラル
ワールドに囲まれ、アクセスのよいお寺なので、
今でも時々足を運んでいます。
サヤーム近辺の歴史がわかるお寺!
事務所にお寺の歴史などを
記したパンフレットがあったので
いただいて読んでみると...
200年前、この辺りはパヤタイ辺りまで
広がる大きな田野で、パヤタイ周辺は年間通して
水を貯水できる低地で、いろいろな種類の
ハスの花もありました。センセーブ運河が
パドゥンクルンガセーム運河
(中華街から垂直に伸びている運河)を
結び、ミンブリーにまで伸びていて、
大きな水源となっていたそうです。
そしてセンセーブ運河流域では
かなりたくさんのタイ人が家族で田植えを
したりして生活していました。
1853年にKingRamaⅣは大きな田野の外、
東の方に、王が王宮の外に外遊される際の
楽しめるところをお作りになりました。
御本堂の扉に当時の様子が見られます。
大きな池を掘らせて2つの池をつなげるようにして
北側に面する池を内池、南側に面する方を外池として
浅瀬の島を埋めて作り、公園を作り、ハスやいろいろな
花、たくさんの木々や植物を植え、アユタヤ時代の様に
船で遊べるところになさいました。
御本堂の壁画の中にそのような絵が
ありました。
ハスの池の中に船を浮かべていて、
踊りを踊っている人がたくさんいます。
北側にあるセンセーブ運河から船で内池に
入れるように開けたり、外壁を作って
“プラトゥムワン宮殿”とされました。
中には、王が滞在する(お休みになる)ところや
池のほとりには船でお越しになる時の休憩所、
貴族のいるところ、メイドさんのいるところ、
劇をするところなどがつくられたようです。
そして、1857年に外池の西側に寺院を造られて
ワット・プラトゥムワンナラームと名付けましたが
人々は、ワット・サラパトゥムと呼んでいました。
お寺が完成した時には、9人の僧が読経のために
ワット・ボロ二ウェートから呼ばれました。
KingRamaⅣは、ここに二晩、三晩と滞在され、
僧を呼んでお経をあげてもらう時には、
僧に托鉢のための船を、夜には木の枝にかけて
僧にとらせる黄色い衣をお出しになりました。
詩を詠んだり宮廷劇を楽しんだり、
昼間は一般民衆による船のレースなどを
楽しまれたようです。
この壁画は船のレースの様子を描いたものですね。
壁画の美しい御本堂!
ラーマ1世通りからの入り口です。
ラーマ1世通りは、スクンビット通りが
まっすぐ西へ伸びていくとサヤーム近辺での
呼び名がスクンビット通り→ラーマ1世通りと
なっています。
ここを入って行きます。
以前は案内板もありましたが、落書きが
ひどかったからか今はありません。
2014年に撮影したものです。
入って左手側に、木々に囲まれた
屋外に祈るための場所があります。
石が7つ。
ブッダが生まれてすぐに歩いたとされる
歩数と同じだけ並んでいますね。
ちょっと近寄って撮りました。
ここを左手に見ながら進むと三門がみえます。
三門をくぐると目の前が御本堂です。
三門をくぐってすぐに撮った御本堂の横側。
先程の歴史を表す壁画のある御本堂は
ラッタナコーシン朝の一般的なスタイルの
建築。2019年5月撮影。
王様の戴冠式お祝いのリボンが飾られています。
2019年6月に別角度から撮りました。
リボンの色が王妃のお誕生日祝いのリボンに
変えてありました。
御本堂の屋根は切妻屋根で
破風(はふう、三角の部分)には
冠が施され、その周りをハスの花弁、さや、
花、下の方はハスの束で囲まれています。
御本堂を囲む結界です。
御本堂を横から見ると、結界のようなものが
見えるので、結界は二重にはられている様です。
御本堂の入り口です。
御本堂に入って全体を撮りました。
天井まで壁画がぎっしりと描かれています。
御本尊は、プラサイ仏。(พระไส หรือ พระสายน์)
御本尊にズームして撮りました。
とても美しい御本尊です。
御本堂を出て、御本堂の出入り口を
背にすると、左右にそれぞれ
サーラ―(あずまや)があります。
向かって右手側(道路に近い方)の
サーラ―です。
ひっそりとKingRamⅣが祀られています。
向かって左側のサーラ―です。
こちらには歴代の住職の像が祀られていました。
破風の素晴らしい礼拝堂!
このお寺には伽藍配置図がないので
簡単に作成してみました。
向かって左手の方にサヤームパラゴン(西側)。
右手側にセントラルワールド(東側)が
それぞれあります。
伽藍配置図からもわかるように
このお寺は御本堂と礼拝堂が縦に二つ
並んでいます。
御本堂の後ろ側にある礼拝堂の特徴は、
破風の部分に座って瞑想する
ブッダが祀られていることです。
別の角度から撮りました。
ズームして撮りました。
瞑想しているブッダの周りには合掌する
テパノン(天人)で埋め尽くされています。
このブッダをなんとか一度近くで
見てみたいものですが
とにかく高いところにいらっしゃいます。
お堂に入るにはまず小さな門を入ります。
お堂の入り口です。
このお堂の中にいらっしゃるブッダは…
ワクワクの瞬間です。
お堂全体の様子です。
ブッダに近寄って撮りました。
この後方に祀られているブッダは
プラス―ム仏(พระเสริม)で
そのすぐ前に祀られているのは、
プラセーン仏(พระแสน)といいます。
先ほどの御本堂のプラサイ仏と
前方のプラセーン仏は、KingRamaⅣが
1858年にワット・ケーマーピラターラーム
(วัดเขมาภิรตาราม)から、またプラス―ム仏は
副王宮からそれぞれ、招来されたそうです。
このお堂はライトアップされるので
時間によって見え方が違います。
2019年5月の正午過ぎに撮ったものです。
2014年に訪れた時は、19 時ころになると
お坊さんがお堂からたくさんでてきました。
お坊さんたちが去って、ほとんど日が
落ちるころ。(2014年撮影)
仏塔と菩提樹の家!
御本堂と礼拝堂の間には仏塔があります。
仏塔の中には、仏足石や大理石の寝釈迦仏などが
祀られているそうです。
階段がありますが、入ることはできません。
仏塔の前に法輪がありました。
偶然同じような角度から撮った
写真がありました。
2019年5月に撮影したもの。
2014年11月に撮影したもの。
5年の間に修復されたのでしょうね。
2019年5月の参拝時には薄曇りの天気でしたが
仏塔と雲がきれいです。
2014年に撮影した仏塔の夜の様子です。
完全に日が落ちると浮き上がって見えます。
礼拝堂の後ろには、菩提樹を囲むようにして
建てられたお堂があります。
お堂の入り口です。
菩提樹を囲んで回廊になっているところに
仏像が祀られています。
階段を数段あがると、近すぎて写らない、
どっしりとした菩提樹が。
都会の中の森にある瞑想の場!
私が簡単に作成したお寺の
伽藍配置図に示したように...
左端にある菩提樹を背に、まっすぐ歩いて
門をくぐると事務所があります。
当時、私はこの事務所でお守りを
お借りしました。
門をでて、左に向かうと
瞑想の礼拝堂に向かう出入口があります。
入って行くと、このお寺が
バンコクの中心地であるサヤームの
ショッピングモールに囲まれている
立地とは思えない様な
木が生い茂る場所に到着します。
ちょっとした広場になっています。
そして左側にひっそりと建つ礼拝堂。
この入口から入りますが
中の静寂が伝わってきます。
入ってすぐ右手側です。
左手側です。
入り口から入ってすぐ全体を撮りました。
1番奥に祀られているブッダです。
ズームして撮りました。
礼拝堂を一旦出て、礼拝堂の左側、
この案内板の所を入って行きます。
礼拝堂内の周りを一周することが
できます。
ブッダを外から眺めます。
奥には小さな仏塔と、その下を
滝が流れていました。
礼拝堂の前の広場にもどると
入って来た入り口は右手側ですが、
左手側に行くとさらに奥にも
庭ができていました。
礼拝堂側からみた前広場です。
庭の入り口です。
ここからは2019年6月に撮影したもので、
5月に行った時はまだ庭を作っていて
クローズされていました。
実は、以前この辺りにガネーシャが
祀られていたとの情報があって、
5月に来た時は工事中だったので
再度、来てみましたが、結局
こちらには法輪があるだけでした。
こちらの椅子に座って朝早い時間に
自然光の中で瞑想もいいですね。
<ワット・パトゥムワンナーラム>
正式名称 วัดปทุมวนารามราชวรวิหาร
ワット・パトゥムワナーラーム
ラーチャウォラウィハーン
タイ王室寺院第三級に格付けされています。
所在地
今回の記事はお寺内の事務所でいただいた
お寺の案内パンフレットを参考にして
書きました。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi