タイのお寺に魅せられて~アジア百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

〖御座船に魅せられて〗御座船に付く護衛船とは?

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壁となって進む護衛船

サワディーカ。

@yayoiです。

 

前回のブログでは、私と御座船の出会いと

普段、御座船が保管されている場所である

王室御座船国立博物館について

書きました。

 

52隻ともなるパレード。

4隻の御座船以外はすべて護衛船。

 

今回は、その護衛船の簡単な役割を

9/25~10/31までiconsiamにて公開されていた

王室御座船展示会「Art Afloat」の展示物として

使われていた船の模型を使って

ご紹介してみたいと思います。

 

 

 

 

二か所に分かれていた展示場!

   

チャオプラヤー川の

バンコク側から見れば向こう岸にあるトンブリーの

ショッピングモールiconsiam。

船着場から中に入ると

すぐに展示場の案内板がありました。

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1階と書かれているので、上に上がると

まずは船の大きな模型がありました。

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ここが展示場かと思ったのですが、

その階は1階ではなかったので、

案内の人にきいたらもう1つ上のフロアーと

いうことで行ってみました。

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展示場というより空いているスペースを

利用して展示が行われている感じです。

写真がたくさん飾られていました。

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船員のユニフォーム。

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映像での紹介。

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説明書きがないので船の何を表すのかは

よくわからなかった展示。

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金銀のオール。

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デパートの中の無料の展示場ってきれいだけど

こんなものなのか…とちょっとがっかりしながら

会場を去り、家に帰って腑に落ちない気分で

写真を整理してみると…

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1番下に、52隻のモデルがM階にあると

書いてありました!

確かに無料とはいえ…少なすぎる展示でした。

 

期待はできないけれど見逃したので、

後日もう1度見に行ってみました。

この通路をぬけると…

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なぜか高級ブランド店の間の通路に、船の模型!

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パレードはこうして行われる!

  

パレードは5列で進むようです。

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前回のブログに書いた王室御座船国立博物館にも

このような図がありましたが、

パレードで進む御座船と護衛船は

配置と間隔が決まっているようです。

海軍なので厳しく決めてあるのでしょう。

 

とにかく横に長々と続くのですが、

おもしろそうなので

写真に撮ったものを私が図にしてみました。

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両外側から、outer 2列、middle 2列

そして中央innerの5列です。

外側から、この図の番号ごとにそれぞれの護衛船の

簡単な役割をご紹介してみようと思います。

 

 

外側で壁を作る護衛船たち!

 

(●の1~21)

เรือดั้ง(Dang Barge)

 

1番外側は護衛船でぎっしり壁を作っている

感じです。

Dangとは国王の防衛、周遊船隊のことで

21隻あります。

真ん中に家のようなものがある長さ27.36mの船です。

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(●の22)

เรือดั้งทอง(Dang Barge No.22

 Dang Pid Thong Teub Barge) 

 

Dang Barge の一種で

金が塗ってある長さ26.23mの船が1隻。

Thongとは金のことです。

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 (〇グレーの1~7)

เรือแซง(Saeng Barge)

 

パレードの最後の方で、外側にいる船で、

辞書をみるとSaengには

警戒するという意味もあります

22.12mの船で、全部で7隻。

7隻目は1番中央の御座船の列の

最後尾に付くようです。

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御座船の真横にいる戦艦たち!

  

5列の両端には壁を作るように護衛船が

並びますが、

その内側、つまり中央の御座船と、

壁になる護衛船の中間にいるのは

いわゆる戦艦として使われた船です。

 

(□の1と2)

เรือทองขวานฟ้า(Thong Khwan Fa Barge)

เรือทองบ้าบี่น (Thong Ba Bin Barge)

 

まずは先導する2隻。

これらの船は真ん中に日よけがついている

32.08mの長さの船です。

 

Thong Khwan Fa Barge

アユタヤ時代は御座船としても使われたようで

ラッタナコーシン朝になってからは

Thong Ba Bin Bargeとあわせて

対で先導する船となりました。

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Thong Ba Bin Barge

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 (□の3と4)

เรือเสือทยานชล

(Sua Thayan Chon Barge)

เรือเสือคำรณสินธุ์ 

(Sua Khamron Sin Barge)

 

その後ろに付く2隻は

KingRamaⅠの時代に作られた船で

軍隊の船で戦艦ともいわれる役割を

果たし、当時は対で6隻あったようですが、

朽ちてなくなっていったようです

それぞれ長さは22.23m。

 

Sua Thayan Chon Barge

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Sua Khamron Sin Barge

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以上の先導する4隻の後ろには、

2隻づつ対で、中央を挟む形で5対の船が並びます。

動物の形などの装飾を船首につけた船で、

これらの動物は、古代インドの叙事詩

「ラーマーヤナ」のタイ版

『ラーマキエン』の中にでてくる動物や

魔神をかたどったものです。

すべての船はもとは

KingRamaⅠの時代に作られたものです。

 

1対目。(□の5 と6)

เรืออสุรวายุภักษ์

(Asura Wayuphak Barge)

เรืออสุรปักษี(Asura Paksi Barge)

 

長さが31mで、船首は上半身が鬼で

下半身が鳥の魔神の装飾です。

 

Asura Wayuphak Barge

 → 実物が王室御座船国立博物館にあります。

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Asura Paksi Barge

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2対目。(□の7 と8)

เรือกระบี่ปราบเมืองมาร

(Krabi Prab Muang Marn Barge)

เรือกระบี่ราญรอนราพณ์ 

(Krabi Ran Ron Rap Barge)

 

両方とも長さは28.85m。

 

Krabi Prab Muang Marn Barge

船首はハヌマーンという白いサル。

 → 実物が王室御座船国立博物館にあります。

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Krabi Ran Ron Rap Barge

船首はニラパットという黒いサル。

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3対目。(□の9 と10 )

เรือพาลีรั้งทวีป

(Phali Rang Thawip Barge)

เรือสุครัพครองเมือง 

(Sukhrip Khrong Muang Barge)

 

両方とも長さが27.54m。 

 

Phali Rang Thawip Barge

船首はパーリ―という緑のサル。

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Sukhrip Khrong Muang Barge

船首はスクリープ(パーリ―の弟)という

茶色のサル。

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4対目。(□の11 と12 )

เรือครุฑเตรวจไตรจักร

(Khrut Tret Traichak Barge)

เรือครุฑเหินเห็จ

(Khrut Hoen Het Barge)

 

両方とも長さが28.58m。

船首はどちらもナーガ(ヘビの神様)を

つかむガルーダ。

 

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Khrut Hoen Het Barge

   →  実物が王室御座船国立博物館にあります。

        展示模型と王室御座船国立博物館では、

     英語表記が若干違います。

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最後の5対目。(□の11 と12 )

เรือเอกชัยเหินหาว

(Ekkachai Hoen Hao Barge)

เรือครุฑเหินเห็จ

(Ekkachai Lao Thong Barge)

 

両方とも長さが29.76mで、船首は

すきの曲がった柄の部分のような形で、

龍のような絵が描かれています。

 

Ekkachai Hoen Hao Barge

  → 実物が王室御座船国立博物館にあります。

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Ekkachai Lao Thong Barge

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中央で御座船の前後に並ぶ船!

  

さて、いよいよ一番中央の列に並び

御座船とともに、御座船の前後を行く

護衛船ですが、全部で6隻あります。

 

(◇の1)

เรือกลองนอก

( Drum Barge E-Luang )

 

 長さ24.25m。

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(◇の2)

เรือกลองใน

( Drum Barge Tang-Mo) 

 

二つの御座船の間につく船で、長さ25m。

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これらの2隻は、一番上の士官と

6人のクラリネットと太鼓の奏者が乗る船です。

 

また、Drum Barge E-Luangのすぐ後ろには

警察の船が並びます。

 

(台形グレーの1)

เรือตำรวจ1 (Police Barge1) 

 

長さ20.97m。

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(台形グレーの2)

เรือตำรวจ2 (Police Barge2) 

 

長さ21.08m。

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(台形グレーの3)

เรือตำรวจ3 (Police Barge3)

 

4隻の御座船のすぐ後ろにつく船。

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その後ろには

เรือแซง(Saeng Barge)の7隻目が並び

(丸形グレーの7)

この船がパレードの最後となります。

 

ところで、これだけの模型。

普段はどこにあるの?と近くにいる

職員にきいてみたら...

サムットプラカーン県の方かな?という

返事がかえってきました。

 

さて、この次は

御座船についてご紹介したいと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi