タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

27番 お寺を造った女性の職業は...?職業がお寺の名前となったお寺

f:id:at_yayoi:20200227132423j:plain

ワット・カニカーポン バンコク

サワディーカ。

@yayoiです。

 

このお寺は友人と二人、まだ地下鉄が通って

いなかったころ、中華街の有名なお寺

ワット・マンコンに行こうとして適当な所で

タクシーを降りてしまい、間違えて

辿り着いてしまったお寺。

お寺が見えたので近寄って行きました。

f:id:at_yayoi:20200227132550j:plain

f:id:at_yayoi:20200227133622j:plain

 

近寄って三門にあるお寺の名前を見て

違うとわかりました。

f:id:at_yayoi:20200227132630j:plain

 

木が繁っていて三門が見えませんが

これもご縁。参拝することにしました。

f:id:at_yayoi:20200227132616j:plain

 

別の日に前を通りかかった時に道路の反対側から

撮った三門です。

f:id:at_yayoi:20200227132506j:plain

 

 

 

 

お寺の名前の由来はなんと…!

  

このお寺は、1833年、KingRamaⅢの治世のころ

建てられ、建てた女性の名にちなんで

ワット・マイヤーイフェーン

(วัดใหม่ยายแฟง)と呼ばれていたそうです。

 

建てた女性はヤーイフェーン

(ヤーイยายはおばあさん、老女の意味)

と呼ばれていた方で、prostitute houseの

オーナーでした。

お店は現在のヤワラートsoi8通りにあった

そうです。

その通りはテスコロータスの近くで、

私も1度通ったことがあります。

 

その店が日本でいうところの昔の遊郭の様な

ところなのか詳細はわかりませんが

ヤーイフェーンは店の女性からも資金を調達して

お寺を建てた、敬虔な仏教徒でした。

f:id:at_yayoi:20200227132931j:plain

 

後にヤーイフェーンの子孫たちが修復し、

KingRamaⅣがお寺の名前をワット・カニカポンと

名付けられたそうです。

カニカ―(ตณิกา)とはprostitute 

ポン(ผล)とは利益や結果などを

意味します。

f:id:at_yayoi:20190314102927j:plain

 

 

屋根飾りの部分が美しい御本堂!

  

三門は二か所にありました。

三門をくぐって御本堂を背に撮った

三門です。

f:id:at_yayoi:20200227132724j:plain

f:id:at_yayoi:20200227132818j:plain

 

三門をくぐると左手側にはサーラ―

(あずまや)に仏像が祀られています。

f:id:at_yayoi:20200227132643j:plain

f:id:at_yayoi:20200227132656j:plain

 

その先にも建物があります。

f:id:at_yayoi:20200227132709j:plain

 

三門をくぐった右手側は御本堂、

そのさらに右側に礼拝堂があります。

御本堂↑

礼拝堂→

f:id:at_yayoi:20200227132805j:plain

 

これによると

御本堂に安置されている仏像は

ルワンポー(หลวงพ่อ)トーンカム(ทองคำ)

礼拝堂に安置されている仏像は

ルワンポー(หลวงพ่อ)オンダム(องต์ดำ)

タイ語だとカムとダムの文字がよく似ていて

間違えそうですが、1つのお堂に1躰のブッダが

それぞれ祀られています。

 

仏像や高僧にはよくルワンポ―という

名がつきますが、偉大なる父のような意味でしょうか。

キリスト教などでも神父さんのことをfatherと

呼ぶようにタイ語ではルワンポー(หลวงพ่อ)と

呼ばれているようです。

 

御本堂を前から撮りました。

f:id:at_yayoi:20200227132752j:plain

 

破風の下の部分に特徴があります。

破風の部分をズームして撮りました。

f:id:at_yayoi:20200227133008j:plain

 

横から撮った御本堂です。

f:id:at_yayoi:20200227132737j:plain

 

5つある窓の中央の窓の下に

見えるのが結界です。

f:id:at_yayoi:20200227132956j:plain

 

お堂の入り口です。

f:id:at_yayoi:20200227133022j:plain

 

お堂の後方から撮ったお堂全体です。

f:id:at_yayoi:20200227133036j:plain

 

壁画などがないシンプルなお堂ですが、

白いひも状のもの

( サーイシンสายสิญจน์ ) がはられています。

他のお寺ではローイクラトンの時とか

行事がある時にこれがはられているのを

みかけますが、このお寺では

ずっとはられているようです。

それで珍しい気がしたので、今回の

カバー写真にしました。

 

御本尊を斜めの角度から撮りました。

f:id:at_yayoi:20200227133104j:plain

 

ルワンポートーンカム(หลวงพ่อทองคำ)を

ズームして撮りました。

f:id:at_yayoi:20200227133117j:plain

 

 

礼拝堂は金と緑の美しいコントラスト!

  

御本堂のすぐ横には礼拝堂と仏塔があります。

f:id:at_yayoi:20200227132832j:plain

 

礼拝堂の入り口です。

f:id:at_yayoi:20200227132845j:plain

 

こちらがルワンポーオンダム(หลวงพ่อองต์ดำ)。

f:id:at_yayoi:20200227132855j:plain

 

近寄って撮りました。

菩提樹の下で瞑想されているお姿。f:id:at_yayoi:20190314101656j:plain

 

菩提樹の緑が仏像の金に映り、

黄緑に輝く仏像のようにも見えます。

f:id:at_yayoi:20200227132922j:plain

 

お堂を出ると、

お堂の後ろには回廊がありました。

f:id:at_yayoi:20200227132943j:plain

 

さて、このお寺のことを調べてみると

タイ語のサイトでもあまりでてこないのですが、

このお寺を建てたヤーイフェーンを

祀ったサーラ―があるようです。

今回見逃してしまったので、

いつか再訪して手を合わせようと思います。

 

 

おまけのガネーシャ!

  

お寺の参拝を終えて外に出ると

お寺の前にもう1つ見所があります。

通りの反対側にある大きな建物は警察署です。

f:id:at_yayoi:20200227132530j:plain

 

お寺を背に、この建物の向かって左側には…

f:id:at_yayoi:20200227132519j:plain

 

ガネーシャを祀っています。

f:id:at_yayoi:20200227132429j:plain

 

近寄って撮りました。

愛嬌のあるお顔!

f:id:at_yayoi:20200227132440j:plain

 

横から撮りました。

三又のほこを持っています。

f:id:at_yayoi:20200227132453j:plain

 

別の日に逆の角度からも撮った写真もあります。

f:id:at_yayoi:20200227132542j:plain

お寺とガネーシャ。

今回の参拝はこれで終わりです。

 

 

< ワット・カニカーポン >

 

f:id:at_yayoi:20200227153955j:plain

  

正式名称 วัดคณิกาผล

          ワット・カニカーポン

 

所在地  416 ถนน พลับพลาไชย แขวง ป้อมปราบ

        เขตป้อมปราบศัตรูพ่าย

                   กรุงเทพมหานคร 10100

                   416 Phlap Phla Chai Rd, Pom Prap,

                   Pom Prap Sattru Phai, Bangkok 10100

 

 

 

今回の記事はお寺にあった案内板を

参考にして書きました。

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi