タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

タイのお寺、神社などの ”名称” に注目してみる!

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タイの寺院建築研究 1

 

サワディーカ。

@yayoiです。

 

お寺について知りたいと思って

後日撮って来た写真をよく眺めたり、

お寺の歴史やお寺に祀られているものを

調べたりすると、タイのお寺は、神社や

タイ王室、博物館、ラーマキエン物語など

いろいろな存在とつながっていき、

タイ人はそのどれにもよく足を運び、

なおかついつも手を合わせていることに

今更ながら気づかされます。

 

お寺だけでなく、

タイ人がよく手を合わせている場所を

私は “合掌スポット” と

勝手に名付けて呼んでいるのですが、

そのようなところがタイでどんな風に

存在しているのかを私なりに観察する

自由研究を始めました。

 

まずは、その “合掌スポット” についている

タイ語の名称から、

タイ語でいうお寺や神社などを

日本語に置き換えてみました。

 

 

 

 

วัด (ワット)

 

ワットとは...

簡約タイ語辞典で調べると

寺、仏寺、寺院、仏堂、庵堂

と出てきます。

タイでは一般的に仏教寺院です。

 

例えば、私がよく行くお寺、

ワット・フワランポーンです。

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でも、ヒンドゥー教のお寺も寺院で

ワットと呼ぶところがあります。

ワット・プラシーマハーウマテウィー

通称ワット・ケークです。

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ここはヒンドゥー教の神様が祀られている中に

一緒にブッダも祀られています。

 

 

そして、ワットとは言われていますが

お寺ではないところもあります。

ワット・プラシーラッタナサーサダーラーム

通称ワット・プラゲーウ、王宮です。

ここは規模が大きいのでお寺に見えますが、

タイ王室の  ”仏間”  です。f:id:at_yayoi:20200319101801j:plain

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วิหาร(ウィハーン)

 

ウィハーンとは...

簡約タイ語辞典で調べると

寺、寺院、仏殿、仏堂、僧院、僧舎

と出てきます。

 

ネット上の泰泰辞典などでみると

” 僧侶が住むところ。仏像を安置する

御本堂と対になるところ ”

といった説明書きがありました。

 

Wikipediaの日本語訳には

精舎と出ていたので、

この精舎を岩波仏教辞典で調べてみたら

” サンスクリット語のヴィハーラの漢訳語。

出家修行者の住む寺院、僧院。 "

だそうで、泰泰辞典と似たような

意味があるかと思います。

 

タイでは寺院内にあるお堂のことを

ウィハーンと呼ぶことが

多いのですが、いわゆる寺院内ではなく

お堂だけで独立して存在しているところも

たまにみかけます。

 

例えば、BTSスカイトレインの

パークナム駅の下にあるお堂。

ウィハーン・プラプッタチンナラート

モンコンプラカーンです。

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ศาล(サーン)

  

サーンとは...

簡約タイ語辞典で調べると

廟、神廟、神社

と出てきます。

タイ語ではもう1つ

裁判所や法廷も意味します。

 

ここでは神社または、社(やしろ)の

意味で扱いますが、

タイのサーンで祀られているのは、

ヒンドゥー教の神々や

タイの国王や王室にゆかりのある方たち。

 

サーンの後には、

祀っているヒンドゥー教の神様の名前か

国王や王室の方のお名前が記されて、

その場の名称になっています。

 

日本の神宮とは皇室とゆかりの

深い神社を呼ぶそうなので、タイ王室の方や

ゆかりの深い人が祀られていて、なおかつ

サーンという名称がついている場合は

日本でいうところの神宮に近いかと思います。

  

 

そして祀られているスタイルは

囲われた敷地内にあるところ、

道路沿いなどに祀られているところ、

モールや市場の一角に建てた祠の様なところ、

様々です。

 

観光地として有名な、日本語通称エラワン祠は

タイ語ではサーン・ターウマハープロム

というのが正式かと思われます。

サーンの後のターウマハープロムとは

偉大なるブラフマーの意味。

この神社のタイ語の正式名称は調べても

よくわからないので、神社の

まわりをうろついて探してみました。

 

例えば、街中で使われている表記には

こんなものがあります。

 

ラーチャプラソン交差点の表示。

左がタイ語のローマ字表記で

右側がタイ語表記です。

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お寺の案内板。

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BTSスカイトレインの駅の表示。

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” エラワン ” の一言で、だれでも

わかりますが...

どんな表示が使われているかあげてみました。

 

ヒンドゥー教のブラフマー神が、

囲われた敷地の中で祀られています。

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こちら、およびラーチャプラソン交差点の

ヒンドゥー教の神々については、

近日、サブブログで詳しくアップする予定です。

 

そして、先日サブブログに書いた記事の

チュンポン王子神社。

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この神社は正式には、サーン・グロムルワン

チュンポンケートウドムスック

といい、サーンの後にお名前が記されている

神社(神宮)ですが、こちらも囲われた

敷地の中にあります。

 

詳しい記事です。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

一方、道路わきで祀られていて、全く囲いが

ないけれど、神社の扱いなのが、

インターコンチネンタルホテル前の

ガルーダに乗ったヴィシュヌ神です。

サーン・プラナーラーイソンスバンといい、

ヴィシュヌ神はタイ語でプラナーラーイとか

プラナーラーイソンスバンといいます。

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また、市場の一角に祀られていて

神社の扱いかと思われるものもあります。

例えば、プラトゥーナム市場に

祀られているブラフマー神。

タイ語の表記がないのですが

このようにPhraPhromShrineと

表示があるのでみに行って見ました。

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見たところ、この形は日本でいう

“祠”に近い感じでしょうか。

  

ところで、どなたが祀られているかは、

お顔をみるだけで知るのは難しいです。

知る方法は、祀られているところに一緒に

書かれています。

これはどんなお経を何回ずつその神様に唱えるかが

書いてあるものです。

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1番上の少し大きな文字で書かれているところは

お供えする経典(คาถาบูชาカーターブーチャー)

ブラフマー神(พระพรหมプラプロム)とあります。

それで、祀られているのはブラフマー神と

わかるわけです。

 

伊勢丹前のガネーシャの

サーン・プラピッカネー。

ガネーシャはタイ語ではプラピッカネーとか、

プラピッカネースウォンといいます。

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お供えする経典(คาถาบูชาカーターブーチャー)

ガネーシャ(พระพิฆเนศวรプラピッカネースウォン)

とあります。

 

ここには外国人も多く訪れるからなのか、

英語版もありました。

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ศาลเจ้า(サーンジャウ)

  

サーンジャウとは...

簡約タイ語辞典で調べると

神廟、氏神社

と出てきます。

 

これはいわゆる一般的な神社や

地域に根付いた信仰の神様を祀った

日本の氏神神社に近いかと思います。

祀られているのは観音様とか

ヒンドゥー教の神様。

コブラが祀られているところもありました。

 

以前書いた観音様が祀られている建安宮は

タイ語名称では

サーンジャウ・メークワンインです。

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サーンジャウの後のメークワンインとは

観音様のことです。

詳しい記事はこちらです。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

コブラが祀られていたのは

サーンジャウ・ポーハウコン

ハウコンとはキングコブラです。

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タイ語でもサーンやサーンジャウの違いを

検索してみましたが、なかなか

明確な違いはわかりませんでした。

 

ただ、私が今まで撮った神社の写真の

タイ語の名称をみていくと

この様に分けてもいいかな?と思います。

もちろんすべてに該当するかは

わかりませんが…

 

私がブログで記事を書くときは、

サーンもサーンジャウも

神社に統一しようと思います。

 

 

ศาลพระภูมิ (サーンプラプーム)

 

サーンプラプームとは...

簡約タイ語辞典で調べると

氏神社

と出てきます。

 

日本、特に東京や横浜などで目にすることは

ほとんどないのですが、たまに郊外で

これらしきものを見かけます。

タイでは建物には必ずある

小さな家の様に見えるものです。

(西洋人には鳥の家のようにみえるようですが)

 

例えばホテル、店、アパート、

ショッピングモール、病院など

建物にはどこにでも必ずあります。

 

タイ人はこの土地神が家の人や職場を

守ってくれると信じて祀っています。

それだけでなく以前の持ち主の霊や思いが

土地に残らないようにと慰めるためにも、

建物を建てる時にまずこのサーンプラプームを

建てるようです。

 

大きさ、祀ってあるものはさまざまです。

以前に合掌スポットとして記事にしたことが

あります。

www.yayoi-thainootera.net

 

もちろん寺院の中にもあります。

チェンラーイの有名なお寺、ワット・ロンクンには

お堂と同じような真っ白なサーンプラプームが

ありました。

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また、パタヤでたまたま通りかかった

あるところでは、会社だと思いますが

立派なサーンプラプームがありました。

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中に祀られていたのは、ガネーシャでした。

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まとめ

  

タイと日本は、昔からの神信仰が仏教と

接触することで生じた思想、儀礼、習俗

といったものが融合している

神仏習合的なところや仏教を信仰すること、

王室や皇室の存在とその祀り方など、

信仰というものに共通点はあります。

 

でも大きな違いはやはりタイは信仰が

完全に人の生活の一部となっていることだと

思います。

 

国内のあらゆるところに手を合わせる場所が

いくつも、様々な形で存在していて

人々はいつも手を合わせていること。

 

それらはワットだったり、

近所のサーンジャウだったり、

道路わきのサーンだったり、

毎朝、アパートのサーンプラプームに

従業員がお供えをしていたり

するわけです。

 

いつのころからか、私はタイ人が手を合わせる姿が

本当に美しいなと好きになりましたが、 

私も特に2回目のタイに住むようになってからは、

手をあわせること、信仰が

生活の一部になってきました。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi