タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

31番 金銀のブタがいるイノシシ年のお寺

 

ワット・プラタートドーイトゥン チェンラーイ県

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

2019年12月、シンガポールに

住むお寺好きの友人と二人、

チェンラーイ2泊3日お寺巡りツアーに

行きました。

 

そこでお互いに行きたいお寺を

リストアップして、打ち合わせたところ、

私はこのお寺、

ワット・プラタートドーイトゥンは

行きたいけど遠いので無理かな...と

リストの最後の方にいれていましたが

友人の一言

“ 今年はイノシシ年だから

  このお寺に行かなきゃ!! ”

それで決まり。

2日目の朝1番で向かいました。

 

実際には、イノシシ年にこのお寺に

行くというよりは…

北の方には

プラタートプラジャムピーグート

(พระธาตุประจำปีเกิด)といって

人の運命は生まれ年によって支配されるから

自分の生まれた干支のお寺にお詣りするという

習慣があるそうです。

 

以前行ったバンコクの

ワット・ヤーンナーワーですが、

このお寺には北の方までお詣りに行かれない人が

代わりに自分の生まれた干支の仏塔を

お詣りできるようにと

仏塔のレプリカが12基ありました。

www.yayoi-thainootera.net

 

私達の場合、二人ともイノシシ年生まれでは

ありませんが、

イノシシ年にチェンラーイまで

お寺巡りに行けるのですから、

ぜひ手を合わせたいと

思いました。

 

 

  

 

お寺巡りは体力勝負?!

 

このお寺は山の上にあります。

8時半にホテルを出発。

途中ワット・ロンスワテンに寄って、

10時過ぎにこちらに到着しました。

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途中でお祭りをやっているところがあり、

車は間違えてそちらに入って行ってしまうという

ハプニングもあったので、

駐車場についてほっと一息。

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さて、ここから登山です。

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階段を登って行くのですが、その脇に祠が

あります。

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イノシシ(ブタ)年のお寺といわれていて

祈っている女性の左に

白いブタちゃんがいます。

タイ語で、豚はムー(หมู)といい

猪はムーパー(หมูป่า)といいます。

パーは森で、どちらも同じイノシシ科の

動物ですね。

 

登りの階段です。f:id:at_yayoi:20200416155843j:plain

 

登って行くとそんなに段数が多いわけでは

ありませんでした。

階段の上には鬼がいるようです。

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鐘を鳴らしながら行きます。

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そろそろ到着。

木の陰に仏塔も見えてきました。 

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簡単にお寺全体の見取り図を

作りました。

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仏塔が二つ!お寺の歴史とは...?!

  

このお寺はとても古く

1000年以上も前、911年に、

現在のメージャン市の辺りを

治めていた王様が仏舎利を招来して、

山の頂上に2kmの長さの旗を立てました。

お寺の名前の中にはいっているトゥンとは

旗の意味で、旗は勝利のしるし。

頂上に建てた旗はどこかに飛んでいくなら

そこを仏塔の基盤とするとしたそうです。

そして仏塔を建ててそれがお寺の始まりだと

言われます。

 

タイのナショナルヒストリーは

スコータイ時代から始まるので

それ以前のお話です。

 

その後、ランナー王国を作った

マンラーイ王は、チェンマイに都を置きながら

自らはチェンラーイにいて、

この仏塔の近くに二つ仏塔を建てました。

チェンラーイは

長く廃墟になっていたこともあって

仏塔は二つだけ修復されながら、

現在まで維持されているようです。

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仏塔の近くに、旗も祀られています。

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法輪があり、靴を脱ぐように書かれていますが

この仏塔の区域は、女性は立ち入り禁止です。

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ちょっと近寄って撮りました。

青い空に金の仏塔が映えます。

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仏塔の前に仏像が祀られています。

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仏塔と仏像を正面にみると

左側に御本堂があります。

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金銀のブタが横にいる御本堂!

  

御本堂はかなり新しいものの様です。

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横から見た御本堂の前に小さな

金銀のブタがいます。

拡大してみました。

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御本堂の正面です。

ちょうど逆光になってしまいました。

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金銀のブタがいる側と逆の

お堂の側面から撮りました。

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入口の扉の前の階段にナーガ。(ヘビの神様)

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ナーガの間に見えるこの法輪が周囲にもあるので

結界になっているのだと思います。

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お堂の入り口です。

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上のアーチ部分にいるのは

ガネーシャ...?

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入り口を背に撮ったお堂全体です。

天井部分のアーチ型が素敵です。

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御本尊や仏像が祀られています。

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お堂の扉の彫刻も美しいです。

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御本堂と仏塔の前にサーラ―が二つ!

  

御本堂からでて、金銀のブタがいる前には、

座って御本堂と仏塔を見ながら

人々が手をあわせるためのサーラ―

(あずまや)があります。

サーラ―の後ろ側から撮りました。

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御本堂を背に、サーラ―の前側から

撮ったところです。

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このサーラ―がほぼお寺の敷地の真ん中に

設置されています。

この黄色い布にみんな祈りの言葉やメッセージを

書いています。

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仏塔を前に手を合わせます。

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このサーラ―の後ろにはもう1つ

サーラ―があります。

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1番右はカセンネンですが、

表情をなんと形容したらいいのか…

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ガラスケースの

中に安置された仏像がたくさんあります。

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ハンサムな弥勒仏に出会いました。

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お寺からトゥン山へ!

   

このお寺は、正式名称は別にありますが

一般的にはワット・ドーイトゥンと

呼ばれていて、ドーイは北の方の言葉で山を表し、

トゥンとは旗。山の中にあるので

敷地内から山のビューポイントに

降りて行くことができます。

 

階段の手前には赤い屋根のサーラ―

(あずまや)があります。

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階段を下りて右に行くと、坂が続きます。

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途中に小さな広場があり、休憩できます。

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赤い屋根のサーラ―の中に

プラ・シワリーというブッダの弟子が

祀られています。

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さらに降りて行きます。

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ビューポイントです。

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12月の昼間は北の方も暑いですが、まだ空気が

比較的よい日に行くことができました。

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タイは12月から雨季に入るまで、PM2.5の影響で

特に北の方は空気が良くない日が多いのです。

 

帰りは登りです。

お坊さんなどサンダルでさらっと降りて

いらっしゃるのですが...

お寺巡りは体力勝負!

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実がなっている木を見かけました。

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プラ・シワリーのあずまやのある広場を過ぎれば

あともう少しです。

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階段をあがればお寺です。

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最後に、このお寺がなぜ

イノシシ年のお寺なのかと言うと、

仏塔を新しく作ったマンラーイ王と

このトゥン山に伝わる話にでてくる英雄の

二人がイノシシ年の生まれだからだそうです。

 

ここでもと来た道、階段を下りて

車に乗り込み、チェンラーイに

もどるのですが、途中にも山の

ビューポイントがありました。

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ビューポイントを背にして見上げると

まだまだ上の方に家が結構あります。

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途中文字がいくつかぬけていますが

海抜874mの地点だそうです。

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 < ワット・プラタートドーイトゥン >

 

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正式名称 วัดพระมหาชินธาตุเจ้า (ดอยตุง)

     ワット・プラマハーチン

       タートジャウ(ドーイトゥン)

 

所在地  ตำบล ห้วยไคร้ อำเภอแม่สาย เชียงราย 57220

       

 

 

Covid-19の影響でいろいろなところを閉めているので

GoogleMapは臨時休業とでるようです。

 

今回の記事は

chiangraifocus.com

chiangmainews.co.th などのサイトを参考に

書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi