タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

〖アジアのお寺〗口から阿弥陀仏が現れる!空也上人のお寺

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六波羅蜜寺 日本

  

サワディーカー。

@yayoiです。

 

2020年が明けた時は想像もしなかった

Covid-19のパンデミックにより、

バンコクは3月中旬から大部分の店や

公共の場所が臨時休業となり、私も

お寺巡りを一時中止し、家にこもっています。

 

家では、今まで訪れたお寺の写真整理をしたり、

なかなか手がつかなかったことを

していますが、そのうちの一つが

日本から買って持ってきていた本。

仏像切り絵をすることです。

 

3作目に何を切り絵しようかと

パラパラ本をめくっていたところ、

目に留まったのが、六波羅蜜寺の

空也上人です。

 

 

 

 

空也上人とは...?

    

仏像の切り絵ブックでみた空也上人のお寺、

六波羅蜜寺は一度訪れたことがあったと思い、

お寺でいただいたパンフレットを探して

見ていたら、このお寺の成り立ちが

今のパンデミックと共通するものがあったので、

記事を書いてみることにしました。

 

いただいたお寺のパンフレットです。

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関係がありそうなのは、お寺の歴史です。

この六波羅蜜寺は951年に空也上人によって

開かれたお寺です。

平安中期に悪疫退散のために、

上人自ら十一面観世音菩薩像を

刻み、安置したのが起源です。

空也上人は、この観音像を車に安置して

市中をまわり、自ら献じたお茶を病者に授け、

念仏を唱えて病魔を鎮めたそうです。

今の世の中と同じように

病魔と戦った歴史があります。

 

右側が空也上人です。

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上人(しょうにん)とは、優れた人、

徳の高い人を意味し、高僧や修行の進んだ聖者の

尊称として用いられるのが本来の用法ですが、

浄土宗や日蓮宗などでは僧侶の敬称として

使われています。

 

そして、そこに記されているのですが

空也上人が刻んだ十一面観世音菩薩像は

このお寺の御本尊となっていて、

国賓の秘仏として、12年に

一回、御開帳があるようです。 

  

住宅街の中の小さな路地沿いにお寺があります。

右端の石には

西国第十七番六波羅蜜寺と刻まれています。

西国(さいこく)三十三か所という、

近畿、岐阜の観音巡礼の霊所があり、

そのうちの一つになっているお寺です。

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左手側にお寺が見えます。

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お寺の門が見えてきました。

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御本堂の正面です。

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ここを通り過ぎてもう少し行くと

右側にこのお寺の案内があり、

左側に宝物館の拝観料を納める

ところがあります。

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御本堂縁側から宝物館へ!

  

ここから入ります。

ここに十一面観音像が

祀られています。

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御本堂の入り口です。

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ズームして撮りました。

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御本堂の前にいた“なで牛”。

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御本堂の境内の縁側から奥の宝物館に

行くことができ、その中は撮影できませんが、

運慶作とされる地蔵菩薩をはじめ、たくさんの

重要文化財となっている木像が祀られています。

 パンフレットより。

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六波羅蜜とは...?

 

 

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このお寺の名称、六波羅蜜ですが、

創建当時は西光寺と称したお寺でしたが、

後に弟子が六波羅蜜寺と改名したそうです。

 

その六波羅蜜とは大乗仏教において、

菩薩に課せられた6種類の実践すべき修行で、

波羅蜜とは“完全、究極的な修行”という意味。

悟りの世界にいたることです。

 

つまりこの世に生かされたまま、

悟りの世界にいたるための

6つの行うべき修行がなにかというと...

 

布施、持戒、忍辱(にんにく) 

(これらは、見返りを求めず、戒律を守り

 あらゆる苦難を正しく認め、

   それに耐えること。)

精進(努力) 

禅定(ぜんじょう)

(精神統一して自分自身を見つめる)

智慧

(真理を見極め、悟りを完成させるもの)

 

これらの修行に対する姿勢…

今のパンデミックの時に

私達一人ひとりがどうしたらいいのかを

考えさせられる気がします。

 

私が切り絵した絵です。

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空也上人が左手に持っているのは鹿の杖。

杖をつきながら「南無阿弥陀仏」と唱えると

一音一音が阿弥陀仏となって現れたと

いわれ、その伝承を表現した像です。

実物は117.6cmで、鎌倉時代に

作られたものだそうです。

 

 

< 六波羅蜜寺 >

 

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正式名称  六波羅蜜寺 

       (ろくはらみつじ)

所在地   京都府京都市東山区 大和大路上ル東

 

 

 

 

参考図書

『仏像の切り絵ブック』(永岡書店)

『岩波仏教辞典』(岩波書店)

六波羅蜜寺パンフレット

 

訪れたのは、2017年12月です。

その時はまだこんなブログを始めるとは

考えてもいなかったので、

写真が少ないですが...

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi