ワット・スワンドーク チェンマイ県
サワディーカー。
@yayoiです。
前回、二部構成でミャンマーのお寺巡りについて
書きましたが、その中で白い仏塔群が見事だった
お寺について書きました。
タイにも仏塔群の美しいお寺があったな...と
思い出し、今回はタイにある白い仏塔群が
見事なお寺、ワット・スワンドークです。
私にはチェンマイに姉妹同様に仲のいい
タイ人の妹がいて、チェンマイに行った時は
泊めてもらったりするのですが、
彼女の二人の息子がこのお寺で
数年前に学校の休み中に出家した
ということもあり、
ずっと行きたかったお寺。
スワンとは庭、庭園のことで、
ドークとは花を意味します。
このお寺の特徴の一つは、
外壁がないことです。
タイの寺院で他には例をみない特徴だそうです。
道路からもこのお寺の表示が
見えなければ、一見、公園のようでした。
道路側から寺院まで芝生があり、
中の様子が見えます。
ズームして撮りました。
入口です。
手前にはランナーの詩人の像があります。
ここを通過するとすぐ右手が駐車場で
駐車場からもすでに仏塔が見えています。
駐車場の横に緑の芝生があって
仏塔へはそこをこえていきます。
仏塔群に溶け込むように
同じ白い色の三門があります。
白い仏塔の中にスリランカ様式の仏塔!
このお寺はランナー王国6代目の王である
クーナー王が花の庭園と呼ばれる
この辺りの土地を付与して
1373年に建てたお寺です。
クーナー王が招来した僧侶、
スマナテーラがスコータイから持ってきた
仏舎利を納めるために建てられました。
ところが仏舎利は不思議なことに2つに
わかれ、1つはここに、もう一つは
ワット・プラタートドーイステープに
安置されることになったそうです。
伝説ではこの周辺はパヨーム
(ต้นพะยอม Monkeytree)という
木がたくさんあったそうです。
東京ドームの約1.2倍の敷地で、
お寺は別称、ワット・ブッパラーム
(วัดบุปผาราม)ともいいますが、
一般的には
ワット・スワンドークと呼ばれています。
1990年に王室寺院に格付けされています。
簡単に一般の人が立ち入るエリアの
お寺の配置図を作ってみました。
スリランカ様式とランナー様式を混合した様な
スタイルの宗教建築美術が美しいお寺です。
仏舎利塔の基盤の部分は四角形で、
中央部分はスリランカ様式の釣り鐘状に
なっていて、高さは約48m。
仏塔群を前に左手側の方にあります。
1935年3月8日に国定史跡となりました。
仏塔の入り口の階段には
真っ白なナーガ(ヘビの神様)がいます。
この位置から見るとすべての仏塔が空に伸びて
建っているように見えますが…
近寄ってみると右側の白い仏塔は傾いて
見えます。
この角度からもこの仏塔だけ傾いています。
この仏塔を前にみて、向って右手側が
仏塔群というかチェンマイ王家のお墓です。
もとはピン川の近くに記念碑を建てて
祀っていたようですが
雨季に浸水するという理由で
こちらに移されたようです。
空港が近いので仏塔を眺めていると
よく上空を飛行機が飛んでいきます。
本当に真っ白です。
釣鐘状の仏舎利塔の後ろには
もう一つ仏塔があります。
上の部分は陽にあたるときれいです。
拡大しました。
こちらの仏塔の下には東西南北の
仏像が祀られています。
その仏塔の後ろ側には菩提樹がありました。
大礼拝堂には大小3躰の仏像!
仏舎利塔と白い仏塔群を前に一列に見ると
左手側にこれらの仏塔群とは垂直に、
細長いお堂が建っています。大礼拝堂です。
仏舎利塔を一周すると菩提樹に突き当り、
菩提樹を背にすると左前方にお堂、
大礼拝堂が見えてきます。
このお堂も壁がないのが特徴です。
1931年から1932年にかけて
クルーバー・ジャウシーウィチャイ(高僧)
とチェンマイ王家最後の9代目
ゲーウナワラット王によって建てられました。
こちらも1935年3月8日に国定史跡と
なっています。
人が入って行けるのは正面の入り口からだけで
金網が張られています。
お堂の裏側を別の角度から撮りました。
金網越しに仏像が見えます。
ちょっと離れたところからお堂の全景を
撮ってみました。
お堂の正面です。破風が美しいです。
このお堂の正面には外部からの出入り口が
あります。やはり白い仏塔の形の三門です。
一旦外に出て撮りました。
お堂に向かいます。
入ってすぐのところからお堂全体を撮りました。
正面には大小のブッダの坐像と
それを背にして立つブッダの像が
安置されています。
正面の大小のブッダです。
先ほど、金網越しにみえた立像です。
手にもっているのは藁だそうです。
そしてこの礼拝堂の御本尊は
この小さな方のブッダ。
高さは2.5m位です。
拡大してみました。
瞑想するブロンズ製のブッダ像。
ランナーの言い伝えでは
病気にかかったクーナー王のために
クーナー王の母の命で造られ、
プラジャウ・カムキン
(พระเจ้าคำคิง)と名付けられたそうです。
カムとは黄金、キンとは国王の意味です。
御本堂にもブロンズの御本尊!
大礼拝堂の前をさらに寺院の奥に入ると
小さなお堂が見えてきます。
こちらが御本堂。
ちょうど飛行機が一緒に写りました。
お堂の正面です。先ほどのお堂と違い
破風には模様がありません。
お堂を横から撮りました。
お堂の中に入り、後方から全体を
撮りました。
ランナー王朝11代目のゲーウ王が
建てたお堂です。
実はこのお堂に祀られている仏像は
ワット・プラシンの御本尊として
造ったところ、重く大きすぎて
運べなくなったため、ここにお堂を建てて
安置しました。
この広い敷地内には当時2つのお寺があり、
現在では一つのお寺になっていますが、
南側辺りにあった
お寺はワット・ガウトゥーと
呼ばれていました。
そして1504年に造られたこの仏像は
当時のお寺の名前から
プラジャウ・ガウトゥー(พระเจ้าเก้าตื้อ)
と名付けられています。
トゥーとは重さの1トンを意味する言葉で、
直訳すると9トンですが、
このお堂の前にあった説明書きによると、
ガウトゥーとは最高の家を
意味するそうです。
英語訳の方ではten millionsという
意味となっています。
それがこちらの御本尊です。
こちらが、御本尊がご覧になっている所。
お堂の中から入り口部分を撮りました。
壁画が完成しているところと
修復中のところがあります。
今回の
参拝はこれで終わりです。
< ワット・スワンドーク >
正式名称 プラタートワット・スワンドーク
ワット・ブッパーラーム
พระธาตุวัดสวนดอก
วัดบุปผาราม
第三級王室寺院に格付けされています。