タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

タイのお寺の“伽藍”に注目してみる!

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 タイの寺院建築研究 Ⅱ

  

サワディーカー。

@yayoiです。

 

タイの寺院建築研究の第2回目は

タイ寺院の伽藍です。

 

もう2年近く前のことですが、

たまたま同じ日に行った二つのお寺がとても

似たような配置をしていて友人とびっくりした

経験がありました。

ワット・スタットとワット・アルンです。

 

家に帰って何となくその配置を紙に

書いてみたところ楽しかったので、

その後もお寺を訪ねたら、

お寺の配置を忘れないうちに

ノートに書くようになり、

お寺の伽藍に興味がわくようになりました。

 

伽藍(がらん)とは、

寺院または寺院の主要建物群を

意味する言葉です。

ちなみに伽藍という日本語を

Google翻訳にかけてみたらวัด

(ワット、お寺の意味)と出てきました。

 

今回はタイのお寺の伽藍について

ワット・ポーを例にあげて

書いてみようと思います。

ワット・ポーをあげた理由は

一般的にお寺にある建造物のほとんどすべてが

寺院内にあると思ったからです。

 

今回は配置だけで、一つ一つの建築物に

関しては次回からの研究にしようと思います。

 

 

 

タイの寺院には何がある...?!

 

 

タイの寺院にある建造物を

あげてみようと思います。

 

昨年、ある会社の社内旅行に参加する機会が

ありました。

バスを借り切り、観光、食事、案内すべてを

ツーリスト会社からガイドさんが来て、

3人くらいで仕切ってくれるのですが、

行きの車内でガイドさんから目的地に着くまで

クイズをしましょう... と提案がありました。

お題は “ タイのお寺に行ったら何がある? ” でした。

みんな、思いつくまま口々に答え、賞品が

当たるゲームです。

 

参加者から出た答えは…

仏塔、本堂、礼拝堂、仏像、お坊さん、結界、

回廊、門、菩提樹、サーラ―、

チョーファー(お堂の屋根飾りの一部)…

犬、アイスクリーム屋さんまで!

 

それらの全てが必ずどのお寺にもあるとは

限りません。

どちらかといえばすべてを兼ね備えている

お寺はほとんど見かけたことないような

気がします。

 

他にはクイズの回答にはでませんでしたが、

葬儀場も兼ねているお寺の場合には火葬殿が、

また、一部の王室寺院にあるモンドップという

建物や敷地内に学校があるお寺などもあります。

 

まずは、ワット・ポーにあった地図を

ちょっと加工し

ワット・ポーの伽藍配置図を眺めてみます。

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お堂(黄色の〇)

御本堂(または布薩堂)(⑥)

礼拝堂 (④)

大講堂 (⑤)

仏堂(モンドップ)(⑭)

サーラー(⑮)

 

お堂以外の建造物(茶色い〇)

門 (①)

仏塔 (②)

回廊 (⑦)

鐘楼 (⑫)

学校 (⑬)

 

菩提樹(緑色の〇 ③)

 

⑧~⑪はもとの地図についている

番号で御本堂を中心に東西南北に

あるお堂の番号ですが、

今回のブログ内にはこれらのお堂は

登場しません。

 

 

ワット・ポーの伽藍には何がある…?!

 

 

地図でもわかるようにワット・ポーの場合、

外壁の内側の敷地内は

御本堂を中心とするエリア

(地図の向って左側半分)

そしてそのほかの建造物があるエリア

(地図の向って右側側部分)の

大きく二つに分かれます。

 

外壁には同じ大きさの門が

16か所にありますが参拝者用に

開いてるのは、2~3か所です。

そして僧房などは敷地の外にあります。

 

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ワット・ポーの門は

お寺の案内には、ซุ้มประตูยอตทรงมงกฎ

(Sum Pratu Yod Mongkut)と

表記があります。

 

Sumとはアーチ。

Pratuとは門。 

Mongkutとは王冠のことで、

王冠を上にしつらえたアーチ型の門です。

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他の建物と比べてもそんなに高さはありません。

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門をくぐり寺院内から撮りました。

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敷地内に入ったところで 

まずは地図の右側部分の建造物から

見て行きたいと思います。

 

仏塔

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ワット・ポーの仏塔は、

大きな仏塔が4基と敷地内の

あちこちに小さな仏塔があります。

 

大きな4基の仏塔の方は

お寺の案内には、พระมหาเจดีย์สี่รัชการ

(Phra Maha Chedi Si Ratchakarn)と

表記があります。

Chediというのが仏塔のことです。

 

4基の仏塔は、それぞれ、

KingRamaⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの仏塔と

名付けられていて、

KingRamaⅠ、Ⅱ、Ⅲの仏塔は

同じような仏塔3基が

ならんで立っています。

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KingRamaⅣの仏塔はその後方に

1基だけちょっと別のデザイン。

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菩提樹

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ワット・ポーの菩提樹は、

建造物ではないこともあり、

Misakawanという名の庭の中にあるので,

お寺の案内には、สวนมิสกวัน

(Suan Misakawan)

庭の名前で書いてあります。

 

菩提樹はタイ語ではต้นโพธิ์

(トンポー、トンは木、樹)といい、

ワット・ポーのポー(โพธิ์)とは菩提です。

(ワット・ポーは、正式名称は別にありますが、

 正式名称よりこの名前の方が知られていますね。)

お寺には大小は別にして

菩提樹がどこかに必ずあります。

 

 

ワット・ポーの菩提樹は大きいので、

なかなか写真におさまりません。

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寝釈迦仏のお堂の隣に庭があり、

そこに菩提樹があるのがお堂内から見えます。

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鐘楼

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ワット・ポーの鐘楼は2か所にあって

お寺の案内には、หอระฆัง

(Hor Rakang) と表記があります。

Rakangとは鐘のことです。

 

1つは

寝釈迦仏の近くにある鐘楼です。

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もう1つの鐘楼は4基の仏塔の

裏手の目立たないところにあります。

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大講堂 

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ワット・ポーの大講堂は

お寺の案内には、ศาลาการเปรียญ

(Sala Karnparien)と表記があります。

 

僧侶のお説教や読経をきくための

大講堂。ワット・ポーの大講堂は

瞑想などを行う場所として使われるようです。

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サーラー

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サーラーとは、基本的には

日本語でいうところのあずまやですが、

屋根と柱でできている

壁のない建物をいいます。

 

日本の寺院内ではみかけませんが、

タイではたいていどこのお寺にも

サーラーといわれる場所があり、

休憩所として使われていたり、

お堂の中でお線香をたかないように

仏像を祀って、手を合わせる場所として

使われていたりします。

 

ワット・ポーのサーラ―は

お寺の案内には、ศาลานวด

(Sala Nuad)と表記があります。

 

Nuadとはマッサージのこと。

ここには人体のつぼや経絡のようなものを

示した図が描かれているので

そのように名付けられているのだと

思います。

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中の様子です。

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もちろんちょっと座ったり、休憩している

人達もみかけます。

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ワット・ポーの場合、仏像が祀ってある

サーラーは、地図には表記がありませんが、

寝釈迦仏の礼拝堂の隣にあります。

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この写真の建物の手前の

屋根と柱だけの部分がサーラ―になります。

ここには曜日の仏像が祀られていて、

手を合わせている人達がいます。

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仏堂(モンドップ)

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王室寺院だけにあるといわれる

モンドップ。

仏堂としましたが、日本には該当するものが

なく、タイでも一部の王室寺院で見かける

ことがあるお堂ですが、一般の人は

入れないようになっています。

 

ワット・ポーの仏堂は

お寺の案内には、พระมณฑป

(Phra Mondob)と表記があります。

 

全景です。

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屋根飾りが美しいです。

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学校

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タイではお寺に学校が

併設されていることがよくあります。

実際、GoogleMapなどでお寺を検索すると

お寺の横に、そのお寺の名前の付いた学校も

よく表示されます。

一般の小、中学校から仏教の学校まで様々、

併設されているようです。

 

ワット・ポーの学校は

お寺の案内には、โรงเรียนวัดพระเชตุพน

(Wat Pho Elementary School)と

表記があります。

 

学校の建物ですが、

あまり大きくはありません。

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礼拝堂

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ワット・ポーの礼拝堂は

お寺の案内には、พระวิหารพระพุทธไสยาส

(Phra Vihara of the Reclining Buddha)と

表記があります。

Phra Vihara とは礼拝堂のことです。

ここは寝釈迦仏が安置されています。

 

お堂の全景です。

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タイで最も有名な、高さも長さもある

大きな寝釈迦仏が祀られています。

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入口から入って来た人の大きさと

比べるとその大きさがわかります。

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壁画はお堂の上の方に

描かれているのであまりよく見えません。

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次からは地図の左側部分、

御本堂まわりを見て行きたいと思います。

 

回廊

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回廊とは一般的には

御本堂やお堂の周囲を囲む様に

設置され、仏像などが祀られています。

御本堂の中に回廊部分を作り、その中に

御本尊が祀られているお寺もあります。

 

ワット・ポーの場合、

御本堂の周囲、東西南北に

お堂があり、そこを繋ぐような形で

回廊が二重になっていて、

それぞれに仏像が祀られています。

 

ワット・ポーの回廊は

お寺の案内には、

พระระบียงชั้นใน (The Inner Phra Rabiang)

พระระบียงชั้นนอก (The Outer Phra Rabiang)

と表記があります。

Rabiangというのが、回廊という意味です。

 

外回廊への入口を入ります。

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外回廊です。

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外回廊と内回廊の間には庭のような

空間があります。f:id:at_yayoi:20200802125201j:plain

 

そこから撮った外回廊の様子です。

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内回廊へ入る入り口です。

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内回廊です。

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内回廊の様子を御本堂の脇に立って

撮りました。

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御本堂(または布薩堂)

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ワット・ポーの御本堂は

お寺の案内には、พระอุโบสถ

(Phra Ubosot)と表記があります。

 

御本堂の全景です。

回廊があるので遠くから全景を

写真におさめるのは難しいです。

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御本堂の裏側から撮りました。

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御本堂に祀られている御本尊です。

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お堂内には壁画が描かれています。

御本尊がごらんになっている部分の壁画です。

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以上がワット・ポーの伽藍です。

お寺によって建造物や配置はさまざまですが、

その違いをみるのもタイのお寺巡りの

楽しさの一つかと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi