ワット・サナームヌア ノンタブリー県
サワディーカー。
@yayoiです。
タイを代表する大きな川、チャオプラヤー川は
ピン川とナーン川がナコンサワン県で合流した
ところからチャオプラヤー川と呼ばれます。
地図をたどっていくとわかりますが、
結構、蛇行していて、中洲がところどころにある
のが見えます。
アントン県、アユタヤ―などをこえて、ノンタブリー県、
バンコク、サムットプラカーン県あたりの地図を眺めると
大きな島というか中洲のようなところが
二つあります。
このうちの1つ、バンコクの北側にあるノンタブリー県に
あるのがクレット島(ゴ・クレットเกาะเกร็ค)で、
その島に渡るための小さな船着場があるお寺が
今回のお寺、ワット・サナームヌアです。
- チャオプラヤー川にある島や中洲とは...?!
- お寺の歴史はわりと新しい!
- 池の中の仏塔と菩提樹広場にはたくさんのブッダ!
- 珍しい仏像のある御本堂!
- 御本堂まわりの建物!
- 船着場と対岸からみるお寺の様子!
- < ワット・サナームヌア >
チャオプラヤー川にある島や中洲とは...?!
地図でみるとわかる目立つ二つの島というか中洲。
1つはクレット島で、もう1つは河口に近い、
サムットプラカーン県のプラプラデーン郡の一部の
地区がそれにあたりますが、このプラプラデーンの方は、
橋で繋がっています。
それで、陸路がないという意味での島はクレット島
だけですが、このクレット島は人口の島です。
下の写真に見える蛇行しているチャオプラヤー川を結ぶ
縦の青い部分はラック・クレット運河と呼ばれ、
1722年に掘られたものです。
そして、昔は川が交通網の中心であり、今でも川は
交通網としての機能を果たしているタイでは、
人が集まるお寺は、川の近くに建てられたので、
ちょっと“ワット”といれて検索しただけでも
この島の周囲にたくさんのお寺があることがわかります。
このクレット島に渡るための船は、ワット・サナームヌアを
通り抜けたところの船着場からしか出ないので、人々は通常
このお寺に駐車して船でクレット島に遊びに行くわけです。
船着場です。平日はほとんど人がいません。
向こう岸はすぐそこ。クレット島のシンボルともいえる
傾いた仏塔が見えます。
私は、クレット島を2回訪れたことがあります。
1度目は2018年8月の平日に、BTSスカイトレインの
戦勝記念塔(อนุสาวรีย์ชัยสมรภูมิ アヌサワリーチャイ
サーモ―ラプーム)駅から166番のバスに乗り、
パーククレットというところで降りてお寺まで歩き、
お寺を参拝してから島へ。
(パーククレットのバス停はありません。)
2度目は、2020年9月の日曜日に、BTSスカイトレインの
サパーンタクシン駅まで行って、サトーンの船着場に
アクセスし、ノンタブリーまで船に乗って、そこから
タクシーでお寺に向かい、やはりお寺を参拝してから
島へ。
平日は人が少ないので、クレット島は店がほとんど
しまっており閑散としていて、お寺も御本堂は
閉まっていました。
日曜日は、カフェなどは大変混雑しましたが、島に活気が
あるし、お寺の御本堂も開いていたので、やはり、
このお寺も島も週末や祭日に行くのがよさそうです。
今回の記事は私がこのお寺を2回訪れた際にそれぞれ
撮った写真を、あわせて載せています。
お寺の歴史はわりと新しい!
このお寺は、もとはアユタヤ時代からあり、
ビルマによってこのノンタブリー地区が侵略されて
廃寺の様になっていたワット・サナーム(วัดสนาม)です。
後に、現在のラッタナコーシン朝になってから、
ラット・クレット運河を掘った後の1829年に
新しく建てられました。
お寺として認められたのは1869年になってからです。
お寺の門です。
門の左右には小さなサーラ―(あずまや)があります。
門を入って内側から撮った門の様子です。
門を入ってまっすぐ奥に進めば船着場。
この通路にある盆栽が丸くてかわいい形をしています。
鐘楼が船着場の手前にあります。
簡単Mapを作ってみました。
入って右手側には御本堂と大講堂があり、左手側には
菩提樹の広場とその奥には池の中に仏塔があります。
池の中の仏塔と菩提樹広場にはたくさんのブッダ!
入ると右手側には本堂がありますが、
ふと、左手側をみれば、大きな菩提樹。
しかもその木の下にはたくさんのブッダが
いらっしゃいます。
その脇にあるサーラ―をぬけると…
池と仏塔が見えてきます。
小さな仏塔群はお墓のようです。
その池を背にすると、先ほどの菩提樹とブッダの
後ろ姿が見えます。
珍しい仏像のある御本堂!
初めて平日に訪れた時は、御本堂も御本堂に向かう
内門も閉まっていました。
2年後に訪れたら… 開いている!
やっと御本堂に入るお許しを得たようです。
内門を入って、まず目に入るのは結界です。
法輪が施された結界が1枚。
御本堂の外観です。
隣にある大講堂側からみた御本堂です。
大講堂と御本堂の間には仏塔がいくつか
あります。
屋根の三角の部分、破風には仏像が施されています。
この内門から入ったところは御本堂の裏側になり、
扉と扉の間には座った仏像が収められています。
御本堂の表側にまわると表側にもまた
仏塔があります。
その仏塔の横にあるこちらのプラーン(とうもろこし型の
仏塔)の中にも結界が収められているようです。
御本堂の正面です。
正面側には立像が収められています。
ガラスに外の景色が写ってしまいますが、
とても優しいお顔立ちのブッダです。
今回やっと入ることが許された(?)
御本堂の扉の前です。
お堂の後ろから撮ったお堂内の様子です。
御本尊です。
御本尊の後ろの壁画は、忉利天(とうりてん)に上がった
ブッダが、母のマーヤー王妃に説法をして、降下する場面が
描かれています。
御本尊の後ろ姿です。
御本尊がご覧になっている部分の壁画です。
側面の壁には天人などが施されています。
実は入ってすぐのところにも小さなブッダが
祀られています。とても特徴ある形をした
ブッダです。
パーンタベ(ปางตะเบ๊ะ)と呼ばれるこのブッダは、
ブッダの聖髪伝説を表す形のブッダで、400年以上前に
造られたものだそうです。
この形のブッダはタイには3つしかなく、1つはこちらで、
もう1つは偶然にも36番の記事で書いたナコンパトム県の
ワット・プラパトムジェーディーの回廊に。
残る1つはワット・ボウォン二ウェートにあるそうです。
不思議なことは重なるもので、次の記事は、ワット・
ボウォン二ウェートを書くつもりでしたから、この記事を
書きながら並行して写真の整理をしていました。そこで
すぐさま写真の中を探しましたが、残念ながら、私が撮った
写真の中には見当たりませんでした。
ただ、ネット上ではスリランカからブッダの毛髪が招来された
時のニュースが過去にあったようで、毛髪とともに
仏像は一般公開されていないのかもしれません。
御本堂まわりの建物!
御本堂の正面、内門の外にあるのはサーラ―と
駐車場です。
御本堂を背にして撮ったサーラ―です。
サーラーの中の様子です。
駐車場にも仏塔があります。
このお寺のサーン・プラプームも
ありました。
再び、御本堂の裏側にまわります。
御本堂横の建物は大講堂です。1階は博物館です。
Welcomeと書いてありますが、閉まっていました。
御本堂側から撮った大講堂です。
この建物は2階建てで大きいです。
破風に鳳凰が施されていてきれいです。
ひさし部分にも鳳凰が施されています。
船着場と対岸からみるお寺の様子!
クレット島への渡し船の船着場への案内板です。
(クレット島船着場の乗船通路)
対岸はすぐそこで、対岸の船着場の脇にも
お寺が見えています。
ズームして撮りました。
お寺参拝後はクレット島に行きました。その帰りに
クレット島の方から撮ったワット・サナームヌアです。
大講堂が大きくて目立ちます。
お寺から出発してクレット島に渡り、再びお寺に
戻ってきたところで、今回の参拝は終わりです。
< ワット・サナームヌア >
正式名称 วัดสนามเหนือ
所在地 24 ถ.แจ้งวัฒนะ ตำบล ปากเกร็ด อำเภอปากเกร็ด
นนทบุรี 11120
今回の記事は、
tourwatthai.com
board.posting.com
pakkretcity.go.th
等のサイトを参考にして書きました。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi