ワット・ボウォンニウェート バンコク
サワディーカー。
@yayoiです。
このお寺は、王宮から少し北、ちょうど王宮と
ドゥシット地区の中間あたりにあります。
お寺全体の敷地としてはかなり大きなものです。
というのも、2つのお寺が合併したことにあります。
そして、KingRamaⅣからKingRamaⅦと
KingRamaⅨ、KingRamaⅩはこのお寺で
出家され、他にも王族方が出家し、住職になって
いるので、その時のお住まいなども敷地内に
あるからです。サイトからお借りした全体図です。
(photo from www.dhammathai.org)
ワット・ボウォンニウェートの歩き方
もちろん、一般の人が入れる場所は限られては
いますが、それでも見どころの多いお寺です。
そこで歩き方を考えてみました。
お寺の敷地を3つのゾーンに分けました。
前編の今回は、黄色で囲ったゾーン①の
布薩堂と仏塔周辺を歩きます。
下記は、dhammathaiのサイトにあった地図を
加工して、簡単に作ったお寺部分の見取り図です。
下記地図の中心の仏塔から右側の部分を
ゾーン①とし、仏塔から左手部分を
ゾーン②としました。
- ワット・ボウォンニウェートの歩き方
- 赤いサーラーとコインをたてる仏足石
- 珍しい形の御本堂と御本堂周りを歩く!
- 御本堂の中にはいりましょう!
- ヒンドゥー神のレリーフに囲まれた仏塔
- 遂に仏塔の中に入ることが許された?!
赤いサーラーとコインをたてる仏足石
入り口は数か所にあります。
ボウォン二ウェート通りからの出入口は
小さな門があります。
タクシーで来ると、この門の前に着くことが
多いです。
小さな門をくぐると、正面には御本堂の側面が
見えます。
右手側に仏足石のお堂。
左手側には赤いサーラーが見えます。
門を入って、左手側にある赤いサーラーです。
入ってすぐに撮ったお堂の中の様子です。
赤い柱に赤いじゅうたん。
ここには御本堂の御本尊と出家されていたころの
KingRamaⅨの肖像画があります。
門を入って、右側にあるのは仏足石のお堂。
入口から撮りました。
お堂の後方には曜日の仏像が祀られています。
仏足石は正面からだとわかりません。
横から撮りました。
二つ並んだ仏足石は意外に珍しいと思います。
そして、コインをこの仏足石にたてた人がたくさん
いるのがわかります。
この写真は10年前に初めてここに来た時に
友人がコインをたてているところを撮った
ものです。
珍しい形の御本堂と御本堂周りを歩く!
一方、プラスメン通りの入口の方から入ると
二重屋根の門とその後ろに二重屋根の御本堂が
あるので、屋根がたくさん重なって見えます。
門の前から撮りました。
門の扉には対の守護神が彫られていて、
扉も二重になっています。
外から撮りました。
門のすぐ隣には小さなサーラー。
地図では休憩所となっていますが
閉まっています。
門をくぐると、まず目に入るのは御本堂。
珍しいことに北側を向いています。
そして、この御本堂はタイでも他ではあまり
見かけない珍しいT字形というか、
御本堂にもう1つお堂がくっついて、正面からだと
左翼と右翼の様にも見えるような形をしています。
実は、初めは十字の形をしていたお堂を、隣の
仏塔を建てるために南側の部分を切ったことで
できたお堂の形です。
dhammathaiのサイトにあった地図の絵をみると
わかりやすいのでお借りして拡大しました。
御本堂の右の側面と破風です。
御本堂の左の側面と破風です。
正面から撮った御本堂です。
そして、ちょっと正面からずれたところで撮ると
屋根が二重になっていることがわかります。
また、もう1つ興味深い特徴は、普通は御本堂の周りに
8つ建てられている結界が、御本堂の建物に
直接ついていることです。
ただ、御本堂の裏側にまわると一か所だけ、
隣にある仏塔との境の壁についていました。
御本堂の正面脇には、左右にプラーン
(とうもろこし型の仏塔)があり、そこには表側と
裏側にそれぞれ仏像が祀られています。
本堂を前に、向って左手側のプラーンです。
表側の仏像が上、裏側の仏像が下の写真です。
本堂を前に、向って右手側のプラーンです。
表側の仏像が上、裏側の仏像が下の写真です。
御本堂の中にはいりましょう!
御本堂入り口にも結界石が祀られています。
左右に扉があり、中央には二つの窓があり、
窓の間の結界だけが金色をしています。
金色に塗られたナーガのいる階段を上がります。
お堂入り口です。
入ると正面にはブッダに手をあわせる
弟子の姿がみえます。
ここがちょうどT字型のお堂の左翼部分です。
お堂の後方からお堂全体を撮りました。
そして同じく右翼部分にも弟子の姿がみえます。
御本尊にズームして撮りました。
この御本尊2躰ですが、後方のブッダは
プラ・スワンナケート(พระสุวรรณเขต)
またはプラ・トー(พระโต)と呼ばれているもので、
45m50㎝の大きさがあります。
前方のブッダはプラ・プッタチンシー
(พระพุทธชินสีห์)と呼ばれているもので、
北の地方で貴重とされている仏像の一つを
サクディポンラセープ副王
(KingRamaⅠの王子)が招来したもの。
KingRamaⅣの時代になってから、この御本堂の
御本尊としてここに安置されるようになりました。
このお堂の壁画もKingRamaⅣによって、
仏教の3つの大切なもの(仏・戒・僧)を示す
ために、クルアインコンという画家に書かせた
壁画だそうです。
僧侶の唱える戒を聞き、タンブンする(徳を積む)
姿などが描かれています。
夏安居の僧へのお供え物を献上する姿。
柱の花の模様の間にある画は、人の心を示す6つの画が
あり、そのうちの1枚です。
窓の彫刻も美しいです。
ヒンドゥー神のレリーフに囲まれた仏塔
御本堂のすぐ裏手には仏塔があります。
仏塔は階段を上がった所に四角形の土台があり、
その上に建っています。階段は東側と西側にあり、
写真は西側の階段です。
まず1層目は、四隅にガラスがはられた回廊の
ようなものがあり、土台部分を囲んでいます。
外側から撮った四隅の回廊部分です。
回廊の横から撮りました。
上の層から回廊部分を撮りました。
また、仏塔の土台部分の壁には、それぞれ
北、西、南の方角に向って、
ヒンドゥー神のレリーフが2つずつあります。
北向き、つまり御本堂の裏手に施されている
レリーフです。
左がブラフマー神。右側がヴィシュヴァカルマン。
西側向きのレリーフは楽器を持っている神様たち。
左側がパンジャシカ。右側がプラコンタム。
南側にはヴィシュヌ神とシヴァ神。
2層目に上がります。
2層目は見取り図を作ってみました。
このプラーンはKingRamaⅣの像が安置されている
プラーンで、東側を向いています。
KingRamaⅣの全身を前から撮りたいのですが、
1層目から撮ろうとしても、プラーンはかなり
高い位置にあります。
後ろ姿と横からしか全身が撮れません。
この層の北側には祠があります。
この中には、KingRamaⅣが出家されている時に
ある人がKingRamaⅣに献上したという、
プラ・パイリーピナート(พระไพรีพาศ)と、
名付けられた仏像が祀ってあります。
また、このお堂の横からは、御本堂の裏側の壁に
安置されている仏像も見えます。
そして四隅には、小さめのプラーン
(とうもろこし型の仏塔)が配置されています。
遂に仏塔の中に入ることが許された?!
そして仏塔ですが、仏塔の側面には4つのアーチが
あり、そこから内部に入れるようになっています。
アーチの上には、タイ周辺にある国々を表す動物が
設置されています。
ライオン(シンガポール)象(ラオス)
馬(ビルマ)鳥(現在のチェンラーイ)
通常は門が閉じられています。
私は中がどうなっているのか知りたくて
写真を撮ろうとしたことがあります。
その時、不思議なことが起こったこともあります。
その体験を書いた記事です。(後ほどリンクはりました)
でも、このお寺を4回目に訪れた時には中に入って
参拝させていただく機会をいただきました。
その日は、中を人が参拝できるようにと
管理する係りの方がいらしたのです。
中は撮影ができませんが、仏舎利塔を囲み、
4つの仏塔が安置されています。
4回目でやっと仏舎利に手を合わせる
許可をいただいたことに感謝しながら
もう1度下から見上げる仏塔。
晴れた日に来ると青空に金の仏塔が輝きます。
布薩堂と仏塔周辺のゾーン①を
歩いたところで、
次はゾーン②とゾーン③を歩く
後編へと続きます。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi