タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

38番 ラッタナコーシン朝の国王が出家されたお寺 (前編)

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 ワット・ボウォンニウェート バンコク

  

サワディーカー。

@yayoiです。

 

このお寺は、王宮から少し北、ちょうど王宮と

ドゥシット地区の中間あたりにあります。

お寺全体の敷地としてはかなり大きなものです。

というのも、2つのお寺が合併したことにあります。

 

そして、KingRamaⅣからKingRamaⅦと

KingRamaⅨ、KingRamaⅩはこのお寺で

出家され、他にも王族方が出家し、住職になって

いるので、その時のお住まいなども敷地内に

あるからです。サイトからお借りした全体図です。

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(photo from www.dhammathai.org)

 

 

ワット・ボウォンニウェートの歩き方

 

もちろん、一般の人が入れる場所は限られては

いますが、それでも見どころの多いお寺です。

そこで歩き方を考えてみました。

お寺の敷地を3つのゾーンに分けました。

 

前編の今回は、黄色で囲ったゾーン①の

布薩堂と仏塔周辺を歩きます。

 

下記は、dhammathaiのサイトにあった地図を

加工して、簡単に作ったお寺部分の見取り図です。

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下記地図の中心の仏塔から右側の部分を

ゾーン①とし、仏塔から左手部分を

ゾーン②としました。

 

 

 

 

赤いサーラーとコインをたてる仏足石

  

入り口は数か所にあります。

ボウォン二ウェート通りからの出入口は

小さな門があります。

タクシーで来ると、この門の前に着くことが

多いです。

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小さな門をくぐると、正面には御本堂の側面が

見えます。

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右手側に仏足石のお堂。

左手側には赤いサーラーが見えます。

門を入って、左手側にある赤いサーラーです。

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入ってすぐに撮ったお堂の中の様子です。

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赤い柱に赤いじゅうたん。

ここには御本堂の御本尊と出家されていたころの

KingRamaⅨの肖像画があります。

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門を入って、右側にあるのは仏足石のお堂。

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入口から撮りました。

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お堂の後方には曜日の仏像が祀られています。

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仏足石は正面からだとわかりません。

横から撮りました。

二つ並んだ仏足石は意外に珍しいと思います。

そして、コインをこの仏足石にたてた人がたくさん

いるのがわかります。

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この写真は10年前に初めてここに来た時に

友人がコインをたてているところを撮った

ものです。

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珍しい形の御本堂と御本堂周りを歩く!

 

一方、プラスメン通りの入口の方から入ると

二重屋根の門とその後ろに二重屋根の御本堂が

あるので、屋根がたくさん重なって見えます。

門の前から撮りました。

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門の扉には対の守護神が彫られていて、

扉も二重になっています。

外から撮りました。

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門のすぐ隣には小さなサーラー。

地図では休憩所となっていますが

閉まっています。

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門をくぐると、まず目に入るのは御本堂。

珍しいことに北側を向いています。

そして、この御本堂はタイでも他ではあまり

見かけない珍しいT字形というか、

御本堂にもう1つお堂がくっついて、正面からだと

左翼と右翼の様にも見えるような形をしています。

 

実は、初めは十字の形をしていたお堂を、隣の

仏塔を建てるために南側の部分を切ったことで

できたお堂の形です。

 

dhammathaiのサイトにあった地図の絵をみると

わかりやすいのでお借りして拡大しました。

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御本堂の右の側面と破風です。f:id:at_yayoi:20210110184024j:plain

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御本堂の左の側面と破風です。

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正面から撮った御本堂です。

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そして、ちょっと正面からずれたところで撮ると

屋根が二重になっていることがわかります。

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また、もう1つ興味深い特徴は、普通は御本堂の周りに

8つ建てられている結界が、御本堂の建物に

直接ついていることです。

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ただ、御本堂の裏側にまわると一か所だけ、

隣にある仏塔との境の壁についていました。

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御本堂の正面脇には、左右にプラーン

(とうもろこし型の仏塔)があり、そこには表側と

裏側にそれぞれ仏像が祀られています。

 

本堂を前に、向って左手側のプラーンです。

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表側の仏像が上、裏側の仏像が下の写真です。

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本堂を前に、向って右手側のプラーンです。

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表側の仏像が上、裏側の仏像が下の写真です。

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御本堂の中にはいりましょう!

  

御本堂入り口にも結界石が祀られています。

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左右に扉があり、中央には二つの窓があり、

窓の間の結界だけが金色をしています。

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金色に塗られたナーガのいる階段を上がります。

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お堂入り口です。

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入ると正面にはブッダに手をあわせる

弟子の姿がみえます。

ここがちょうどT字型のお堂の左翼部分です。

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お堂の後方からお堂全体を撮りました。

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そして同じく右翼部分にも弟子の姿がみえます。

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御本尊にズームして撮りました。

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この御本尊2躰ですが、後方のブッダは

プラ・スワンナケート(พระสุวรรณเขต)

またはプラ・トー(พระโต)と呼ばれているもので、

45m50㎝の大きさがあります。

 

前方のブッダはプラ・プッタチンシー

(พระพุทธชินสีห์)と呼ばれているもので、

北の地方で貴重とされている仏像の一つを

サクディポンラセープ副王

(KingRamaⅠの王子)が招来したもの。

KingRamaⅣの時代になってから、この御本堂の

御本尊としてここに安置されるようになりました。

 

このお堂の壁画もKingRamaⅣによって、

仏教の3つの大切なもの(仏・戒・僧)を示す

ために、クルアインコンという画家に書かせた

壁画だそうです。

僧侶の唱える戒を聞き、タンブンする(徳を積む)

姿などが描かれています。

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夏安居の僧へのお供え物を献上する姿。

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柱の花の模様の間にある画は、人の心を示す6つの画が

あり、そのうちの1枚です。

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窓の彫刻も美しいです。

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ヒンドゥー神のレリーフに囲まれた仏塔

  

御本堂のすぐ裏手には仏塔があります。

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仏塔は階段を上がった所に四角形の土台があり、

その上に建っています。階段は東側と西側にあり、

写真は西側の階段です。

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まず1層目は、四隅にガラスがはられた回廊の

ようなものがあり、土台部分を囲んでいます。

外側から撮った四隅の回廊部分です。

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回廊の横から撮りました。

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上の層から回廊部分を撮りました。

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また、仏塔の土台部分の壁には、それぞれ

北、西、南の方角に向って、

ヒンドゥー神のレリーフが2つずつあります。

 

北向き、つまり御本堂の裏手に施されている

レリーフです。

左がブラフマー神。右側がヴィシュヴァカルマン。

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西側向きのレリーフは楽器を持っている神様たち。

左側がパンジャシカ。右側がプラコンタム。

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南側にはヴィシュヌ神とシヴァ神。

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2層目に上がります。

2層目は見取り図を作ってみました。

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このプラーンはKingRamaⅣの像が安置されている

プラーンで、東側を向いています。

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KingRamaⅣの全身を前から撮りたいのですが、

1層目から撮ろうとしても、プラーンはかなり

高い位置にあります。

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後ろ姿と横からしか全身が撮れません。

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この層の北側には祠があります。

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この中には、KingRamaⅣが出家されている時に

ある人がKingRamaⅣに献上したという、

プラ・パイリーピナート(พระไพรีพาศ)と、

名付けられた仏像が祀ってあります。

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また、このお堂の横からは、御本堂の裏側の壁に

安置されている仏像も見えます。

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そして四隅には、小さめのプラーン

(とうもろこし型の仏塔)が配置されています。

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遂に仏塔の中に入ることが許された?!

 

 

そして仏塔ですが、仏塔の側面には4つのアーチが

あり、そこから内部に入れるようになっています。

アーチの上には、タイ周辺にある国々を表す動物が

設置されています。

 

ライオン(シンガポール)象(ラオス)

馬(ビルマ)鳥(現在のチェンラーイ)

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通常は門が閉じられています。

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私は中がどうなっているのか知りたくて

写真を撮ろうとしたことがあります。

その時、不思議なことが起こったこともあります。

その体験を書いた記事です。(後ほどリンクはりました)

www.yayoi-thainootera.net

 

 

でも、このお寺を4回目に訪れた時には中に入って

参拝させていただく機会をいただきました。

その日は、中を人が参拝できるようにと

管理する係りの方がいらしたのです。

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中は撮影ができませんが、仏舎利塔を囲み、

4つの仏塔が安置されています。

  

4回目でやっと仏舎利に手を合わせる

許可をいただいたことに感謝しながら

もう1度下から見上げる仏塔。

晴れた日に来ると青空に金の仏塔が輝きます。

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布薩堂と仏塔周辺のゾーン①を

歩いたところで、

次はゾーン②とゾーン③を歩く

後編へと続きます。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi