タイのお寺のこわい話 第1話
サワディーカ。
@yayoiです。
私はタイのお寺が好きでお寺巡りをしていますが、
時々タイのお寺で “ こわい ” と感じることが
あります。
そんなことをコラムで少しずつ書いていきたいと
思います。
第1回目の今回は、こわいというよりは
どちらかといえば、危ないから注意した方が
よいという内容かもしれませんが、
私がこわいと感じたことです。
「タイのお寺、注意」などでネット検索すると
礼儀作法や服装に関する注意はいろいろでてきますが
結論から書くと、私がタイのお寺で最も
注意した方がいいと思うことは、
タイのお寺にいる動物たちです。
バンコクの観光地と称される三大寺院などは
大丈夫だと思いますが、バンコクでも郊外にある
人が少ない、または人がいないお寺や地方のお寺に
行くときには特に注意した方がいいと思うことです。
ハトに餌をあげる “ タンブン ”
タンブン(ทำบุญ)とは徳を積むこと。
タイでは僧侶にお布施や食施をするほかに、
川の中の魚にパンをあげたり、
ハトに餌をまくという徳の積み方もあります。
以前、バンコクのメインを走るBTSスカイトレインの
終点駅がワット・プラシーマハタートだったころ、
友人と二人、終点まで乗って行ってみよう
ということになりました。
その駅で降りて、駅名にもあるお寺、
ワット・プラシーマハタートに行きました。
白い仏塔が美しいお寺です。
大きな敷地内に菩提樹が見えたので、
近寄って行きました。
ところが近寄ってみると、菩提樹とその下に
祀られている仏像のまわりにはハトがいっぱい。
近寄って大丈夫かなとゆっくり行こうとしたら…
木の後ろにいたタイ人が、急にハトの餌をまくと
いうタンブンをして、ハトがそれをめがけて
一斉に飛び去りました。
いきなりのことで、かなりビックリしました。
ハトは人をおそいませんが、膨大な数のハトが飛べば、
ぶつかるかもしれないし、なにかが飛んでくるかも
しれません。
ハトには気をつけましょう。
地方のお寺や遺跡にいるサルの狙いは...?!
バンコクから2時間ちょっとのロッブリ―県に
遺跡と博物館を見に行ったときのこと。
ロッブリーはサルが多いところ。
特に遺跡ワット・プラーンサームヨートは
サルが多いし、サルは女性に飛び乗ったりするから
要注意!ときいていましたが、車で近くまで
行ってみたら、思ったよりサルの姿が少なかった
ので降りて遺跡の中に入ってみることにしました。
とりあえず遺跡の入口までは走っていきました。
遺跡内にはいるときちんと金網が張ってあり
中は安全です。
しかし、金網にはサルがへばりつき
音がして、私は映画のゾンビを思い出し
横を通るのもこわい感じがしました。
外に出てみると、仏像の近くにもサルがいましたが、
数匹しかみえなかったので仏像の写真を撮り、
あわてて出口へと向かいました。
もう大丈夫と安心したその瞬間…
なにかが腰のあたりに一瞬ぶつかりました。
サルでした。
とっさのことで、私がびっくりして身体を
ゆすったので、サルもすぐに降りました。
白い服で行きましたが、ほんの一瞬だったので
汚れていることもなく、事なきを得ましたが、
ロッブリーに行ったら、やっぱりサルには御用心。
ちなみに私は帰ってから、以前、他のお寺で
いただいていた聖水を混ぜて服を洗濯しました。
そして、フアヒンというビーチが有名な
プラチュアップキーリーカン県の
お寺に行ったときのこと。
丘の上にあるお堂にあがろうと階段の方に
向かったところ、すれ違った人がバナナを
売っていました。
それを見た瞬間、もしかしてサルがいるのでは...と
いう予感がしました。
行ってみたらやはりサルが!
この階段の下には市場が広がっており周囲には
たくさんサルがいます。
私の前にいたタイ人のご家族のお父さんが、
木の長い棒を持っていました。
階段をあがるための杖ではなさそうです。
サルをよけるのに棒が必要なのかな?と
思いながら、まずはこの人達の後を
ついていくようにして登って行きました。
幸いにもサルは食べ物探し以外には
無関心のようですが、この途中にある休憩所には
ものすごい数のサルがいました。
行きは、目の前には、先ほどのご家族がいるので
なんとか通れました。
無事、通過してから撮った写真です。
中にはサルが人をおそわないように、
係りの女性がいらっしゃいます。でも
その方がいらっしゃらなければ、
私は休憩所の前で引き返していたかも...
でも上がっていくと、こんなに素晴らしい
風景が目の前に広がります!
一方、帰りは一人。
どんな状況でもここを通らない限りは
帰れないので、覚悟を決めるしかありません。
通過する前に撮った写真を拡大してみました。
行きと違い、屋根の上から中まで
かなりのサルが事前に見えたので
この写真を撮ってからカメラをしまい、
身体を小さくするようにしながら
通過したのでした。
遺跡にはこうもりがいる!
タイの地方の古いお寺や特に遺跡にはほとんどの場合、
こうもりがいます。
行ったことありませんが、地方にはこうもり寺と
いわれるお寺もあるそうです。
アユタヤでワット・ラーチャブラナという
遺跡に行ったときのこと。
このとうもろこし型のプラーンという仏塔は
上の方に登って行くことができます。
立ち入り禁止になっているところは
こうもりがいるのです。
立ち入り禁止になっている場合は
行かなければよいのですが、
なっていないところもあるので
様子をみながら注意する必要があります。
下の写真は別のお寺ですが、上の方でハトだと思う
何かの鳴き声が聞こえていたので、
ちょっと中をゆっくり見たかったのですが、
これ以上先には進みませんでした。
立ち入り禁止になっていないところも、
立ち入る前に音やにおいなど観察しましょう。
前科のある犬??
ある日、アユタヤのワット・プッタイサワンという
現役のお寺と遺跡が同じ敷地内に両方ある
お寺を訪れました。
チャオプラヤー川がすぐ近くにあるお寺で、
敷地に入るとすぐに5人の王の銅像が
川の方に向って立っています。
敷地内にある建物の1つ。
写真の2階部分は高僧のお住まいであったところ。
そこの壁画が見たくて階段を上がって行きました。
中は暗くこの入口から入ろうとしたら…
黒いかたまりがムクッと起き上がったので、
犬がいると思い、さっさと退散しました。
時間を30分ほどおいて、他のところを見て、
再度先ほどの入り口から中をみると
相変わらず犬が寝ています。
よく見たら、口輪をはめていました。
そこでお寺の犬として管理されているのか?
(または前科があるのか)わかりませんが、
思いきって入って行ってみました。
中は比較的明るかったです。
壁画を見て、写真を数枚撮る間、静かに寝ていてくれ
ました。
ありがとう...といって退散しました。
でも、やっぱり犬には要注意ですね!
「タイのお寺で犬にかまれ狂犬病になった話」
タイには数ある“地獄寺”ですが、
ある日、その中でも有名なお寺
ワット・パイローンウアに行きました。
地獄の入り口です。
すぐ近くには大きな白いブッダもいらっしゃいます。
広い敷地内をさんざん歩き回り、
下の写真のお堂を参拝して、降りてきた時に
お堂を前にほっとした瞬間、なぜか頭に急にブログの
タイトルが浮かびました。
「タイのお寺で犬にかまれ狂犬病になった話」
なぜ、こんなタイトルが浮かぶんだろう...
そう思いながら視線のずっと先の横を見ると
まだ行っていない場所が最後に一か所
あることに気づきました。
そこでこの立て札の手前の細い道を
行ってみることにしました。
途中まで歩いて行くと、かなり前方で
犬がむっくりと起き上がったと同時に
威嚇するような吠え方をしました。
これは絶対進んではいけない!とかなりの恐怖心が
身体全体に走りました。
すぐふり返りもと来た道を早足で歩き始めました。
犬の鳴き声がどんどん近くなってきました。
つまり、ついてきているようなのです…
このような時は走らず、目をあわさず、
ただ早足で前方に歩くのみ。
ちょうどタイミングよく、このお寺に行く前月に
会った友人から、犬に追いかけられたという話を
きいていました。
どう対処したの?と尋ねる私に、決して
走ってはいけないという忠告をくれていたので、
その言葉を思い出しながら、日傘をやや後ろにさし、
念仏ならぬ「助けて!お釈迦様!」と心の中で
叫びながらひたすら進みました。
そうしたら左手側にブッダが見えて来た…
先ほどの白いブッダも、金色のたくさんの
ブッダもみんないます。
犬の鳴き声はいつの間にか消えていました。
そこでブッダのところまで来てから
ようやくふり返ってみて、ほっとしました。
今回はタイトルが浮かんだ時点で、警告がきた!
と思い、帰り支度をすればよかったのですが
つい好奇心が勝って、行ってしまいました。
でも、なぜ拒否されたのか、
拒否された先に何があるのかあきらめきれず
ここは帰り際に車で近くまで行き、参拝しました。
寝釈迦仏がいらっしゃいました。
寝釈迦仏のお昼寝の邪魔をするなと
犬がここを守っていたのでしょうか...?
まとめ
タイのお寺にはほとんどのところに犬がいます。
それだけではなくいろいろな動物がいます。
サル、にわとり、はと、こうもり、
放し飼い…様々です。
地方や、人の少ないお寺では特に要注意です。
また、記事内にはふれていませんが、
池などがある場合、柵のない池も多いです。
足元にへびなどの小動物がいないか、
足場が悪くないか…見てみましょう。
ほかには、古いお堂や門などに蜂の巣を
みかけたことがあり、他の入り口に
まわって入ったこともあります。
歩きながら、いつも周囲を観察し、
写真を撮る時も必ず足場をみまわしてから
入って、撮ってとかなり注意しています。
服装に気をつけることや、
お坊さんやお坊さんの所持品、仏像に
触れないのはもちろんですが、
日本ではありえない危険がたくさんあると思います。
気をつけてお寺巡りを楽しみたいものです。
そうすれば、タイのお寺は
たくさんの美しいお堂や、仏像や
風景をみせてくれることでしょう!!
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi