タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

52番 完成が楽しみ!緑色と金色のお堂が目を惹くお寺

ワット・ルンルアンジャルーンサッター バンコク

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

このお寺はSMSで見かけた

お堂の美しい緑色に惹かれて訪れたお寺ですが、

訪れてわかったのは、私がお堂だと

思っていた建物は、実は火葬殿だったこと。

 

このお寺を私が訪れたきっかけとなった、

インスタグラムでたまたま見かけた

タイの方がアップしていた写真とは、

下の様なものでした。

 

 

 

 

火葬殿のとらえ方

 

以前、私自身がまだ今ほどは

タイのお寺を知らずに

たまたま行ったお寺で撮った1枚の写真。

 

何気にタイ人の知り合いに、

その写真を見せたところ、

この煙突のついている建物は火葬殿だから、

すぐにこの写真を消したほうがいいと

いわれたことがありました。

 

その時は、すぐさまその写真を削除し、

それからお寺に行っても

火葬殿の写真を撮ることを避けていましたが、

ある時お寺で、火葬殿の写真を撮っている人を

見かけたことをきっかけに、

本当に火葬殿の写真は撮ってはいけないのか。。。

お寺で尋ねてみることにしました。

 

何か所かのお寺で伺ってみたところ、

お坊さんもお寺で働く人も

伺った人はみな、撮っていいですよとのこと...

そこで、どのお寺でも火葬殿の写真を撮っている

わけではなく、また撮ってもその写真を

私はこのブログにはほとんど載せてはいませんが、

写真を残してはいます。

 

下は、実際に今回のお寺に行って

私が撮ったものです。

初めの写真は、私が撮った写真の1枚から

SNSで見た部分をトリミングしたものですが、

実在の建物全体は下の写真のように

建っています。

 

加工なしの上の写真でみてわかるように

隣に煙突のついた建物があることから

火葬殿だということがわかります。

 

以前、私がサブブログの方に書いた、

国王の火葬殿の記事があります。

さすがにお寺で火葬殿をバックに自らの写真を

撮っているタイ人は見かけませんが、

国王の火葬殿ともなれば、

タイ人は火葬殿といっしょに写真を撮っていました。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

また、下の記事は

タイに在住の日本人がよく目にする

フリーペーパーにのっていた記事です。

 

この記事をみて、ピンクの火葬殿が見たくて

私はこのお寺を訪れましたが、

その時に連れて行ってくださったタイの方は、

このお寺はテレビのニュースで

見たことがあり、このピンクの火葬殿は有名で

写真を撮りに行く人がいると言って、

ご自身も写真を撮っていました。

 

下は私が撮った写真です。

 

今回は火葬殿について書いているので

火葬殿の写真も載せていますが、

私個人は、火葬殿については、

わざわざ写真に撮り、

SNSに載せることもないかなと思う部分と、

魂以外の肉体は借り物であり、今世での

お役目が終わったら(臨終をむかえたら)

肉体をお空に返す…

火葬殿はそのための準備の場所であり、

肉体とお別れの場所であり、

私たちの日常とお寺の一部と考えるので、

お堂自体が縁起の良くない場所であるとか、

TPOを守れば、写真を撮ること自体が

礼に反するとは思ってはいない…という

両方の思いがあります。

 

実際に今回のお寺をGoogleMapで検索して

写真を見ると、火葬殿や葬儀の写真が

たくさん載っていることから、

タイ人にとっても火葬殿はお寺の一部で

ただ、縁起の良くないこととか、

礼に反することとは

とらえていないのだと思います。

 

 

お寺へのアプローチ

 

このお寺はジャン通りから

ソイ42を入ったところにあります。

ジャン通りです。

 

42通りを入ると左手側にお寺が見えて来ます。

 

さらに進むと門が2か所に

あります。

まず初めに見える門です。

通りの反対側に渡って撮りました。

 

この門からは、左手側には

冒頭に書いた火葬殿が見えます。

 

ここから寺院内に入ると、

目に入ってくるお寺の建物は、

緑色と金色が使われています。

 

私が作った

このお寺の簡単なマップです。

記事内の〇内の数字は、

このマップ内の建物を示す番号です。

 

入ってすぐ左手側、

火葬殿(①)の手前には

サーラー(②)がいくつかあります。

 

他にも数か所の建物がこの奥にあります。

 

正面にあるのは大講堂(③)と

サーラー(④)でしょうか。

 

大講堂前に仏像が祀られています。

 

右手側に緑の屋根のサーラーと

そのサーラーにくっついている

仏殿(⑤)があります。

緑の屋根のサーラーです。

 

緑の屋根の下には

観音様が祀られています。

 

この緑の屋根の裏手にまわると右手側に

布薩堂と鐘楼が見えます。

 

緑の屋根のサーラーに

くっついて建っている仏殿(⑤)は、

ちょうどお寺の敷地の

中心あたりに位置しています。

このお堂を正面に見ると、

左手側には先ほどの火葬殿などが、

右手側には、建築中の布薩堂があります。

 

 

仏殿にはガネーシャをはじめとする神々

 

まず、仏殿から参拝します。

この仏殿を斜め前方から撮りました。

 

この仏殿は、2か所に出入口があります。

向かって右手側の出入り口です。

 

扉の左右にラーフーと毘沙門天の

像があります。扉が閉まっている時もあります。

 

ラーフーです。

 

毘沙門天(日本でいうところの)です。

 

出入り口です。

 

お堂の中の様子です。

 

入って左側の方にガネーシャが

祀られています。

 

ブッダがご覧になっている

扉の上の部分です。

 

一方、もう1か所の扉の横には

猿の神ハヌマーン、大地の女神トラニー、

女神ポーソップ、女神ナーンクワックが

それぞれ祀られています。

 

ハヌマーンです。

 

トラニーを中心に三人の女神がいます。

 

左手側の扉を開けると

お供え物をして、

お坊さんの読経を聞くための

部屋になっていました。

 

このお堂の参拝を終えて、次は

布薩堂の方へと移動します。

 

 

建設中の布薩堂を眺める

 

仏殿を参拝した後は隣にある

布薩堂の正面に向かいます。

 

布薩堂を正面に、お堂の前には

右手側にはタイ海軍の父、チュンポン王子の

像があります。

 

以前、私が書いた

チュンポン王子の神社の記事です。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

 

反対側には阿羅漢の一人シーヴァリの像と、

その奥に先に参拝した仏殿が見えます。

 

仏殿と布薩堂の間にある

布薩堂周りの壁カムペーンゲーウです。

 

このお寺の歴史を調べようとしましたが、

ネット上でもあまり情報がなく、

wikipediaの引用部分から、原典を

探してみましたが、詳しい情報が得られません。

 

結局のところWikipediaによれば、

このお寺は、1862年にお寺としての敷地を得て、

1936年より布薩堂を建て、

少しづつその後も修復されてきたようですが、

2017年からは、

お堂が道路より低いところにあり、

雨が降るとこの辺りはすぐ洪水するということで

現在の形、4mくらいの高さへとの

修復が始まったそうです。

 

上階は僧の法事のため、

下の階は一般的な法事のためのお堂だそうで、

実際に見てみると、

もともとの布薩堂を修復して上の階に上げて、

下の階や階段は新しく建てたのではないかと

思います。

 

布薩堂の前には内門があります。

 

上の2枚の写真、ほぼ同じ角度から撮ったのですが、

向かって左側が2019年5月、右側が2020年8月の

様子です。

階段と1階の扉などに変化が見られ、

少しづつ修復が進んでいるのが

わかります。

 

布薩堂正面の破風部分です。

 

横から撮りました。

2019年5月に撮影。

 

2020年8月に撮影。

 

2020年には、近寄ったところから見ると

1階部分の外壁はきれいに工事が

進んでいるようです。

 

反対側の外壁部分も進行状況は同じ程度の様です。

 

階段を上がって行っていいか伺ってみてから、

ちょっと上がらせていただきました。

階段も少しづつ工事が進んでいます。

 

階段を上ったところから眺めるお寺の様子です。

上の写真が2019年5月、下が2020年8月の

様子です。

 

 

お堂内の修復の様子

 

お堂内の様子を2階から拝見します。

2階の外装は2019年の時点でも

ほぼ完成している感じです。

 

同じく向かって左側が2019年5月、右側が2020年8月の

様子ですが…

 

2019年と2020年では、緑色が塗られたこと以外は

あまり変化がない扉の様子です。

 

二つの扉の間は修復前のままの様です。

 

中に入ります。

左の写真が2019年5月、右が2020年8月の

様子です。

 

2019年時点では、中の壁は修復されていません。

 

ご本尊に近寄ってみました。

 

天井の様子です。

 

一方、2020年時点では壁の修復のためか、

ご本尊の台座の修復のためなのか、

ご本尊を布で囲ってあります。

 

窓や扉の枠に緑が塗られ、

さらに天井が美しくなりました。

 

1階の様子です。

2019年時点では、まだ1階の内部は

作業場の様でした。

 

2020年時点は、外装はきれいに工事が

進んでいますが、扉は閉まっていました。

 

定点観測が必要なのですが、

しばらく足を運んでいないので

次回訪れた時は完成しているでしょうか。。。

 

布薩堂を出て、表の通りから撮った

布薩堂と、前にあるお寺の門です。

 

ここから角度を変えて

まだ修復中のお堂を最後に眺めて

今回の参拝は終わりです。

 

 

<ワット・ルンルアンジャルーンサッター>

 

 

正式名称  วัดรุ่งเรืองเจริญศรัทธา

       Wat Rungrueang Charoen Sattha

 

所在地  ซอย จันทน์ 42 แขวง ยานนาวา

     เขต สาทร กรุงเทพมหานคร 10120

     Soi Chan 42, Yan Nawa,

     Sathon, Bangkok 10120

 

 

リンクしている

GoogleMapのこのお寺ですが、

場所は正しいと思いますが、

日本語およびタイ語の表記には

誤りがあるように思います。

 

このブログでは、タイ語、英語は、

お寺の表記をそのまま採用して、

日本語の読み方は私がつけました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi