タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

53番 仏教寺院にヒンドゥー教の神々が融合したお寺(前編)

ワット・サマーンラッタナーラーム チャチュンサオ県

サワディーカー。

@yayoiです。

 

このお寺は、ピンクのガネーシャが有名で

観光地のようになっていますが、

人が圧倒的に少ない布薩堂まわりでは

しっかりと仏教の行事が行われている

仏教寺院です。

 

とはいうものの、私もガネーシャが大好きなので

Instagramには「ガネーシャパトロール」と題して

みかけたガネーシャをのせたりしていて、

このお寺もガネーシャにお会いしたくて

2回訪れています。

 

その際有難いことに

仏教行事が行われていて

それを拝見することができ、私に

仏教徒としてお寺に来ているということを

思い出させてくれたのでした。

 

 

 

 

ワット・サマーンラッタナーラームの歩き方

 

このお寺は敷地が大きいので、

歩き方を考えてみました。

 

敷地の中にはお堂、市場やお店、

食堂が一緒に並んでいます。

私も来たときは、バンコクではなかなか

買えないフルーツなどを買って帰ったものです。

布薩堂の近くには学校もあり、

病院も完成しました。

 

寺院内で地図を見つけることが

できなかったので

GoogleMapを引用して

まずゾーン分けをしました。

 

このお寺は車でしかアプローチの方法がなく、

駐車場はゾーン①の近くのPとした

2か所だったと思います。

 

そこで今回、まず前編では、

お寺へのアプローチ部分の

オレンジで囲ったゾーン①を

中編は、仏教寺院ならではの布薩堂周辺の

黄色で囲ったゾーン②を、

後編では、大人気のヒンドゥー教の神々が

いらっしゃる青で囲ったゾーン③を、

それぞれブログ上で歩こうと思います。

 

 

ワット・サマーンラッタナーラームの歴史

 

このお寺は、先ほども書いたように

お堂、市場、病院などが集まり、

近くに住んでいる人が日常的に行くような

お寺だったところが、

ピンクのガネーシャのおかげで

観光地のようなお寺に変わっていった

ようにも思えるのですが、

どんな歴史のお寺なのかを探ってみると、

ある裕福な家族のクンサマーンジーンプラチャー

という方が亡くなられたときに、

亡くなった方に功徳を捧げるという信仰から、

二人の婦人が妹とともに夫の供養のために建てた

お寺だということがわかりました。

 

1879年にお寺が完成した時

お寺の名前は、

ワット・マイクンサマーンプームナコン

と名付けられました。

(上に書かれているのが ワット・サマーンラッタナーラーム

  ( )内に書かれているのがマイクンサマーン)

 

その後、KingRamaⅣの王子でもある

一人の高僧が、バーンパコン川を船で

このお寺にお出ましになり、

お寺の名前をご覧になって

町の名前と合わないことから、

お寺の名前をワット・パイサウェークと

名付けられました。

(バーンパコン川に囲まれているお寺です)

 

しかし、後にその町はバーンゲーウの町に

合併されたことから、お寺の名前は、

再び建てた人の名前サマーンをいれて

ワット・サマーンラッタナーラーム

(วัดสมานรัตนาราม)に変更されました。

 

お寺の門です。

 

お寺の門から、駐車場や

私がゾーン分けしたところまでは

かなりの距離があります。

 

 

寺院内の配置図

 

寺院内の配置図を作ってみました。

記事上の( )内の数字は

この配置図の数字を表わします。

 

今回の前編では、ゾーン①にある

Golden Rock(①)

サーラー(②)

市場内のヒンドゥーの神々の

サーラー(③)を歩きます。

 

 

Golden Rock

 

まずは、1番門に近い位置にある

Golden Rock(①)です。

タイ語ではプラタート・インクウェーン

(พระธาตุอินทร์แขวน)で、レプリカだと

思うのですが、ここは、②のサーラーのある

広場の奥にあります。

 

釈迦誕生の場面が施されています。

 

横に出入口があります。

 

岩の土台となっている部分に入ります。

中の様子です。

 

階段をあがって行きます。

 

岩にたくさんのベルが下がっています。

また仏足石などもあります。

 

大きさを比べるために立って見ました。

私の身長は150㎝です。

 

この広場は他にナーガに守られた

ブッダの祠などがあります。

 

KingRamaⅤやチュンポン王子の

サーラーもあります。

 

またこの広場の端には病院が完成しました。

 

新しい仏像の建立も始まっています。

 

 

二つのサーラー

 

Golden Rockの手前にある広場には

サーラー(②)が二つあります。

まずはプラ・ウッパクットや

サンカジャーイを祀ったサーラーです。

 

もう1つにはメータキアンが宿るという

タキアンの木が祀ってあります。

 

 

市場内のヒンドゥーの神々のサーラー

 

この広場をでて川の方に向かっていくと

道の両脇に市場や屋台が並んでいます。

その市場の中に大きなサーラー(③)

があります。

 

11月に訪れた時にはここで象さんを

見かけました。

この後の儀式におでましになる象さんです。

 

このサーラーに祀られているのは、

まずはガネーシャとネズミ。

 

ヒンドゥー教の神々。

 

太陽(月)を食べるラーフー。

 

高僧やアイカイなどが祀られています。

 

このサーラーの周囲は市場で、

大量のエノキやハスなど

いろいろと売られていました。

 

通りを挟んで反対側には、カフェや

コンビニエンスストアがあります。

 

サーン・プラプームもここにありました。

 

続きます。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi