タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

回廊は仏像のためのギャラリー

ワット・ベンジャマポピット バンコク

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

以前書いた50番の

ワット・ベンジャマポピットには

回廊があって、記事内では回廊は

さっと歩く程度にしかご紹介していませんでしたが、

ここには52体の仏像が祀られているというか

展示されています。

 

そこで今回はその仏像を

ゆっくりと眺めてみようと思います。

 

きれいに並んでいる仏像は

すべてブロンズ製で

発掘されたものや招来された仏像、

博物館の仏像などから大きさをそろえて

造られたもののようです。

(修復されたものもあるかもしれません。)

 

座像と立像が交互に並べられ、

博物館の様な、ギャラリーの様な

回廊となっています。

 

私が作った回廊マップです。

回廊内で実際に使われている出入口は

赤字で示した3か所です。そして、

回廊内東側に6体、南側と北側に各14体、

西側には16体、南西の角と北西の角に各1体、

全部で合計52体の仏像があります。

 

それでは、仏像を眺めて行きましょう。

左上の数字はワット・ベンジャマポピットで

決められている仏像の番号です。

 

 

 

 

回廊内東側から南西の角の仏像

 

回廊内東側出入口から入るとすぐ右手側に

見える布薩堂への出入口です。

 

ここを背にすると前方は

回廊ギャラリーへの入り口です。

 

回廊内東側には

仏像が3体あります。(仏像1~3)

 

仏像を左手に見ながら歩き始めると、

正面は回廊内南側の出入り口です。

ここから回廊は右手に曲がります。

 

曲がったAの地点で撮った回廊内南側の

様子です。

 

曲がるとすぐに見える仏像は回廊に祀ってある

参拝のための仏像です。

 

その出入口の横に仏像4があります。

ここから一気に回廊内南側の仏像

14体です。(仏像4~17)

 

南西の角にある仏像(仏像18)です。

ここで回廊は右に曲がり、

次は回廊内西側です。

 

 

回廊内西側から北西の角の仏像

 

 

仏像18で右に曲がるコーナーのBの

辺りに立って、今まで歩いた

回廊内南側を撮りました。

 

ここからは、回廊内西側です。

まずは、回廊内西側の出入口までの間の

仏像8体です。(仏像19~26)

 

遊行仏(仏像26)の横に

回廊内西側出入口(閉)があります。

 

回廊内西側出入口から

残りの回廊内西側の仏像

(仏像27~34)8体です。

 

北西の角にある仏像(仏像35)です。

 

ここで回廊はまた右に曲がり、次は

回廊内北側です。

 

 

回廊内北側から東側の仏像

 

 

仏像35で右に曲がる前のCの

辺りに立って、今まで歩いた

回廊内西側を撮りました。

 

これから歩く回廊内北側です。

 

では、ここから一気に回廊内北側の仏像

14体です。(仏像36~49)

 

仏像49の横には回廊内北側の出入口が

あります。

 

ここでもう1度右手に曲がると

初めの回廊内東側なのですが、

東側には出入口が2か所あり、

こちらは開いていない方の出入口です。

 

ここから回廊内東側の

残り3体の仏像です。

(仏像50~52)

 

最後の仏像52の横には

布薩堂の出入口があります。

 

ところがこちらは開いていないので、

布薩堂を通過して初めの仏像1の方へは

戻ることはできません。

もと来た回廊を再び逆に戻る前に

Dの辺りに立って、

回廊内北側を撮りました。

 

回廊内を歩かず、布薩堂の裏側にある

広場を横切って戻ることもできます。

 

 

スタイル別52体の仏像

 

こちらの52体は、タイのスタイルと

タイ以外の国のスタイルの仏像が

混ざっています。

仏像の様式や国で分類してみました。

大まかに時代の古いスタイルから

並べてみます。

 

タイのスタイル

ドヴァラヴァティー様式 2体

 

ロッブリー様式 7体

 

ハリプンチャイ様式 1体

 

チェンセーン様式 12体

 

スコータイ様式 6体

 

アユタヤ様式 8体

 

ウートーン様式 4体

 

クメール様式 2体

1つはロッブリー時代のクメール様式で

もう1つはトンブリーのお寺で発掘された

クメール様式のようです。

 

タイ以外の国のスタイル

日本スタイル 3体

 

ミャンマースタイル 3体

 

インド、グプタ、ガンダーラスタイル 3体

 

Sino-Thaiスタイル 1体

 

 

形態別52体の仏像

 

次はこちらの52体を

仏像の形態で分類してみました。

大きく分けると、坐像、立像、遊行仏の

3つを、もう少し細かく分けました。

 

遊行仏 3体

 

立像(calming the ocean)7体

 

立像  (forbidding his relatives to fight one another) 

7体

 

立像 他4体

 

立像、坐像(王子の衣や飾りをつける)3体

 

坐像(瞑想 結跏趺坐)11体

 

坐像(瞑想 半跏趺坐)11体

半跏趺坐で瞑想するブッダを集めましたが、

下の2枚は半跏趺坐で瞑想する形態ですが、

手の印相が他の仏像と違います。

 

次の3体は特徴のある仏像です。

坐像(invoking victory)

 

坐像(苦行)

 

坐像(雨乞いの儀式)

 

 

鐘の音が聴こえる回廊にて

 

今回は回廊の仏像を眺めてみました。

暑いタイで、

涼しげな鐘の音を遠くに聴きながら

冷たい大理石の回廊を歩き、

仏像を眺めるのは…

贅沢な時間だと思います。

 

最後は広場内から撮った

回廊内北側の様子です。

涼しげな鐘の音が聴こえるでしょうか。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi