タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

64番 パンガー県唯一の王室寺院として存在するお寺

ワット・プラチュムヨーティー パンガー県

 

サワディーカー。

Luna(流転那)です。

 

 

以前、パンガー県を訪れた時、

1日1人でお寺巡りをする時間ができました。

どこへ行こうかと調べてみたら、

県内で唯一の王室寺院が

ラックムアン(市の柱)の近くにあるので、

両方を1度に参拝することにしました。

 

 

 

 

大きな敷地を有するお寺

 

このお寺の歴史をさぐっていくと、

元は10ライ以上(東京ドームの1/3位)の

大きさの土地を有するお寺でした。

1938年に道路の拡張のために

お寺の敷地を譲ったりしながらも

現在では、22ライ以上(東京ドームの2/3位)の

大きさを有するお寺であることがわかりました。

グーグルマップで確認してみました。

山に囲まれた地形です。(map from Google)

 

道路拡張とありましたが、

お寺の前にはペットガセーム通り

があります。

 

街灯にも、通りを示す表示にも、象が

シンボルとなっています。

 

この通りの後ろにある

チャーン山(カウチャーンเขาช้างカウは山、

チャーンは象の意味)がパンガー県の

県名の由来であり、県章に

施されているからだと思います。

 

お寺、パンガー県の市の柱、

チャーン山の

位置関係はこの様な感じです。(map from Google)

 

私がパンガー県の「市の柱」を参拝した時の

記事です。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

そして歴史ですが、

もとは僧侶が寄宿する所として

存在していた場所に、1826年に

ワット・クアンとしてお寺が

建てられました。

後のKingramaⅢの治世下の1849年に、

当時のパンガー県の長老の娘であり

KingramaⅢの側室であった方によって

修復されたようです。

 

お寺を参拝した当時、お寺の門の横に

貼ってあった、年末年始の

お寺の行事案内にも194周年と

記してあります。(2020年が194周年でした)

 

その後、お寺の名前は

ワット・プラチュムヨーティーとなり、

1975年2月にお寺として認可され、

1982年には王室寺院となっています。

 

現在では入安居でお寺にこもる僧のため、

修行僧、僧にブッダの教えを教えるための

お寺となっています。(1963年

教育省宗教庁より認可されたようです)

 

 

お寺へのアプローチ

 

ペットガセーム通りから入る

お寺の門です。

 

門のすぐ横にある郵便ポストと

お寺の塀の様子です。

 

門をくぐってから振り返って

門を撮りました。

 

入って行くと敷地の裏手が

山になっているように見えます。

 

人が全くいなくて静かな敷地に私1人。

寺院内にあった地図です。

 

ご住職の僧房の入り口にありました。

 

今回私が参拝したのは下の①から③の

3か所です。

 

 

サーラーを参拝する

 

入ってまっすぐ進むと

建物の裏手を右手にみながら

細い通路を抜けていくように

して、敷地の奥へ進みます。

 

すると布薩堂のところにでてきます。

 

布薩堂の側面を前に見ながら、

通路の左手脇にある古い建物です。

写真は布薩堂の方から撮ったものです。

 

一方、右手の前方にはいくつか

サーラーのような建物がみえます。

 

まずはそちらに向かいました。

サーラー①がありました。

 

やはり全く人を見かけることもなく、

入ってきてよかったのかと

思いながらも…

まずは合掌するところから。

高僧ルアンプー・トゥワット

の像などが祀られています。

 

参拝を終えて、ふと見上げると

階段と上の方に建物が見えています。

 

 

経堂前のサーラーを参拝する

 

近寄ると、経堂と書いてありますが、

上がって行けそうなところがあります。

 

逆光ですが、経堂の手前にある

サーラーです。

 

ブッダの立像が祀られています。

ブッダも人もお見かけすることなく

ここまで来たのでちょっと一安心。

ブッダの周りを一周しながら

外を眺めてみました。

 

下の方に僧房の様な建物が見えます。

 

上の方に経堂②が見えるのですが、

一般的に経堂は入れないので、

行かずに下から眺めるだけでした。

 

 

布薩堂を外から眺める

 

次は布薩堂を参拝したいところですが、

開いていなかったので外から眺めます。

 

布薩堂は周囲をカムペーンゲーウという

低い塀に囲まれ、塀には内門があります。

カムペーンゲーウに囲まれた布薩堂を

横から撮りました。

 

内門と布薩堂の正面です。

 

内門は開いています。

 

入ってみます。

 

布薩堂周囲に設置されている

結界です。

 

一般的には四角い結界石が置かれていますが、

こちらのお寺は珍しく球形です。

 

お堂の破風部分です。

エラワン象に乗っているので

インドラ神でしょうか。

 

扉も窓も閉まっています。

 

お堂の裏手にまわってみました。

 

こちらの破風部分に施されているのは

ガルーダに乗った

ヴィシュヌ神の様です。

 

裏手の扉も閉まっているので

扉の間に祀られているブッダに

合掌します。

 

とても美しい扉です。

 

柱のテパノンも光り輝いています。

 

お堂の裏手にある内門の方から

カムペーンゲーウの外側へと

出ます。

 

 

布薩堂周りを歩く

 

布薩堂の裏には敷地に余裕があり

広々しています。

布薩堂の裏手側を前に撮りました。

遠くに山も見えます。

 

内門の前にはプラ・シワリーの像が

あります。

 

鐘楼④も見えます。

 

門2の近くから布薩堂を

撮りました。

 

布薩堂の近くには、破風部分が美しい

お堂や祠などがあります。

 

このお堂辺りを背に、布薩堂を

撮りました。

 

 

布薩堂を参拝

 

こうして1人でお寺の中を

歩き回り、いろいろな角度から

写真を撮りつつ布薩堂を眺めていたら、

お坊さんをお見かけしました。

 

布薩堂を参拝したいのですが…

布薩堂の壁画に描かれているのは

ブッダの一生ですか…? などと

声をかけてみたら、開けてくださいました。

 

お坊さんと2人でお堂内に入って

よいのかちょっと緊張したのですが、

窓も開けてくださり、お坊さんが外に

出られたので、参拝し、写真を

撮らせていただきました。

 

後方から撮ったお堂全体の様子です。

 

合掌することができました。

ご本尊様です。

 

近くに寄って撮りました。

 

ご本尊の台座部分です。

 

後ろ側から撮りました。

 

壁にはブッダの一生が描かれていました。

 

ブッダの十大弟子の1人、

アーナンダが泣いているところ。

 

参拝を終えたので

お堂の外にでることにします。

 

これで今回の参拝は終了し、門2から

敷地の外へと出て、お寺をあとにします。

 

 

<ワット・プラチュムヨーティー>

 

正式名称  วัดประชุมโยธี

       ワット・プラチュムヨーティー

 (タイ王室寺院第3級に格付けされています。)

 

所在地  Tham Nam Phut,

     Mueang Phang-nga District,

     Phang Nga 82000 Thailand

 

 

今回の記事は

m-culture.in.thのサイト、

PDF資料Kathin.64などを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

Luna(流転那)