タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

ワット・プラパトムジェディーで回廊の仏像を眺める(1)

タイの寺院仏像研究 Ⅰ

 

サワディーカー。

Luna(流転那)です。

 

タイのお寺が好きで、お寺を歩きながら

記録代わりのブログを始めて、つくづく思うのは

お寺って本当に敷地内にいろいろなものがあり、

1つ1つに注目すると、興味の幅が広がって

もっとお寺巡りが楽しくなり、

また行きたくなるということです。

 

このブログではお寺の巡礼記録以外に、

寺院内にある伽藍に注目し、

9回シリーズで寺院内の建築物の観察をしました。

www.yayoi-thainootera.net

 

次の9回シリーズでは

菩提樹をはじめとする樹木や寺院内、タイ国内の

いくつかのお庭について観察してみました。

www.yayoi-thainootera.net

 

*リンク先は、それぞれの各シリーズの

 第1回目になります。

 

2つのシリーズが終わったところで

また新しくタイの寺院研究シリーズを

始めようと思うのですが、

第3弾は仏像にしようと思います。

 

仏像も奥が深く、どのような研究が

できるかはわかりませんが、

お時間があるときにお付き合いいただければ

嬉しいです。

 

 

 

 

 

タイの寺院仏像研究とは

 

タイのお寺に行くと、布薩堂に安置されている

いわゆるご本尊と呼ばれる仏像は、

基本的に仏教の開祖と言われる

ゴータマシッダールタです。

 

このブログの中ではいつもブッダと

呼び名を統一しているのですが、

他にはお釈迦様、ゴータマブッダなど

呼び名はいろいろあります。

 

タイ語では、ブッダは

プラ・プッタジャウ(พระพุทธเจ้า)

仏像は

プラ・プッタループ(พระพุทธรูป)

ご本尊は

プラ・プラターン(พระประธาน)

といいます。

 

ご本尊に限らず、祀ってある仏像の形で

1番多い形は瞑想中の坐像のブッダですが、

寝釈迦仏、涅槃仏、坐像、立像といった

姿勢や、手の形(印相)はさまざまで、

日本ではほとんど見かけることのない、

ユニークな仏像もたくさんあるので

1つ1つ形を確認してみようというのが

今回のタイの寺院研究のテーマです。

 

 

ワット・プラパトムジェディーの回廊を歩く

 

バンコクから車で1時間半くらいのところに

位置する、ナコンパトム県の

ワット・プラパトムジェディーは

大きな仏塔があるお寺ですが、

大仏塔の周囲を回廊が巡っていて、

回廊の外側には仏像が祀られています。

 

その仏像が祀ってある間に、いくつか

回廊内への出入り口があります。

今回のカヴァー写真はその出入り口です。

大仏塔の参拝については以前に書いた

こちらの記事をご覧ください。

www.yayoi-thainootera.net

 

大仏塔の周囲の回廊は

大仏塔を中心に、

東西南北にある仏殿を丸く結ぶように

一周しています。

 

仏像研究の第1回目は、

大仏塔の北側のお堂から出発して、

北と東のお堂の間、東と南のお堂の間、

南と西のお堂の間の

3つのパートに祀られている66の仏像を

1つずつ見ていこうと思います。

 

仏像の“形”を表わす言葉は

形態、ポーズ、姿勢、印相などいろいろあり、

どれが適するかはわかりません。

 

形態というと、坐像、立像、寝釈迦像、遊行像など

身体の形のようですし、印相というと

手の置き方や向きによって表される、

ブッダの言葉や教えという感じがします。

 

回廊内の仏像の横には、各々の形についての

形名や姿勢の特徴が書かれた

表示板がありました。

形名については、表記はタイ語と

英語ですが、タイ語では仏像の“形”を

パーン(ปาง)と呼びます。

 

今回は、そこに書かれた英語での形名の表記と

タイ語表記は( )内に記してから、

形についての簡単な説明を付け加えていきます。

 

 

始まりは得度僧

 

1番 The Great Depature (Maha bhiniskramana)

(ปางมหาภิเนษกรมณ์

 またはปางอธิษฐานเพศบรรพชิต)

坐禅を組み、左手を足の上に、

右手をあげて胸の方に掌を向ける

得度者を祈願する姿勢。

*兎年生まれの人の仏像。

 

2番 Considering food in an alms bowl

(ปางปัจเอกขณ์

 またはปางพิจาราณาบิณฑาหารในบาตร)

坐禅を組み、左手でひざにおいた鉢を抱え、

右手をあげて、胸を守る姿勢。

 

3番 Practicing asceticism

(ปางบำเพ็ญทุกรกิริยา)

右手を上側にして、両方の手を上向きに

ひざの上に重ねておく。

骨と筋がはっきりと見えるほど身体が

やせ細っている苦行の姿勢。

 

4番 Dreaming

(ปางสุบิน)

右手を枕に頭をのせ、耳を支え、

左手は身体に沿って伸ばしている姿勢。

*苦行をやめたブッダは5つの夢を見たそうです。

*酉年生まれの人の仏像。

 

5番 Accepting an offering of the pudding rice

(ปางรับมธุปายาส)

坐禅を組み両手は脛の上に伸ばしておく。

乳粥を受け取る姿勢。

*酉年生まれの人の仏像。

 

6番 Partaking of the pudding rice

(ปางเสวยมธุปายาส)

坐禅を組み、左手で乳粥の皿を抱え、

右手で皿のふちをおさえて、

乳粥にあずかる姿勢。

*酉年生まれの人の仏像。

 

7番 Floating the platter on the river

(ปางลอยถาด)

ひざまずいて座り、左手はひざに置き、

右手は皿をつかみ水の中へおろす姿勢。

*悟りをひらくと皿は流れに逆らって流れる。

 

8 番 Accepting an offering of the grass bundles

(ปางรับหญ้าคา)

左手は身体の横に下ろし、右手は前に出して

茅を受け取る姿勢。

*皿は流れに逆らったので、バラモンは

 ブッダに茅を差し出した。

 

 

タイのお寺のご本尊

 

9番 Subduing Mara

(ปางมารวิชัย 読み:パーン・マーラウィチャイ

坐禅を組み瞑想する姿勢。

左手はひざの上に上向きに置き、

右手は脛の上に置いて指は地を指す姿勢。

*6月生まれの人の仏像。

 

*マーラは悪魔、ウィチャイは征服

 という意味で、日本語では降魔成道

 と言われています。

 悟りを開く釈尊を邪魔をするために

 悪魔が攻撃してきた際に、

 悪魔の攻撃を退けて悪魔に勝利し、

 悟りを開きました。

 

タイのお寺のご本尊はこの仏像が多いです。

お堂に安置されたこのご本尊が

ご覧になっている方向は、お堂では

ちょうど出入口の方になります。

 

出入口の扉の上の壁画には、

瞑想するブッダを攻撃する悪魔を、

大地の女神トラニーが

髪の毛をしぼり洪水を起こすという

この降魔成道が描かれていることも

多いです。

 

ワット・タンマピラタラームのご本尊と

扉上の壁画

 

ワット・パークナムのご本尊と

扉上の壁画

 

アユタヤーのワット・パナンチューン

ご本尊と扉上の壁画

 

ワット・フワランポーンのご本尊と

扉上の壁画

 

他にもいくつかのお寺のご本尊を

ピックアップしてみました。

 

*左上から時計周りに、

 この形のご本尊がいらっしゃる

 お寺の名前を載せています。

 クリックすると、以前私が書いた

  そのお寺の記事にアクセスできます。

ワット・タートゥトーン 

ワット・ドゥアンケー

ワット・チェンマン

ワット・カニカーポン

 

ワット・サオトントーン

ワット・クー

ワット・サマーンラッタナーラーム

ワット・パンタウ

 

ワット・ムアンケー

ワット・ゲーウジェムファー

ワット・ヤーナサンワララーム

ワット・サムパンタウォン

 

ワット・スティワララーム

ワット・スワンドーク

ワット・マハープルッタラーム

ワット・ボウォンニウェート

 

*今回1つの記事に66形態をまとめるのが

 難しいので、いくつかに分けて

 少しずつ記事をアップし、

 それを編集していこうと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

Luna(流転那)