
タイの寺院仏像研究 Ⅰ
サワディーカー。
Luna(流転那)です。
ブッダでもポーズや手の形(印相)はさまざまなので、
ナコンパトム県のワット・プラパトムジェディーの
回廊のブッダを見ながら
1つ1つ確認してみようというのが
今回の自由研究のテーマです。
その続きです。
- 父への説法、母への説法
- 29番 Holding an alms bowl
- 30番 Pleaching to his father
- 31番 Accepting an offering of a mango
- 32番 Displaying a series of double miracles
- 33番 Pleaching to his mother
- 34番 Disclosing the Three worlds
- 35番 Walking
- 36番 Descent from Tavatimsa Heaven
- 37番 Halting the sandalwood image
- 38番 Meditating in the diamond posture
- 39番 Standing
- 40番 Imprinting his footprint
- 雨季のブッダ
父への説法、母への説法
29番 Holding an alms bowl
(ปางอุ้มบาตร)
立像。両手で鉢を抱える姿勢。
*水曜日昼間生まれの人の仏像。

30番 Pleaching to his father
(ปางโปรดพุทธบิดา)
立像。左手で鉢を抱え、右手はあげて
指を丸める姿勢。父に法を説く。

31番 Accepting an offering of a mango
(ปางรับผลมะม่วง)
坐禅を組み、左手は上向きにしてひざの上に、
右手は脛の上に上向きにおき、手のひらに
マンゴーの実を持っている姿勢。


32番 Displaying a series of double miracles
(ปางแสดงยมกปาฎิหาริย์)
椅子に座り、両足をハスの花に預け、
左手はひざの上にふせておき、右手は
胸の前にあげて、指を丸め真理を示す姿勢。

33番 Pleaching to his mother
(ปางโปรดพุทธมารดา)
坐禅を組み、左手はひざの上に上向きにおき、
右手は胸まであげ、指を丸め母に説法する姿勢。
*ブッダは雨季の3か月間を、母が死後再生した
忉利天(とうり天)で過ごし、母に説法した。
母は、そこで預流(よる=悟りの修行の4つの段階の
最初の段階に到達)を得た。

34番 Disclosing the Three worlds
(ปางเปิดโลก)
立像。両手は身体の横におろし、
両掌を前方に向け、世界を開く姿勢。
*ブッダは、忉利天に3か月間昇って
母に説法し(33番)、
降りてきて(36番)、両掌を前に向け、
冥界の奇跡を起こし、3つの世界
(神界、人間界、冥界)を開いた。

35番 Walking
(ปางลีลา)
右足かかとを上げ、右腕をふり、
左腕はあげて指を丸める遊行の姿勢。
*11月生まれの人の仏像。


アユタヤーのワット・ナープラメーンの
お堂内の遊行仏です。

36番 Descent from Tavatimsa Heaven
(ปางเสด็จลงจากดาวดึงส์)
立像。両手を胸の高さまであげて指を丸め、
掌を前に向ける姿勢。
*ブッダは、忉利天に3か月間昇って
母に説法して(33番)、降りてきた。
インドラ神はこの降下のために
3つの梯子をつくった。

この降りてくるブッダは、お寺の壁画などに
よく描かれています。
ワット・タッサナールンには、
ブッダの忉利天(とうりてん)降下の場面を
表した壁画と仏像がありました。

布薩堂の2つの出入り口の間の壁には、
この場面が描かれています。


ノンタブリー県のワット・バーンコーの
布薩堂の2つの出入り口の間の壁には、
この場面が描かれています。

ワット・スワンダラームの壁画の梯子は
とても長いです。

その他のお寺の壁画からもいくつか
ピックアップしてみました。

向って左上から時計回りに
ワット・ホン
ワット・チャイモンコン
ワット・サプラサーンスック
37番 Halting the sandalwood image
(ปางห้ามพระแก่นจันทน์)
立像。右腕を身体の横にさげ、左手は胸まであげて
掌を前に向けた禁止の姿勢。

38番 Meditating in the diamond posture
(ปางสมาธืเพชร)
坐禅を組み、両足の裏を上にみせ、
両手は足の上におき、右掌が上になるようにして
上向きに重ねる姿勢。

結跏趺坐と呼ばれる仏教において最も
尊い座り方です。
アユタヤーのワット・ナープラメーンの
チェーンセンの仏像は結跏趺坐です。
(瞑想中ではありませんが)

プラジュアップキーリーカン県の
ワット・タムカウタウの仏像は
結跏趺坐で瞑想するブッダです。

39番 Standing
(ปางประทับยึนまたはปางเมตตาการุณ)
立像。両腕を身体に沿ってさげる
姿勢は慈悲深さの姿勢です。

40番 Imprinting his footprint
(ปางประดืษฐานรอยพระบาท)
立像。両手は太ももの前におき、
左足で右足を踏む姿勢。
*足跡がはっきり見えるように
足跡を押す姿勢です。
*10月生まれの人の仏像。


雨季のブッダ
41番 Calling for rain
(ปางคันธารราฐまたはปางขอฝน)
立像。浴衣をまとい、左手は腰のあたりに。
右手はあげて手招きする姿勢は、
雨を受ける姿勢。

42番 Bathing in the rain
(ปางสรงน้ำฝน)
立像。雨浴用の布を左肩から斜めにかけ、
左手は身体の横にさげ、右手は胸をなでるように
あげる沐浴の姿勢。

お寺名をクリックすると、以前私が書いた
そのお寺の記事にリンクしているものもあります。
続きます。
お読みいただきありがとうございました。
Luna(流転那)


