タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

ワット・プラパトムジェディーで回廊の仏像を眺める(後編)

タイの寺院仏像研究 Ⅰ

 

サワディーカー。

Luna(流転那)です。

 

ブッダでもポーズや手の形(印相)はさまざまなので、

ナコンパトム県のワット・プラパトムジェディーの

回廊のブッダを見ながら

1つ1つ確認してみようというのが

今回の自由研究のテーマです。

前回の記事です。

www.yayoi-thainootera.net

 

その続きです。

 

 

 

 

説法に次ぐ説法

 

43番 Pointing to a corpse

(ปางชี้อสุภ)

立像。右手は腰の上まであげて、手の指はまっすぐ

前を向けて指さす姿勢。

*指を指しているのは高級売春婦の死体で、

 生きている間はだれもが欲しがったものが、

 死体となってはその身体を受け取る人すらいない

 という諸行無常を説いた。

 

44番 Pointing to Mara

(ปางชี้มาร)

立像。左手を身体に沿ってさげ、

右手は高くあげて、手の指はまっすぐ

上を向けて人差し指で悪魔を指す姿勢。

*2月生まれの人の仏像。

 

45番 Announcing the first chapter of disciplines

(ปางปฐมบัญญัติ)

坐禅を組み、両手を少し持ち上げ、

掌を自分の方に向ける姿勢は、

末永く仏教を維持するための戒律を

保護する姿勢。

*猿年生まれの人の仏像。

 

46番 Dismissing Vakkali

(ปางขับพระวักกลิ)

坐禅を組み、左手は足の上に上向きにおき、

右掌はおなかの前で掌を自分の方に向ける

却下する姿勢。

*ヴァッカリは、出家後修行せず、

 ブッダの外見を賞賛し続けるだけで、

 ブッダは彼を追い払った。

 のちにヴァッカリは阿羅漢に到達した。

 

47番 Threading a needle

(ปางสนเข็ม)

坐禅を組み、両手は胸の前に上げ、

左手は針をつかみ、右手は糸をつまんで

針を通す姿勢。

*僧衣は自分たちで助け合いながら

 作っていた。

 

48番 Blessing

(ปางประทานพร)

坐禅を組み、左手は脛の上に上向きにおき、

右手はひざの上に上向きにおいて

掌は指を下にして前に向ける姿勢。

*アーナンダがサンガ(僧伽)で

 従者になったことを祝福。

 

49番 Taming the elephant (Nalagin)

(ปางโปรดช้างนฬาติริ)

立像。左手は身体の横にさげ、右手は

腰のあたりにまであげて、掌はふせて象の

頭をなでるような姿勢。

*象のナラキリをなでる。

 

50番 Preaching to Jambupati

(ปางโปรดพญาชมพูบดีまたはปางทรงเครี่อง)

坐禅を組み、左手はひざの上に上向きにおき、

右手は脛の上にふせておく。

王族の衣をつけた姿勢。

*Jambupati(君主の名前)に説法する。

*猪年の仏像。

 

ワット・プラゲーウの夏の衣の

エメラルド仏がこのスタイルです。

 (2019年にお堂の外から撮りました)

 

51番 Accepting offering from an elephant and a monkey

(ปางป่าเลไลยค์)

岩の上に座り、両足はハスの花の上におく。

左手はふせてひざの上におき、

右手は上向きにしてひざの上において供え物を

受け取る姿勢。

左側に水筒をもった野生の象。右側に蜂の巣をもった

猿がいます。

*水曜日夜生まれの人の仏像。

 

この形の仏像はパーレーライ像として

有名です。

この像を祀ったお寺がスパンブリー県に

あります。ワット・パーレーライです。

 

52番 Preaching to Asurindrahu

(ปางโปรดอสุรินทราหู)

右腕を枕に横になり、左腕は身体に沿うような

姿勢。

*悪魔アスリンタラーフーより、身体を

 大きくしてカマのように横たわり説法する。

 

53番 Preaching to Yakkha Alavaka

(ปางโปรดอาฬวกยักษ์またはปางโปรดสัตว์)

坐禅を組み、左手は足の上に上向きにおき、

右手は胸の前で指をつまむ姿勢。

*Yakkha Alavakaガジュマルの木に住む巨人に

 説法する。

*ねずみ年生まれの人の仏像。

 

54番 Preaching to the bandit Angulimala

(ปางโปรดอนคุลิมาลโจร)

立像。左手を身体に沿ってさげ、右手は胸の前にあげ

掌を立て、胸の方に向ける姿勢。

*師の妻との不貞を疑われたアングリマーラは、

 師から命じられた通り、100人(1000人など諸説あり)

 殺し、切った指で首飾りを作るという修行をし、

 最後の1人の直前に出家し仏弟子となる。

*辰年生まれの人の仏像。

 

涅槃に入ることを決意する

 

55番 Granting pardons

(ปางประทานอภัย)

坐禅を組み、両手を胸の前まで上げ、

掌は前に見せる姿勢。

*12月生まれの人の仏像。

 

56番 Preaching to Baka Brahma

(ปางโปรดพกาพรหม)

牛の背中に乗るブラフマー神の頭の

上に立つ姿勢。

*寅年生まれの人の仏像。

 

57番 Contemplating the cadaver of a slave

(ปางปลงกรรมฐานまたはปางซักผ้าาบังสุกุล)

立像。左手には杖を持ち、

右手を前に出し布を洗う姿勢。

*ここでいう布とは、死人を包む布。

*旧暦1月生まれの人の仏像。

 

58番 Contemplating the truth of aging

(ปางพิจาราณาชราธรรม)

坐禅を組み、両方の手をふせて膝の上におく

姿勢。

*自然に年老いていくということは、

 普通のことであると説く。 

 

59番 Expounding on Omens (Having Foresight)

(ปางแสดงโอฬาริกนิมิต)

坐禅を組み、右手は脛の上におき、

左手は胸の前にあげる姿勢。

*前兆を示す。

 

60番 Stopping Mara

(ปางห้ามมาร)

坐禅を組み、左手はひざの上におき、

右手は胸の前にあげて掌を前に向ける

禁止の姿勢。

 

61番 Resolving to enter Nibbana

(ปางปลงอายุสังขาร)

坐禅を組み、左手は脛の上におき、

右手は胸に押し付ける姿勢。

*涅槃に入ることを決意する。

 

62番 Looking back at the city of Vaisali

(ปางนาคาวโลก)

立像。左手は身体に沿ってさげ、

右手は身体の前において右側に顔を向ける姿勢。

*最後にヴァイサリーの村をかえりみる。

 

63番 Accepting a bowl of water from Ananda

(ปางทรงรับอุทกัง)

坐禅を組み、左手は足の上に上向きにおき、

右手は水を飲むために鉢を受け取る姿勢。

*チュンダからの供え物を食べ、体調を

 くずし、アーナンダが持ってきた水を受け取る。

*巳年生まれの人の仏像。

 

64番 Making a prophecy

(ปางทรงพยากรณ์)

右手を下にして横になり頭を枕にのせ、

左手は身体の左側に沿わせ、

右手は下から腹部におく姿勢。

*アーナンダが阿羅漢の境地に達するだろうと

 予言した。

 

65番 Preaching his final sermon to Subhadda

(ปางโปรดสุภัททะ)

右手を下にして横になり頭を枕にのせ、

左手は身体の左側に沿わせ、

右手は上にあげ指を丸めて

説教をする姿勢。

 

66番 Entering Nibbana

(ปางปรินิพพาน)

右手を下にして横になり

目を閉じ頭を枕にのせ、

左手は身体の左側に沿わせ、

右手は上向きにして枕の前の床に

おく姿勢。

*涅槃に入る。

 つまり死を迎えて目は閉じられ、

 足が揃った状態。

 

ブッダが涅槃に入ったところで、

ワット・プラパトムジェディーの

回廊内の1番から66番までの

仏像の形態から見る

ブッダの一生は終わりになります。

 

今回の記事は、ワット・プラパトムジェーディーの

回廊内の各仏像についている説明書きを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

Luna(流転那)