
タイの寺院仏像研究 Ⅰ
サワディーカー。
Luna(流転那)です。
ブッダでもポーズや手の形(印相)はさまざまなので、
ナコンパトム県のワット・プラパトムジェディーの
回廊のブッダを見ながら
1つ1つ確認してみようというのが
今回の自由研究のテーマです。
前回の記事です。
その続きです。
- 説法に次ぐ説法
- 43番 Pointing to a corpse
- 44番 Pointing to Mara
- 45番 Announcing the first chapter of disciplines
- 46番 Dismissing Vakkali
- 47番 Threading a needle
- 48番 Blessing
- 49番 Taming the elephant (Nalagin)
- 50番 Preaching to Jambupati
- 51番 Accepting offering from an elephant and a monkey
- 52番 Preaching to Asurindrahu
- 53番 Preaching to Yakkha Alavaka
- 54番 Preaching to the bandit Angulimala
- 涅槃に入ることを決意する
- 55番 Granting pardons
- 56番 Preaching to Baka Brahma
- 57番 Contemplating the cadaver of a slave
- 58番 Contemplating the truth of aging
- 59番 Expounding on Omens (Having Foresight)
- 60番 Stopping Mara
- 61番 Resolving to enter Nibbana
- 62番 Looking back at the city of Vaisali
- 63番 Accepting a bowl of water from Ananda
- 64番 Making a prophecy
- 65番 Preaching his final sermon to Subhadda
- 66番 Entering Nibbana
説法に次ぐ説法
43番 Pointing to a corpse
(ปางชี้อสุภ)
立像。右手は腰の上まであげて、手の指はまっすぐ
前を向けて指さす姿勢。
*指を指しているのは高級売春婦の死体で、
生きている間はだれもが欲しがったものが、
死体となってはその身体を受け取る人すらいない
という諸行無常を説いた。

44番 Pointing to Mara
(ปางชี้มาร)
立像。左手を身体に沿ってさげ、
右手は高くあげて、手の指はまっすぐ
上を向けて人差し指で悪魔を指す姿勢。
*2月生まれの人の仏像。

45番 Announcing the first chapter of disciplines
(ปางปฐมบัญญัติ)
坐禅を組み、両手を少し持ち上げ、
掌を自分の方に向ける姿勢は、
末永く仏教を維持するための戒律を
保護する姿勢。
*猿年生まれの人の仏像。

46番 Dismissing Vakkali
(ปางขับพระวักกลิ)
坐禅を組み、左手は足の上に上向きにおき、
右掌はおなかの前で掌を自分の方に向ける
却下する姿勢。
*ヴァッカリは、出家後修行せず、
ブッダの外見を賞賛し続けるだけで、
ブッダは彼を追い払った。
のちにヴァッカリは阿羅漢に到達した。

47番 Threading a needle
(ปางสนเข็ม)
坐禅を組み、両手は胸の前に上げ、
左手は針をつかみ、右手は糸をつまんで
針を通す姿勢。
*僧衣は自分たちで助け合いながら
作っていた。

48番 Blessing
(ปางประทานพร)
坐禅を組み、左手は脛の上に上向きにおき、
右手はひざの上に上向きにおいて
掌は指を下にして前に向ける姿勢。
*アーナンダがサンガ(僧伽)で
従者になったことを祝福。

49番 Taming the elephant (Nalagin)
(ปางโปรดช้างนฬาติริ)
立像。左手は身体の横にさげ、右手は
腰のあたりにまであげて、掌はふせて象の
頭をなでるような姿勢。
*象のナラキリをなでる。

50番 Preaching to Jambupati
(ปางโปรดพญาชมพูบดีまたはปางทรงเครี่อง)
坐禅を組み、左手はひざの上に上向きにおき、
右手は脛の上にふせておく。
王族の衣をつけた姿勢。
*Jambupati(君主の名前)に説法する。
*猪年の仏像。

ワット・プラゲーウの夏の衣の
エメラルド仏がこのスタイルです。

(2019年にお堂の外から撮りました)
51番 Accepting offering from an elephant and a monkey
(ปางป่าเลไลยค์)
岩の上に座り、両足はハスの花の上におく。
左手はふせてひざの上におき、
右手は上向きにしてひざの上において供え物を
受け取る姿勢。
左側に水筒をもった野生の象。右側に蜂の巣をもった
猿がいます。
*水曜日夜生まれの人の仏像。


この形の仏像はパーレーライ像として
有名です。
この像を祀ったお寺がスパンブリー県に
あります。ワット・パーレーライです。

52番 Preaching to Asurindrahu
(ปางโปรดอสุรินทราหู)
右腕を枕に横になり、左腕は身体に沿うような
姿勢。
*悪魔アスリンタラーフーより、身体を
大きくしてカマのように横たわり説法する。

53番 Preaching to Yakkha Alavaka
(ปางโปรดอาฬวกยักษ์またはปางโปรดสัตว์)
坐禅を組み、左手は足の上に上向きにおき、
右手は胸の前で指をつまむ姿勢。
*Yakkha Alavakaガジュマルの木に住む巨人に
説法する。
*ねずみ年生まれの人の仏像。

54番 Preaching to the bandit Angulimala
(ปางโปรดอนคุลิมาลโจร)
立像。左手を身体に沿ってさげ、右手は胸の前にあげ
掌を立て、胸の方に向ける姿勢。
*師の妻との不貞を疑われたアングリマーラは、
師から命じられた通り、100人(1000人など諸説あり)を
殺し、切った指で首飾りを作るという修行をし、
最後の1人の直前に出家し仏弟子となる。
*辰年生まれの人の仏像。

涅槃に入ることを決意する
55番 Granting pardons
(ปางประทานอภัย)
坐禅を組み、両手を胸の前まで上げ、
掌は前に見せる姿勢。
*12月生まれの人の仏像。

56番 Preaching to Baka Brahma
(ปางโปรดพกาพรหม)
牛の背中に乗るブラフマー神の頭の
上に立つ姿勢。
*寅年生まれの人の仏像。

57番 Contemplating the cadaver of a slave
(ปางปลงกรรมฐานまたはปางซักผ้าาบังสุกุล)
立像。左手には杖を持ち、
右手を前に出し布を洗う姿勢。
*ここでいう布とは、死人を包む布。
*旧暦1月生まれの人の仏像。

58番 Contemplating the truth of aging
(ปางพิจาราณาชราธรรม)
坐禅を組み、両方の手をふせて膝の上におく
姿勢。
*自然に年老いていくということは、
普通のことであると説く。 
59番 Expounding on Omens (Having Foresight)
(ปางแสดงโอฬาริกนิมิต)
坐禅を組み、右手は脛の上におき、
左手は胸の前にあげる姿勢。
*前兆を示す。

60番 Stopping Mara
(ปางห้ามมาร)
坐禅を組み、左手はひざの上におき、
右手は胸の前にあげて掌を前に向ける
禁止の姿勢。

61番 Resolving to enter Nibbana
(ปางปลงอายุสังขาร)
坐禅を組み、左手は脛の上におき、
右手は胸に押し付ける姿勢。
*涅槃に入ることを決意する。

62番 Looking back at the city of Vaisali
(ปางนาคาวโลก)
立像。左手は身体に沿ってさげ、
右手は身体の前において右側に顔を向ける姿勢。
*最後にヴァイサリーの村をかえりみる。

63番 Accepting a bowl of water from Ananda
(ปางทรงรับอุทกัง)
坐禅を組み、左手は足の上に上向きにおき、
右手は水を飲むために鉢を受け取る姿勢。
*チュンダからの供え物を食べ、体調を
くずし、アーナンダが持ってきた水を受け取る。
*巳年生まれの人の仏像。

64番 Making a prophecy
(ปางทรงพยากรณ์)
右手を下にして横になり頭を枕にのせ、
左手は身体の左側に沿わせ、
右手は下から腹部におく姿勢。
*アーナンダが阿羅漢の境地に達するだろうと
予言した。

65番 Preaching his final sermon to Subhadda
(ปางโปรดสุภัททะ)
右手を下にして横になり頭を枕にのせ、
左手は身体の左側に沿わせ、
右手は上にあげ指を丸めて
説教をする姿勢。

66番 Entering Nibbana
(ปางปรินิพพาน)
右手を下にして横になり
目を閉じ頭を枕にのせ、
左手は身体の左側に沿わせ、
右手は上向きにして枕の前の床に
おく姿勢。
*涅槃に入る。
つまり死を迎えて目は閉じられ、
足が揃った状態。

ブッダが涅槃に入ったところで、
ワット・プラパトムジェディーの
回廊内の1番から66番までの
仏像の形態から見る
ブッダの一生は終わりになります。


今回の記事は、ワット・プラパトムジェーディーの
回廊内の各仏像についている説明書きを
参考にして書きました。
お読みいただきありがとうございました。
Luna(流転那)


