
タイの寺院仏像研究 Ⅳ
サワディーカー。
Luna(流転那)です。
タイのお寺が好きで、
備忘録のようなお寺の巡礼記録以外に、
タイのお寺や仏教に関することを
9回シリーズで観察するという
自由研究のようなことを
やっております。
今回は、スワンナプーム空港に
近い距離にあるお寺、
ワット・グラトゥムスアプラーの
中にある博物館の中の仏像の
形態を眺めています。
前回の記事はこちらです。
博物館に入ると
中央に仏像が祀ってあり、
そこを中心に仏像が展示されています。

ここを前方にみて、
まずは向って左側の方から、
手前から奥へと
仏像を眺めていきます。

誕生から悟りまで
向かって左側には、
手前から奥へと15体の
形態を表わす小さい仏像が、
柱の前や柱の間に同じような
感覚で並んでいます。
そして、並んだ仏像の後方の窓際にも
大きな仏像などが置かれています。

今回歩いたところのマップです。
番号は形態を表わす仏像の番号で、
黒い丸は柱の位置です。

1番から5番の仏像
1番 ปางอัญเชิญจุติ
Inviting to be born

生誕を招来する形態。
*菩薩としての十波羅蜜の修行を終え、ブッダとして
悟りを開くために生まれてくるのを待つ。
2番 ปางประสูติ
The Birth of the Buddha Posture

誕生の形態。
*「天上天下唯我独尊唯」の姿勢です。
3番 ปางทรงตัดพระเมาลี
The Prince cuts his hair Posture

出家して、自分で髪を切る形態。
4番 ปางอธิษฐานเพศบรรพชิด
Resolving to become a monk Posture

得度者を祈願する形態。
5番 ปางปัจจเอกขณะ
Pajjawekkana Posture

鉢の中で混ざっている食べ物を食べる
ということについて考える形態。
*お釈迦様はもとはシャカ族の王子。
1番から5番の仏像の後側と窓の間には
いくつかの仏像が置かれています。
(番号は上のマップで、
仏像が置かれてある辺りを示します)

6番から10番の仏像
6番 ปางทุกรกิริยา
Dukkhara-Kiriya Posture

苦行をする形態。
7番 ปางสตับพิณสามลาย
Listen to Three-string Harp Posture

インドラ神が弾く三弦の楽器を聴く形態。
*緩んだ糸、張った糸、程よく張られた糸から
奏でられた音色で、甘美な生活も苦行も
人間の苦悩を解決する道ではなく、
中道ということに気づく。
8番 ปางทรงพระสุบิน
Dreaming Posture

夢を見る形態。
*苦行をやめたブッダは5つの夢を見たそうです。
9番 ปางทรงรับมธุปายาส
Receiving Madhupaya

乳粥を受け取る形態。
10番 ปางเสวยมธุปายาส
Eating Madhupaya

乳粥にあずかる形態。
6番から10番の仏像の
後側と窓の間には、いくつかの玉座や
仏像が置かれています。

11番から15番の仏像
11番 ปางลอยถาด
Floating the Vessel Posture

ひざまずいて座り、左手はひざに置き、
右手は皿をつかみ水の中へおろす形態。
*皿が流れに逆らって流れると悟りが開ける。
12番 ปางรับหญ้าคา
Receiving Grass Bundles Posture

右手で茅を受け取る形態。
*皿は流れに逆らったので、
バラモンは茅を差し出した。
13番 ปางสมาธืเพชร
Vajra Posture (Full Lotus Posture)

結跏趺坐と呼ばれる仏教において最も
尊い座り方で瞑想する形態。
*茅を受け取り、悟りを開くまではここを
離れないと強い決意で坐禅を組む。
14番 ปางมารวิชัย
Mara Vichaya Posture
(Subduing Mara Posture)

坐禅を組み右手は地を指し瞑想する形態。
*降魔成道と呼ばれる悟りを開く釈尊の
邪魔をする悪魔を退ける姿勢です。
15番 ปางตรัสรู้ / ปางสมาธิ
Enlightened Posture /
Meditation Posture

悟りを開くまたは座って瞑想する形態。
11番から15番の仏像の
後側と窓の間には、
いくつかの経典をいれるキャビネットや
仏像が置かれています。

続きます。
お読みいただきありがとうございました。
Luna(流転那)


