タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

69番 白い大仏塔に目を奪われるお寺(前編)

ワット・プラユラウォンサーワート トンブリー

 

サワディーカー。

Luna(流転那)です。

 

まだ王宮周辺に地下鉄が通っていないころ、

この辺りに行くには、バス、タクシー、船の

どれかでした。

 

当時、1人で行くなら船を選び、

誰かと一緒ならタクシーを選びましたが、

タクシーだとドライバーによって通る

道が少し違うので、王宮周辺に行く道すがら

たまにこのお寺の近くを通ることがあると、

白い大きな仏塔があるあのお寺は

どこだろうといつも思っていました。

 

GoogleMapもないころでしたから

そんな通りすがりのお寺探しには

苦労したものでした。

辞書を片手にネット上の情報に目を通し、

地図を見ながら自分の記憶や

車の中から撮ったブレた写真に合致させる

というだけが頼りのお寺探しだったと思いますが

結構楽しいものでした。

 

現代社会は探る_さぐるよりさがすで、

探せばでてきます。

私が探ったものが、どなたかの探るや探すに

つながるとそれもまたおもしろいものです。

 

そのようにして探しあてたお寺の1つが

今回のワット・プラユラウォンサーワートです。

 

 

 

 

寺院の構造

 

寺院の敷地はそんなに広くは

なく、歩きやすいお寺です。

ただ見どころは多く、ゆっくり

見れば結構時間を要するので

エリアを2つに分けました。

 

地図を作ってみました。

 

前編ではお寺へのアプローチとお寺の歴史を探り、

中編では大仏塔(仏塔や博物館があるエリア)

を参拝し、

後編は地図の左側の布薩堂や

仏殿など(布薩堂やお堂があるエリア)を

参拝します。

 

 

赤い鉄柵で囲まれたお寺へのアプローチ

 

このブログ上で今回のお寺を参拝するのは

実は初めてではありません。

上の地図の中にある①と記された

カウモー(庭園)を

すでに訪れています。

 

詳しい記事です。

www.yayoi-thainootera.net

 

お寺へのアプローチは3通りあります。

 

まず、カウモーの脇にある門Aは

プラチャーティポック通りに

あります。

大仏塔の一部が見えます。

 

プラチャーティポック通りの反対側は

公園です。

 

門を正面に見て、向かって右手側は

カウモー(庭園)があります。

 

門を入り、まっすぐ奥に進むと

右手側に火葬殿があります。

 

正面に大仏塔が見えてきます。

 

今度はテッサバーン通りにある

門Bからアプローチしてみます。

 

こちらから入ると左手側にあるのは

火葬殿です。

 

奥に見えるのは仏殿④です。

こちらからのアプローチであれば、

大仏塔は右手側になります。

 

そしてもう1つのアプローチですが、

公共の乗り物としての船が

着くのかどうかは確認していませんが、

チャオプラヤー川に船着場Cがありました。

 

 

赤い鉄柵で囲まれたお寺の歴史

 

お寺の歴史を探ってみると、このお寺は

KingRamaⅢの時代に建てられたお寺です。

この場所は、もとはソムデット・チャオプラヤー・

ボロムマハー・プラユラウォンの

コーヒー農園であったようです。

 

彼は、8年をかけてお寺を創建し、

1828年にお寺として王室へ献上し、

KingRamaⅢより、現在のお寺の名前となる

ワット・プラユラウォンサーワートという

名前をいただいたそうです。

 

ところが、地元の人たちは、

このお寺をワット・ルアレックと

呼んでいました。

なぜなら、槍、剣、斧を鋳造した強く固い

鉄の囲いで包囲されていたからです。

ルア(รั้ว)は塀、

レック(เหล็ก)は鉄の意味があります。

 

現在では、その囲いは布薩堂と仏堂のある

エリアの周囲や庭園の周囲に

残っています。地図上のオレンジ色の部分に

鉄柵があります。

 

現在のお寺の周囲の塀は

このような感じです。

 

歴史がわかったところで、

大仏塔から参拝していきます。

続きます。

 

お読みいただきありがとうございました。

Luna(流転那)