ワット・カチョンシリ バンコク
サワディーカー。
@yayoiです。
2019年の終わりころ、友人からオンヌットにある
お寺の中のサウナに行ってみないかという
お誘いがありました。
お寺なら行きたいと二つ返事し、年明けにでも…
と話していたら、年明け早々、Covidが広まり、
サウナの約束はそのまま延期。
Covidがちょっとおさまったものの
サウナはやめてお寺の参拝だけ行きました。
オンヌット駅は何度か降りたり、通過している
ものの、それまでオンヌット通りはあまり行く
機会がありませんでした。
友人の運転する車で、オンヌット通りにある
お寺の入り口のアーチをくぐりました。
ちょっと行くとお寺の門が見えてきます。
この門を入ってお寺の中を通過し、まっすぐ
行けば、プラカノン運河にぶつかり、お寺の横
にも小さな運河があるので、運河の合流点にある
お寺です。
プラカノン運河です。
ワット・カチョンシリの歴史
このお寺は、お寺にある案内を読むと、
1849年KingRamaⅢの時代に、このあたりに
避難してきたクメール人によって造られた
お寺でした。
そこで、住民にはワット・コーム(วัดขอม)と
呼ばれていました。コームとはクメールのこと
です。
その後、1940年に今のお寺の名前、ワット・
カチョンシリとなり、1997年3月5日に
正式にお寺として認可されました。
ただ、創建について御本堂の天井と貝葉に
掘られたクメール語による言い伝えでは、
1970年に木で作られたプラーン
(とうもろこし型の仏塔)の先の部分が掘り
起こされ、それはロップリーのワット・プラーン
サームヨートのプラーンと同じスタイルのもの
だったそうです。
ロップリーのワット・プラーン
サームヨートのプラーンとはこんな感じです。
2019年に訪れた時に撮った写真です。
簡単に伽藍配置図を作りました。
入ってすぐ右手側には閉まっている建物
(サーラー)が二つ並んでいました。
その奥には細い運河があり、その前は結構広い
スペースがあり駐車場として使われています。
運河の船着場だったところだと思うのですが、
休憩所のようになっています。
その先には小さな運河の脇にしっかりと
囲いがされた菩提樹がありました。
その奥にサーラーがありますが、この辺りの
ベンチに人が数人座っていたので、ズームして
撮りました。
3つのお堂の周辺を歩く
一方、入って左手側の丸い屋根のところは
火葬場の入り口です。(①)
火葬場の裏手には横長の建物があります。
遺骨を納める場所の様です。(②)
その横に、人気のサウナがあります。
サウナの入り口にも仏像が祀られ、その後ろ
には立派な菩提樹があります。(③)
ズームして撮りました。
サウナの入り口です。
ここが日本人に人気のサウナだそうですが、
今回はサウナを利用しないので、ここから
先の様子はわかりません。(④)
サウナの横には、鐘楼と僧房があります。(⑤⑥)
ここからは、御本堂の裏側がみえます。
僧房の左手にはプラカノン運河。
運河を左手に御本堂との間の通路を抜けて行くと
大講堂の前に出るのですが、大講堂の手前には
運河に向かう通路があります。
運河です。(⑦)
左手側はプラカノン側。
右手側はイアムソムバット市場側。
大講堂前に戻ります。(⑧)
手前のサーラーで参拝する
大講堂前から一旦、御本堂、礼拝堂の前を
通り過ぎ、門の方に向かうと、駐車スペースの
脇の木の下に大地の神、トラニーの祠が
あります。(⑨)
大、小、中の大きさのトラニーが3躰。
その前にサーラーがあります。(⑩)
このサーラーを門の方から撮りました。
入り口にはテープ・タンジャイ(เทพทันใจ)
がいます。
テープとは神、タンジャイとは思い通りに
すばやくという意味があるのですが、
この神様の指に頭をつけて願うと叶うとか
頭がよくなるといって、親が子を抱き上げ、
子の頭を指につけている姿を見かけます。
そして、ガネーシャ。
日食を食べる鬼、ラーフー。
そして向かって1番右には、観音様。
1番奥の観音様が乗っているものが龍のような
魚のようなもので、観音様の乗り物を
調べてみましたが、みつかりませんでした。
入口から入ってすぐに撮ったお堂の中です。
天井はガラスでできています。
中央のブッダです。
向かって左側のブッダです。
向かって右側のブッダです。
お堂の外に出ると、曜日の仏像があります。
次に行く礼拝堂の前から見るこのお堂の全景
です。
ところが、ここまで書いて、一旦PCを閉じて、
友人とのランチの約束に出かけたのですが、
お昼を食べたレストランの裏の壁に
旧正月が近いからか、とてもタイミングよく
こんなものを見つけました。
旧正月だから龍だと友人と見ていたら...
意訳すると、「龍魚の言い伝え」
「黄河を流れに逆行してのぼっていける魚は
コイだけで、ドラゴンゲートまで到達すれば、
龍に変身して天に向かう。その頑強さが
成功の象徴として尊重されてきた」
と、いうものです。
観音様が乗っていらしたのはこの龍魚だ!
と、とっさに思いました。
そしてなぜここにいる...と驚きました。
午前中に解決できなかった観音様の乗り物が、
意外なところでもたらされたのです。
そこでここに書き加えることにしました。
観音様の後ろ姿。
そして、これが龍魚。
( ”登龍門”ということわざはここから
きているようです。)
タイのお寺って、やっぱり不思議なご縁を
結んでくれます。
真ん中の礼拝堂で参拝する
続いて隣の礼拝堂です。(⑪)
別の角度から撮りました。
御本堂側から撮りました。
破風部分です。
お堂入り口です。
入り口を入ってすぐに撮ったお堂の様子です。
壁画などはありません。
ブッダや高僧に近寄って撮りました。
ルワンポー・コーム(หลวงพ่อขอม)という
名の仏像。コームとはクメールのことです。
コインあふれる仏足石。
礼拝堂をでます。
礼拝堂を裏側から撮りました。
次はいよいよ御本堂です。
十字型の御本堂で参拝する
礼拝堂の方から撮った御本堂全景です。(⑫)
近寄って撮りました。ナーガの階段があります。
門は開いていて、お堂の周りを1周することは
できるのですが…
通常は、御本堂は扉も窓も閉まっています。
こんな美しい御本堂の中をぜひ見たいと、
周囲にいる方にきいたところ、
ローイクラトンの日の3時くらいには開く
ということで、その日時に行ってみました。
お堂の入り口です。
1番初めに目に飛び込んできた風景です。
近寄ると、御本尊がサーイシン(สายสิญจน์)と
いわれる ” 聖なる糸 ” で、見えません。
天井部分です。
くぐるようにして辿り着いた御本尊です。
十字型のお堂の向って左部分です。
十字型のお堂の向って右部分です。
ここが、出入口です。
御本堂も壁画は描かれていません。
そして、この御本堂ですが、結界がそのまま
建っています。
また、結界はそれぞれの方角に向け、
十字型のお堂にあわせて下の図の様に
建っています。
そこで一周してみます。うっかり
反時計まわりにまわってしまいました。
まず東向きのお堂の出入口の前から。
東向きの結界(①)
東向きの屋根にある破風です。
東北向きの結界(②)
結界の後ろの窓が開いていれば、
中のブッダが見えます。
北向きの結界の写真は撮れていませんでしたが、
それぞれの結界の下には、この様に向きが
書かれたプレートがあります。
その下に書かれている数行は、これを
建てるのに寄付をした、個人や会社の
名前のようです。
ここにはウトン(อุตร)と書かれていて、
ウトンとは北を意味します。(③)
北向きの屋根にある破風です。
西北向きの結界(④)
西向きの結界(⑤)
西向きの屋根の破風です。
ここがちょうどお堂の裏手にあたり、
僧房やサウナなどがあるあたりです。
お堂の裏側には木がいっぱい。
西南向きの結界(⑥)
南向きの結界(⑦)
南向きの屋根の破風です。
この結界の前には隣の礼拝堂があります。
東南向きの結界(⑧)
一周して、東側に戻ってきたので、
御本堂の正面が見えてきました。
ということで、今回の参拝は終わりです。
<ワット・カチョンシリ>
正式名称 วัดขจรศิริ
ワット・カチョンシリ
所在地 ซอย อ่อนนุช 45 แขวง สวนหลวง
แขวงสวนหลวง กรุงเทพมหานคร
10250
On Nut 45 Alley, Suan Luang,
Bangkok 10250
今回は、お寺にある案内板を参考に
書きました。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi