タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

40番 珍しい左手枕の寝釈迦仏に会いに行くお寺

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ワット・パープラドゥー ラヨーン県

 サワディーカー。

@yayoiです。

 

インスタグラムでみつけた珍しい寝釈迦仏。

ぜひ、お会いしたくてはるばる訪れた

お寺ですが、他にももう1つ。思いがけず

私が好きな形態のブッダにもお会いする

ことができたお寺でもありました。

 

このお寺の名前ワット・パープラドゥーの

パー(ป่า)とは森のこと。プラドゥー

(ประดู่)は木の名前です。

 

初め、私はプラドゥーをプラトゥー

(ประตู 門、入り口の意味)

だと思い、森の入り口のお寺か...と

思ったのですが、よく見たらプラドゥーという

木の名前でした。

 

 

 

 

プラドゥーの木を探しながら敷地内を散策

 

寺院内の配置図を作ってみました。

記事内の( )内の数字はこの配置図上の

数字です。

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門は3か所にあります。

スクンビット通りに面している門(門1)

から入りました。

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門の前は車が多いので、正面からは撮れず、

くぐってから撮りました。

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くぐると両脇は小さな店や家があり、

ここからお寺になっています。

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入って左手側にあるこの低い塀の向こうは

学校(①)になっているようです。

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そこにあったのがプラドゥーの木(②)

でした。(写真は幹の部分だけですが...)

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一方、右手側にあるのは礼拝堂。(③)

うすいピンク色の屋根の形に特徴が

あります。

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角度によってはモンドップという

仏堂にもみえます。

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お堂の脇を右手に曲がって撮った

この写真が礼拝堂の正面です。

この礼拝堂は、修行に来る人が集まる時

だけ開くそうですが、Covidの影響もあり

今は閉まっています。

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その前に、プラドゥーの木があり、

これはKingRamaⅩの

王女が植えたものだそうです。

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そして礼拝堂の裏手には立派な

プラドゥ―の木(④)と菩提樹があります。

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このお堂の北側にあるのは、御本堂ですが、

御本堂の正面は、駐車場のある

ちょっとした広場になっていて、

閉まっているサーラー(⑤)が

見えます。

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その先には小さな門(門3)が

遠目に見えます。

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下をくぐれる御本堂(布薩堂)を参拝

 

礼拝堂の正面からは、御本堂の側面が

見えます。地図の⑥部分です。地図上の

グレーの〇部分は御本尊の位置です。

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お堂の正面にまわります。

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お堂入り口です。

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入り口を入ってすぐに撮った

お堂全体の様子です。

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近寄って撮った御本尊です。

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その前には仏足石があります。

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仏足石の前になにかあるのがみえます。

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お堂の床下と通じていました!

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ということで、早速行ってみましょう。

入り口を出ます。

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見上げると屋根瓦がみえます。

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御本堂の側面に下を通過するための

通路があります。

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筒抜けの状態になっています。

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中にはいると、左手側に結界が8枚、

右手側に球状の結界9つが

おさめてあります。

左手側です。

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右手側です。

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この布薩堂(この記事では御本堂と

記しています)は、

ラッタナコーシン朝の初期に建てられた布薩堂で

現在は礼拝堂として使われています。

  

この通り抜けの中央に先ほどの小窓が

あります。

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見上げると御本尊が見えます。

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参拝の仕方が貼ってあるので、

私も同じように参拝しました。

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「古い布薩堂の下には、左手側に

 お願いを叶えてくれる御本尊が

 見える穴があります。また左手側には

 古い球が9つあり、そろった9つは

 幸せや繁栄、願ったお願いの成就を

 もたらします。」

 

この部分を外から撮りました。

ちょうど人の足がみえている横にある

小さな箱がお祈りのために座るところ。

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参拝を終えて、御本堂下から出てきました。

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御本堂の窓から御本尊が見えています。

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御本堂の裏側です。

御本尊の後ろ側の扉が開いていて、

風通しのいい御本堂でした。

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ここで次に参拝する左手枕の寝釈迦仏が、

なぜ他とは逆向きなのか、御本堂にいらした

係りの女性にきいてみたら、

”眠っていらっしゃる” とのこと。

 

御本堂をあとにし、次の寝釈迦仏の

お堂との間の建物には

ホテルと書いてありますが、

宿坊でしょうか…(⑦)

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荷物を持ったお坊さん方がいらっしゃい

ました。

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その前は参拝所になっています。

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珍しい左手枕の寝釈迦仏を参拝

 

遂に来ました。

この寝釈迦仏にお会いするために来たこのお寺。

 

その寝釈迦仏のサーラー(⑧)を

撮りました。

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サーラーの正面から撮りました。

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木が屋根を突き抜けています。

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この木の横の窓枠からお堂の中を撮ったら、

額縁の中におさまるブッダのお顔のような

写真が撮れたので、今回の記事のカバー

写真にしました。

 

サーラーは手前に参拝所があり、大きな入り口から

長さ11.95m、高さ3.6mの横たわるブッダの

半身が見えます。

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寝釈迦仏は穏やかなお顔で横たわって

いらっしゃいました。

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お顔の近くに寄ってみました。

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この角度でみると、目をつむって

いらっしゃるようにも見えます。

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仏像の布の感じや螺髪から見ると

アユタヤ時代のものと推測されますが、

実際はどのくらいの年月が

経っているのかはわからないそうです。

 

頭の上の方から撮りました。

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後方は抜けられるようになっています。

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足の裏はみえないようになっています。

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足の横には100年前の仏足石があります。

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窓の彫り物にみるブッダの生涯

 

このお堂には、寝釈迦仏のほかにも

たくさんの仏像が祀られています。

 

入り口の左右に祀られている仏像。

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寝釈迦仏の足元には曜日の仏像。

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入って奥の方に祀られた仏像。

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祀られている仏像を撮ったら、仏像の後ろの

窓枠から見えるお堂が絵の様に写りました。

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このサーラーには寝釈迦仏の後方を除く

三方の壁に、縦に細長い窓が各々2か所、

全部で6か所の観音開き窓があります。

 

それらの窓には1つの窓につき、2つずつ

ブッダの一生の誕生から説法までが、

とてもわかりやすくシンプルに

彫られています。

 

サーラーに入って右手の壁から、つまり

ブッダの頭の方の窓から順にまずは

誕生の場面が描かれていました。

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木の下でマヤ夫人の右脇から

誕生したブッダが7歩歩く場面。

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宮廷内で寝乱れた人をブッダがみて

しまう場面。

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馬のカンタカに乗り宮殿を去るブッダ。

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馬を宮殿に返し、髪を切るブッダ。

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サーラーの入り口の左右の窓には

同じものが2組彫られています。

右手枕に横たわりお休みになるブッダ。

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左手枕に横たわりお休みになるブッダ。

これがこのお堂のブッダです。

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そして、サーラーを入って左手側の壁の

窓には、

瞑想するブッダに乳粥を差し出す

スジャータ。

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瞑想するブッダ。

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5人の弟子に初めての説法をするブッダ。

初転法輪(初めて教え(法)の輪を

転回させたということ)の場面。

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ブッダの説法を聞く人々。

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サーラーの中のブッダの物語は人々に

説法をする場面で終わっていますが、

ブッダはある動物たちにも説法したと

いわれます。

 

その姿が次に参拝するお堂の中の

ブッダのお姿です。

 

 

お寺の歴史に関係あるブッダを参拝

 

ここで、このお寺の歴史を紐解くと、

このお寺はもとの名前を

ワット・パーレーライ(วัดป่าเลไลยก์)

といい、廃寺となっていたお寺でした。

 

発見されるまでは、お寺は残ってはいた

ようですが、御本堂は廃墟となり、

寝釈迦仏もこれから参拝する

パーレーライ仏も朽ちていたようです。

 

その後、寺院とともに仏像も修復され

ましたが、スパンブリー県に

現存するお寺、ワット・パーレーライと

区別するために名前を

ワット・プラドゥーと変えました。

 

ワット・パープラドゥーという名前に

なった理由は、プラドゥーの木が

寺院内にたくさんあったことと、

プラドゥー船着場市場にちなんで

名づけられたそうです。

 

そのパーレーライ仏のお堂です。

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入り口です。仏像の足が見えています。

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入口から撮ったお堂の中の様子です。

ちょうど人がいたので、仏像の大きさが

わかりやすいです。

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石の上に座る大きなブッダが

いらっしゃいました。

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左手は手のひらを下にして左膝に置き、

右手は手のひらを上向きに開いて

右膝に置いています。

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この形は捧げものを受け取る姿を

表しています。

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中指が長い美しい手を持つブッダです。

そして、その脇には象とサルがいます。

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このパーレーライ仏の説話は、

「ブッダが当時滞在していたコサムピーの

 村の弟子たちがささいなことで喧嘩する

 のに愛想をつかして、ブッダが一人

 パーレーライ村に行き、瞑想していた

 ところに、パーレーライ象が通りかかり、

 ブッダに敬意を表し、ブッダに仕え、

 鼻で水差しを持ち、飲み水をくんできた。

 その様子をみていたサルがミツバチの

 巣をとり、バナナの葉の上にのせて

 ブッダに捧げた」

というものです。

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ちなみにこれは、スパンブリー県の

ワット・パーレーライの

パーレーライ仏です。

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私はこのパーレーライ仏がとても

好きなので、思いがけずこのお寺でお会い

できて嬉しかったです。

 

 

再び、寺院内を散策

 

パーレーライ仏のお堂で参拝した後は、

再び、敷地内を散策していきます。

 

まずは、パーレーライ仏のお堂を出て

左側をみると目に入るのが

菩提樹(⑩)です。

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菩提樹の横には、門(門2)があるので

一旦、敷地の外に出て、寺院を眺めて

みました。

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門をくぐると門の左手側には仏塔と

カフェがありました。(⑫)

このカフェは寝釈迦仏のお堂の裏手に

なります。

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そのさらに先にはお経を燃やす

タンブンのための焼却炉がみえます。

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門を入って右手側にある先ほどの

菩提樹の前には観音様の祠(⑪)

があります。

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観音様の祠の裏手には、お供え物が

置いてあるサーラー(⑭)があり、

他にもこの辺りには、閉まっている

小さなサーラーや池(⑮)などが

あります。

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閉まっている小さなサーラーの前には

シバ―リの像があります。

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近くには鐘楼(⑯)も見えます。

三階建ての大きな鐘楼で、3階には鐘、

1階、2階には太鼓があります。

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それらの裏手にある大きな建物。(⑰)

これは学校だそうです。

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建物の前にはサーラーもあって、

人が座れるような椅子などが

並んでいます。

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先ほどの池の横から撮ったこの建物の

様子です。

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学校は奥まったところにありました。そこで

二つの門を結ぶ敷地の中央通路まで出ていくと

また小さなお堂(⑱)があります。

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ブッダとともに高僧が祀られていました。

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そして中央通路の中にぽつんと

100年井戸(⑲)があります。

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上の部分だけ修復されたようです。

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高層のお堂と1番初めにみた学校の間には

大講堂(⑳)があります。

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逆の角度から撮りました。

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入り口のサーラーの屋根飾りが美しい。

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サーラー内の柱もしっかりしています。

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大講堂内は閉まっていたので、

扉のすきまから中の様子をちょっと

撮りました。

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この大講堂は、ピンクの屋根が特徴の

お堂の前にあり、これでほぼ寺院内を

一周したことになり、

今回の参拝はこれで終わりです。

1215到着1330参拝終了ということで、

所要時間、約1時間15分でした。

 

 

<ワット・パープラドゥー>

 

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正式名称  วัดป่าประดู่

      ワット・パープラドゥー

     タイ王室寺院第3級に格付けされています。

 

所在地  ถ. สุขุมวิท ตำบล ท่าประดู่

                อำเภอเมืองระยอง ระยอง 21000


     Sukhumvit Rd, Tambon Tha Pradu,

               Mueang Rayong District, Rayong 21000

 

  

今回の記事は、下記サイト

https://thailandtourismdirectory.go.th/th/info/attraction/detail/itemid/1778

及び、書籍『タイの象』(めこん)を

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi