タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

タイのお寺の “ サーラー ” に注目してみる!

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タイの寺院建築研究 Ⅳ

  

サワディーカー。

@yayoiです。

 

今回のタイの寺院建築研究は “ サーラー ” に

ついて注目してみたいと思います。

今回のタイの寺院建築研究シリーズは、

お寺の名称、お寺の伽藍、お寺の門に続いて

第4回目となります。

 

 

 

 

サーラーとは...?

 

このサーラー(ศาลา)というタイ語を

日本語に訳すと、あずまや、休憩所です。

 

特徴は、切妻屋根で壁はなく、床は地上より

約50㎝位高い、風通しよく日陰になるのが

外観的な特徴です。

 

涼しげなサーラーを見かけました。

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お寺の敷地内だけでなく、道路脇、運河脇、

いろいろなところで見かけますが、

お寺の中では、参拝者や巡礼者が休息する場所と

いうだけでなく、仏像が祀られていたり、

壁画が描かれているサーラーもあります。

そして、いくつか用途や種類があります。

 

主なものは次の4つです。

 

サーラーラーイ

サーラーバート

サーラーカーンプリアン

サーラーバムペンクソン

 

 

サーラーラーイ(ศาลาราย)

 

礼拝堂や布薩堂(御本堂)の周りに

並んでいる戸建てのサーラーで、参拝者が

座ったり休憩したり、説法を聞いたり

お経を唱えたりすることができる場所です。

 

ワット・サルット(サムットプラカーン県)で

撮った写真です。

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ワット・フワランポーン(バンコク)の

サーラーは、布薩堂(御本堂)を囲んで

四隅にあります。

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ワット・ウォラジャンヤワー(バンコク)の

サーラーは布薩堂(御本堂)を囲んで

四隅にあり、納骨堂になっているようです。

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サーラーカーンプリアン(ศาลาการเปรียญ)

 

説法堂、または大講堂というもので、

僧の説法を聞くための場所です。

説法堂は大きいので、たくさんの人が

一同に善行を積むための場になります。

 

ワット・タムルー

(サムットプラカーン県)の

サーラーカーンプリアンです。

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ワット・ポー(バンコク)の

サーラーカーンプリアンは出家修行の場

として使われています。

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ワット・ダン(バンコク)では

サーラーカーンプリアンを

建てているようです。

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サーラーバート(ศาลาบาตร)

 

バート(บาตร)とは、托鉢の丸い鉢で、

それを置くためのテーブルがある

長いサーラーのことです。

 

このようなサーラーはあまり見かける機会は

ないのではないかと思います。

 

2015年にタイ人の友人の親せきが出家している

お寺を訪れた時に、サーラーの中に

テーブルの上にのった托鉢用の丸い鉢が

並んでいるのを見たことがあります。

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この日はカウパンサー(入安居)の行事が

行われていたので、先の説法堂に行事の際の

托鉢用の鉢を並べていたものと思われます。

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サーラーバムペンクソン(ศาลาบำเพ็ญกุศล)

 

バムペンクソンとはタンブン(ทำบุญ)と

同じようなことで、善行を行う、徳を積む、

といった意味です。

 

このサーラーは、現在では多目的に使われている

サーラーで、僧が説法をしたり、読経したり

徳を積む場として、どのお寺でも比較的

よくみかけるものです。

 

建物になっているサーラーあり、一見テントの様に

みえるサーラーあり、といったところです。

 

お堂のように建物になっているサーラーを

いくつかあげてみます。

 

ワット・ナイヤーン(プーケット)で

撮りました。

中には仏像が祀られています。

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ワット・パークナム(トンブリー)の

サーラーです。出入口を出ると

大仏のお顔が見えます。

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ワット・タートゥトーンのサーラーです。

ここは僧侶に善行を行うことで読経を

してもらう場所として使用されています。

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一方、お寺の中で最もよく見かけるのは

お堂の前に設置されたサーラーです。

テントのような簡易なサーラーもよく見かけます。

 

お堂の中で、お線香をたいたり、ろうそくに

火をつけるのが許されていないところや

お堂に入れない場合、

このようなサーラーが設置されていることが

多いです。

 

ワット・ナープラメーン(アユタヤ)で

撮りました。

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このサーラーの後ろのお堂には

ドヴァラヴァティー様式の仏像が

安置されています。

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敷地の大きなワット・パリワート

(バンコク)は御本堂がある敷地の外に

大きなサーラーがあります。

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ワット・カンヤラーナミット(トンブリー)

にも大仏のお堂の前にサーラーがあります。

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この後ろのお堂に安置されている大仏です。

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ワット・マハーブット(バンコク)は

御本堂を建てているので、

大きなサーラーが隣にあって、たくさん仏像や

ヒンドゥー教の神様などが祀られています。

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ワット・カオシーチャンのサーラーは山の岩肌に

描かれたブッダの前に設置されています。

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多目的という意味では、

ワット・ベンチャマポピット

に入ってすぐにあるチケット売場は

サーラーです。

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もちろん休憩所としてちょっと座れるのも

サーラーです。

 

ワット・ベンチャマポピットの

寺院内の運河脇にあるサーラーです。

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ワット・ポーのサーラーです。

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ワット・スティワララームにあった

サーラーです。

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お寺の駐車場わきにもよくこんな簡易な

サーラーを見かけます。

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お寺の船着場にもサーラーを見かけます。

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お寺の船着場は門も兼ねています。

www.yayoi-thainootera.net

  

 

お寺の外でみかけるサーラー

 

タイではサーラ―はお寺だけでなく、道路脇など

でも、人々が休憩している姿をよく見かけます。

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ホテルやレストラン、公園などの

敷地内でもサーラーを見かけます。

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博物館にもあります。

バンコク国立博物館にはサーラーが2つあります。

サーラーサムラーンムッカマート

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サーラーロンソン

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下の2つは、一見サーラーの様に見えますが、

王宮用建造物です。

プラティナン・マンタラ―ピセーク

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プラティナン・タッサナイ

(こちらは2009年に撮影したもので、

 もう博物館にはありません)

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もちろん、ビーチにもあります。

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プーケットのビーチでもみかけました。

10年以上前に撮影したものです。

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今回の記事の参考書籍です。

『สารานุกรมไทยสำหรับเยาวชน

 เล่ม 19 วัดไทย』

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi