タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

38番 ラッタナコーシン朝の国王が出家されたお寺(2)

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ワット・ボウォンニウェート バンコク

 

サワディーカー。

@yayoiです。

  

ラッタナコーシン朝の国王が出家なさったお寺(1)

ワット・ボット・ボウォンニウェートの前編では、

御本堂まわりから仏塔までと、仏塔の裏手にある

菩提樹のお堂まで歩きました。

菩提樹のお堂です。

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後編では、仏塔の横にあるお堂を参拝してから、

小さな溝を渡ったところにある、国王が出家中に

滞在されたお住まいを外から眺めたり、

博物館などを歩きます。

 

 

 

 

まずは礼拝堂まわりを歩く

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仏塔の裏手にある二つの礼拝堂のまわりには

小さな建物がいくつかあります。

 礼拝堂

 開いていない礼拝堂

 鐘楼

 経殿

 修行者のサーラー

 150年のサーラー

 

菩提樹のお堂を出ると左手側に金色に輝く仏塔が

見えます。

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右手側には二つのお堂が並んで見えます。

二つのうち、右手側に見えるのは、

座像と涅槃像のお堂。

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左手側に見えるのは開いていないお堂。

その横にあるのは先ほど降りてきた仏塔です。

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お堂の周りを歩いて東側にまわってみます。

お堂の東側からみた二つのお堂です。

今度は左手側に見えるのは、座像と涅槃像のお堂。

右手側に見えるのは開いていないお堂。

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左手側に見えるお堂の前には鐘楼があります。

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鐘楼の後ろには150年のサーラーという

お堂があります。

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その横に修行者のサーラーと経殿が並んで

建っています。

経殿を仏塔の2層目から撮ったものです。

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経殿を後ろ側からとらえた写真がありました。

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左手側のお堂から入ります。

このお堂は、1859年にKingRamaⅣによって

建てられたお堂です。

 

ここには小さな部屋に仏像が1躰づつ祀られ、

それが背中あわせになっているので、

お堂の前後両方向から、つまり

東側西側の両方から入れるようになっています。

プラ・ウィハーン・プラ・サッサダ―というお堂です。

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このお堂の破風にはKingRamaⅣの紋章の周りに

くちなしの花の模様をあしらったもの。

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窓枠にも紋章がありました。

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入り口です。

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お堂の後ろの方から撮りました。

この部屋は東向きです。

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祀られているのは、お堂の名前にもある

プラ・サッサダーという仏像です。

ピッサヌロークのワット・プラシーラタナマハタート

に安置されていた仏像ですが、3か所のお寺を経て

一旦はこちらの御本堂に安置され、その後

最終的にはこのお堂に安置されています。

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近寄って撮りました。

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この部屋の壁画はKingRamaⅤの時代になってから

御本堂の壁画を描いたクルアインコンの弟子による

ものだそうです。

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ブッダの台座の後ろ側に描かれている画。

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ブッダの後ろ側の画。

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ブッダがご覧になっている画。

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ブッダの横にある出入口から西向きの

部屋に移動します。

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西向きの部屋には、涅槃像。

この涅槃像も初めはスコータイのお寺に

安置されていたものだそうです。

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涅槃像は、目が閉じられ、

足の裏には何も書いてありません。

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このお部屋の壁画は涅槃像の後ろ以外は

上の方に神々が描かれています。

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下の方には外国人の姿や中国の机などが描かれています。

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隣のお堂はウィハーン・ゲンというお堂です。

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仏塔の方から見ると、屋根の造りが

素晴らしいのがわかります。

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このお堂は中央の部屋に仏像が安置されている

そうですが、いつも閉まっています。

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その部屋の前後の部屋に仏像が祀られています。

東向きの小部屋のブッダ。

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西向きの小部屋のブッダ。

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プラ・ウィハーン・プラ・サッサダ―というお堂の

東側には、寺院部分を敷地内にあるその他の建物や

駐車場スペースと仕切る壁があり、

小さな門を出入りし行き来することができるように

なっています。この小さな門はもう1か所

御本堂の脇にもあります。

門をくぐり、寺院の方を撮りました。

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次は溝を渡り、敷地内の小道を歩く

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敷地内の約3分の1をしめる寺院を参拝し、 

門をくぐれば、右手側に僧房、左手側には

様々な建物のある小道がみえます。

 

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すぐ前に小さな溝があり、橋がかかっています。

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この溝は水質などもきちんと管理されて

いるようです。

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溝の中の水に仏塔が映っています。

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橋を渡ると左手に大きな建物が見えます。

現在でも王室関係の方が出家されるときに

お住まいとして使われている建物だそうです。

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この建物以外に、この一角には国王や王室の方が

出家されるときのお住まいが集まっています。

外から眺めることができます。

そちらに関してはサブブログの方に書きました。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

左手側は他にも横に通路があり、

たくさんの建物が並んでいます。

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そして、右手側は基本的に

関係者のみ立ち入ることができる場所。

僧房などがあり、特に女性は立ち入らないように

注意しなければいけない場所です。

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右手側の一角にあるこの奥には

バンジョップベンチャマー王妃が私費で

王子のために建てたお住まいがあるそうです。

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道の左右、建物の間のところどころに溝があります。

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この小道の終わり。つまり寺院を背に

駐車場の方に向かって歩くとここに着きます。

ふり返って撮りました。

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この小道を前に見て、

左手側には奥の方に大きな建物があります。

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右手側には大きな時計台がありました。

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その時計台の横にはピンクの外観の建物。

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ピンクの建物の前にまわってみました。

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最後に知識を深める博物館

 

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実はこのピンクの建物は礼拝堂と博物館で、写真は

この建物の前にある駐車場の方から撮りました。

大きな駐車場があるのですが、そこからは

一見してまるでカトリック教会の様にも見える

この美しい建物がとても目をひきます。

 

建物の下から見上げてみました。

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入り口です。

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内部もカトリック教会のようです。

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前の方に寄ってみました。

上にはKingRamaⅣの坐像、

下にはKingRamaⅨの胸像があります。

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1階は礼拝堂ですが、2階は博物館となっています。

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階段を上がって行ってみました。

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2階は吹き抜け部分の周囲が回廊のように

なっていますが、立ち入り禁止の様です。

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出家時代のKingRamaⅣの像をズームして撮りました。

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回廊の前に小部屋があり、そこから1階2階を撮りました。

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その小部屋には国王の出家時代の肖像画が

飾られていました。

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この小部屋を中心に左右に廊下があり、各々3つ、

全部で合計6つの展示室があります。

右手側の廊下です。

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各部屋に王族で住職になった方の像や品々が

展示されています。

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KingRamaⅨの出家時代の肖像画。

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続いて左手側の廊下です。

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まずすぐ左手側はKingRamaⅣのお部屋。

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お部屋の中の像は胸像でした。

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この中にあるのはお経のようです。

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その他の品々。

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他の二つのお部屋にも王族で住職になった方の像や品々が

展示されています。

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博物館の紹介は以上になります。

 

この建物の後ろには、もう1つ

目をひく外観の建物があります。

立ち入り禁止の建物ですが、仏像や仏具が

収納された建物の様です。f:id:at_yayoi:20210121125510j:plain

  

屋根飾りの部分です。f:id:at_yayoi:20210121125517j:plain

 

 

バンコク城壁内に建てられたもう1つのお寺 

 

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さて、駐車場のまわりには

このお寺のもう1つの御本堂と礼拝堂があります。

向かって左の赤い屋根が礼拝堂、

右の白い屋根が御本堂です。

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もう1つの御本堂と礼拝堂とは、もとは

ワット・ランシースッタワートのお堂。

なぜそのお寺のお堂がここにあるかというと…

このお寺、ワット・ボウォンニウェートの

歴史に関係があります。

 

このワット・ボウォンニウェートはもとの名前を、

ワット・マイ(วัดใหม่)といい、KingRamaⅢの時代に

KingRamaⅠの王子であるサクディポンラセープ副王に

よって建てられました。1824年~1832年のことです。

 

1836年にKingRamaⅢが、当時、ワット・

ラーチャティワートで出家していた弟

(後のKingRamaⅣ)をこのお寺に招来し、

ここにお出ましになって、お寺の名前を

ワット・ボウォンニウェートウィハーンと命名。

続いて1923年にこの近くにあった

ワット・ランシースッタワート

(วัดรังษีสุทธาวาส)を統合しました。

 

それで、今でもそのお堂が修復され

敷地内に残っています。

 

ワット・ランシースッタワートとは、

KingRamaⅡの時代に、KingRamaⅠの孫にあたる

王族が1823年から6年をかけて

バンコク城壁の中に建てたお寺です。

 

御本堂です。

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横から撮った御本堂です。

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礼拝堂です。

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そして、バンコク城壁の中に建てられたと

書きましたが、このお寺の壁の前はプラスメン通り

ですが、そこにバンコク城壁が一部残っています。

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バンコク城壁です。

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ここを通り抜けても、現在の壁の外側にあるのは

一般家庭や店などがある普通の通りです。

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手持ちの資料の中にバンコク城壁を

書いた図を見つけました。

++++部分がKingRamaⅠ時代、

バンコク城壁だったところです。

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大きな敷地をもつワット・ボウォンニウェートの

参拝はこれで終わりになります。

最後に余談ですが、この記事を書くために

いろいろ調べている時に、たまたま気分転換に

テレビをつけたら、お寺や神社が舞台の

日本の古い推理ドラマをやっていて、

その中に ” 門跡(もんぜき)” という

言葉がでてきました。

 

この言葉の意味を、岩波仏教辞典から引用すると

『平安時代初期は一門の祖師の法統を継承する寺や

 その僧をさしたが、後期から皇族、貴族などが

 出家して入室する特定寺院の称となる』

とあります。

 

そういった意味で、この国王や王族が出家する

ワット・ボウォンニウェートは、

もし平安時代の日本なら ” 門跡 ” に

該当するお寺なのだと思いながら、

今回の記事を書いてみました。

 

 

<ワット・ボウォンニウェート>

  

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正式名称 วัดบวรนิเวศวิหารราชวรวิหาร

    Wat Bowonniwetwiharn Rachaworawiharn

    タイ王室寺院第一級に格付けされています。

 

所在地 248 ถนน พระสุเมรุ แขวง วัดบวรนิเวศ

    เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร 10200

      248 Phra Sumen Rd, Wat Bowon Niwet,

              Phra Nakhon, Bangkok 10200

  

 

今回の記事は、http://www.watbowon.com/

のサイトを参考に書きました。

  

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi