タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

46番 ラーマⅧ橋を降りると目を惹く布薩堂のあるお寺

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ワット・アモンキーリー トンブリー

サワディーカー。

@yayoiです。

 

このお寺は別のあるお寺に行く途中に見かけ、

その際、お堂に目を惹かれぜひ参拝したいと

思い、後日伺ったものです。

 

 

 

 

お寺の歴史にまつわる僧侶のお話

 

こちらのお寺の歴史などを調べようと

ネットや手持ちの本など

探しましたが、あまり情報がありません。

 

建てられたのは、1827年で、

1856年にお寺として

正式に認可されたようです。

元のお寺の名前は、

ワット・サームグティ(วัดสามกุฏิ)。

 

お寺を訪れた時にお会いしたお坊さんが、

このお寺は、もとはもっと広い敷地を

有していたが、前にあるアルンアマリン通りや

ラーマⅧ橋を作るときに土地を譲ったこと、

その時にお寺は3つのお寺に別れたことなどを

話してくださいました。

 

アルンアマリン通りからお寺に入るための

門です。

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こちらはお寺の敷地に入ってから撮った

門です。

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今回、ネットででてきた、以前のお寺の

名前、ワット・サームグティとは

三つの僧房のお寺の意味であることから、

大きな敷地の中に三か所の僧房が

あったのかもしれません。

 

それらが、今では3つのお寺となり、

それぞれに僧房もあるのではないかと

想像してみました。

 

この角度からだとお寺の名前の下に

小さくサームグティの文字が見えます。

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拡大してみました。

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タークシン王の像に参拝

 

このお寺はバンコク側から、

チャオプラヤー川にかかるラーマⅧ橋を

トンブリー側に渡って、そのまま道なりに

行くと左手側にあります。

 

トンブリーのお寺らしくタークシン王の

像がお堂の前に祀ってあります。

このお堂の2階が布薩堂です。

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タークシン王の座像です。

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ナーガの階段を上って布薩堂へ

 

通りの方から眺める布薩堂です。

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布薩堂は上の方にあります。

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そこで、長くナーガが張り巡らされた

この階段を上がって行きます。

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階段に張り巡らされているナーガ

(ヘビの神様)です。

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階段を上がったところで下を眺めてみました。

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上がったら、まずはお堂の周りを

時計回りに一周することにします。

こちら側は日陰です。

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お堂の裏手に出て破風部分だけ

撮りました。

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別角度から屋根飾りを見上げて撮りました。

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裏側の方のお堂の入り口です。

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扉の上には天界から人間界に戻るブッダが

表されているのですが、その下には

人間界の様な地獄の様なものが見えます。

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ここでお堂内には入らずに、

お堂の正面へと戻ります。

こちら側は日なたです。

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お堂の正面側の入り口です。

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こちらの扉の入り口の上に見えるのは

ブッダの説法を聞く5人の弟子たちです。

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中に入ります。

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入ってすぐに撮ったお堂内全体の様子です。

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布薩堂の天井部分です。

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ご本尊に近づいてみました。

アユタヤスタイルのご本尊が祀られています。

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ご本尊を横から撮りました。

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壁画は2段になっていて、上の段は

ブッダの前世であるジャータカ物語、

下の段は、ブッダの一生が描かれています。

ご本尊がご覧になっている部分の壁画です。

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参拝した後は再び

ナーガの階段を下りていきます。

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次は、写真左側に写っている

扉から入って一階を参拝しながら、

あるものを探します。

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結界を探す!

 

お坊さんからこのお寺に関する

お話を聞くことができたのは、私が

布薩堂の周りに結界が見えないので、

布薩堂が別にあるのかをたずねたのが

きっかけでした。

 

布薩堂の周りに結界がないのは、

洪水でお堂を立て替えて、まだ結界を

置くための儀式をしていないとの

ことでした。

 

ところがタイのお寺は、

外に結界が見えなくても結界になるものが

どこかにあることが多いのです。

 

それでまずは布薩堂の下を参拝しつつ

探してみることにしました。

 

布薩堂の下、1階部分の入り口です。

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入ってすぐに撮った1階の様子です。

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天井には聖糸が張り巡らされていて、

仏像が何か所かに祀られています。

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そして、この階の床に結界がありました。

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全部で9か所にこのような結界がありました。

多分、こちらがお堂の中央の結界だと

思います。

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結界を見つけ、この建物からでます。

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建物を出ると、左手側に

サーラーがあります。

下の写真では右側の薄暗い部分です。

(お坊さん方がその前に座っていらしたので

 正面からの全体の写真は遠慮しました)

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この中には曜日の仏像など祀られています。

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その横にありました。

結界を建てる時に埋める球です。

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布薩堂周りにこれを埋めて、その上に

結界を建てる儀式を行うそうです。

 

 

大講堂と僧房を外から眺める

 

布薩堂の正面からは、

学校の建物の横の部分が見えます。

布薩堂の前から撮りました。

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布薩堂を背にまっすぐ行くと学校に

つきあたります。ここで敷地は、

左手に曲がっていきます。

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この建物を正面から撮りました。

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左に曲がって、

正面に見えるのは大講堂です。

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曲がった辺りから足元は、コンクリートから

レンガ張りになりました。

 

他のお寺でも寺院内やお寺周辺に

このハスの模様をかたどったものだと

思うのですが、この様なレンガが

使われているのを

みかけたことがある気がします。

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大講堂の横は僧房です。

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大講堂と僧房の正面にある建物です。

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大講堂と僧房の間に鐘楼があります。

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そして僧房を正面に左手側には門があります。

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門から一旦、外に出て撮った門の様子です。

間から遠くに学校が見えます。

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さて、ここでこのお寺の参拝は終わりです。

この後は当初の予定では、もう一か所

チャオプラヤー川の近くにある

お寺を参拝する予定でしたが…

 

お坊さんのお話にあった、

別れたもう2つのお寺の

行方が気になりました。

 

お寺の名前も伺っていたのでその2つの

お寺を先に参拝することにしました。

 

 

別れた2つのお寺とは…?

 

お坊さんのお話にあった、

別れた2つのお寺とは

ワット・バーンイーカンと

ワット・ノイナーンホンです。

(GoogleMapでは、Wat Noi Nang Hong)

 

地図でみても3つのお寺は

ワット・アモンキーリーを

はさんでとても近い距離にあることが

わかります。

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僧房の近くの門を出て、右手に進みます。

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進むとすぐにお寺の様な建物が見えてきます。

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進んでいくと、ワット・バーンイーカンの

布薩堂に突き当ります。

布薩堂は閉まっていたので、扉横の仏像を

参拝しました。

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そして、もう一つのお寺は、

アルンアマリン通りをはさんで

ちょうど、ワット・アモンキーリーの前に

あります。

上に道路が通っているのですが、

渡ったところから撮った

ワット・アモンキーリーです。

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進むと左手側にお寺が見えてきました。

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ワット・ノイナーンホンです。

小さな橋で運河を渡ります。

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こちらも布薩堂は閉まっていたので、扉横の

仏像に参拝しました。

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この後は予定通り、

チャオプラヤー川の近くにあるお寺も

参拝しましたが、たくさん歩いたので

ちょっとコーヒーブレイクをしました。

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ラーマⅧ橋の下です。

橋に上っていく道路がカフェの前を

はしっています。

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ちょっと休憩して出てきたら、

カフェの前の歩道のレンガが目に入りました。

お寺のものとは模様が違うけれど、

似たような花の模様に

この辺りがお寺だったという

お坊さんの話を思い出しました。

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お寺に自分の敷地を譲ったり、

道路や橋にお寺の敷地を譲ったり…

そこにタイらしさを感じて、

なんだか心が温まるのでした。

 

 

<ワット・アモンキーリー>

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正式名称  วัดอมรคีรี

       ワット・アモンキーリー

 

所在地  1065 ถนน พระราม 8 แขวง บางยี่ขัน

                   เขตบางพลัด กรุงเทพมหานคร 10700

                  1065 Rama VIII Rd,

                  Bang Yi Khan, Bang Phlat,

                  Bangkok 10700 

 

 

今回の記事はお寺でお会いした

お坊さんのお話と、年号はwikipedia

などを参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi