タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

49番 御座船に乗った布薩堂があるお寺

ワット・ターマコーク ラヨーン県

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

このお寺は、インスタグラムか何かで見かけ、

御座船に乗ったお堂を見てみたいと

伺ったお寺です。

 

お寺の歴史などを調べてみると、

ネット上でもほとんど情報がないのですが、

1985年にお寺を建てることを許可され、

1988年に正式にお寺として認可された

様です。

 

僧房と火葬場が裏の方にあるようですが、

参拝できるのは今のところ

布薩堂だけのようです。

布薩堂の裏手の周囲の様子です。

 

この木はブッダが生まれた

沙羅双樹の木ではないようですが、

木に手を伸ばすマヤ夫人と

誕生したブッダが木の下にいます。

 

お寺の名前のターマコークですが、

ターは船着場でマコークは木の名前なので、

お寺のあるラヨーン県の

マコークの木などから、何かを

知ることができないか調べましたが、

やはり情報がでてきません。

 

まだ歴史が浅いお寺ですが、

周りにまだ土地がいっぱいあるようで、

先々どのようなお寺になっていくのか

楽しみなお寺でもあります。

 

 

 

 

布薩堂の中を参拝する

 

今回は、私がお寺に到着したのが

夕方の4時近かったこともあり、

まずは布薩堂内を参拝しました。

 

お堂は開いているうちに入らないと、

夕方は特に、周辺を見ているうちに

気づいたら、いつの間にかお坊さんが

閉めていたということもあるのです。

 

布薩堂への入り口です。

池にかかる橋を渡っていきます。

 

船首側にでて、

ナーガが施された階段を数段上ります。

 

布薩堂の入り口です。

 

扉の脇には菩薩であったころの

ブッダ像が祀られています。

 

入ってすぐに撮ったお堂内部の様子です。

 

お堂の天井部分です。

 

ご本尊に近寄って撮りました。

 

やや斜めの角度から撮りました。

 

お堂内には菩薩やガネーシャも

祀られています。

 

ご本尊がご覧になっていらっしゃる

扉の上部分の壁画です。

 

その壁画の上の方には天界が描かれ、

下の方に描かれている地獄。

 

壁画はブッダの一生が描かれています。

ブッダの誕生から。

 

涅槃まで。

 

ご本尊を参拝し壁画を見た後は

お堂の外に出ます。

扉を出るとお堂がのっている船の

先端部分が見えました。

 

 

布薩堂の下を参拝する

 

一旦、お堂の外に出ると、

お堂の側面に見えるのは

黒いラーフー。

 

このラーフーの口から

お堂の下へもぐることができます。

 

数段ある階段を下ります。

 

下では、小さな仏像を見ながら

回廊のように一周できます。

 

中央にもたくさん祀られています。

 

一周して外にでます。

 

布薩堂を参拝したので、

次は布薩堂と船を外から眺めます。

 

 

布薩堂を光とともに外から眺める

 

船は東西に長く設置されているので、

行く時間帯により、写真を撮るのに

順光逆光の問題がありますが、

私が撮った写真を撮った場所ごとに

まとめてみました。

 

まずは順光側から撮った全体の様子です。

(photo ①)

 

逆光側から撮った全体の様子です。

(photo ②)

 

次は、船首部分ですが、ここには

御座船の船首を飾るガルーダに乗る

ヴィシュヌ神があしらわれています。

 

船首部分を船の外から撮ったものです。

(photo ③)

 

船首を囲む彫刻も美しいです。

 

こちらは船首部分を船の中から撮ったものです。

(photo ④)

 

中間の布薩堂部分です。

ここからスタートして

順光側から一周して行きます。

(photo ⑤)

 

左上から時計回りに。

 

半周したところで船尾側に出ます。

 

船尾側のお堂の破風部分と

扉付近の様子です。

 

逆光側を眺めながら、

スタート地点にもどります。

(photo ⑥)

左上から時計回りに。

 

船首側のお堂の破風部分です。

 

布薩堂の周りにある結界です。

 

船尾部分を船の外から撮ったものです。

(photo➆)

 

船尾部分も彫刻が美しいです。

 

船尾部分を船の中から撮ったものです。

(photo ⑧)

 

最後は池の様子です。(photo ➈)

逆光側のお堂に渡る橋のナーガは、

未完成でコンクリートのままでした。

 

順光側はナーガの形はできています。

 

池の中にナーガがポツンと。

 

もう夕方です。

参拝はここで終わりです。

 

 

お堂が乗っている御座船とは

 

今回の布薩堂をのせている船とは、

タイ王室の御座船がモデルになっていると

思われます。

 

その御座船とは、通常は、バンコクの

王室御座船博物館にあります。

 

王室御座船博物館です。

 

ここには、御座船4隻と護衛船4隻が

展示・保管されているのですが、

その中のこの船をモデルにした

ものと思われます。

 

英語では、

The Royal Barge Narai Song Subun

と呼ばれるこの船は、

KingRamaⅨ(現国王の父)の

在位50周年を記念して造られたもの。

長さ44.3m  幅3.2m  

重さ20tの大きな船です。

 

船首部分です。

 

船首部分から続く模様が美しいです。

 

国王や王族がお座りになるところです。

 

ここにも美しい模様が施されています。

 

船尾部分です。

 

船尾部分は明らかに違いますが、

船首部分はよく似ています。

 

この王室御座船博物館は、

御座船と護衛船が

展示・保管されていると

書きましたが、倉庫も兼ねているので

時として修復などが行われていて、

その様子が見られることもあります。

 

初めて私が訪れた時は、この船は

ちょうどパレード前で修復中でした。

 

最後は、パレードで、

実際に川にお目見えした

The Royal Barge Narai Song Subunです。

 

この王室御座船博物館と

パレードの様子を書いた

過去の記事です。

よろしければあわせてお読みください。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

 

<ワット・ターマコーク>

 

正式名称  วัดท่ามะกอก

       ワット・ターマコーク

 

所在地  ตำบล พังราด อำเภอแกลง

                   ระยอง 21170

                   Phang Rat, Klaeng District,

                   Rayong 21170 

 

 

今回の記事はtravel.trueid.net

及び、博物館の案内表示板などを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi