ワット・サケート バンコク
サワディーカー。
@yayoiです。
タイ人は、新年には9寺巡りをすることもあるようです。
私も2009年、2011年の2回、友人に連れられて
9か所巡りをしました。
お寺だけでなく神社にも寄ったりして、ある神社が
私の中でバンコクのベストの場所になりました。
このブログは、私のお寺巡りの記録ですが、
そんな私の思い入れのある神社もいつか載せて
いきたいと思っています。
そして、このお寺は新年の9寺巡りの際、2009年に初めて
訪れたお寺ですが、9寺巡りの時は本堂には行かず、
黄金の山Golden Mountainといわれる山の頂上にある
仏舎利塔だけを参拝しました。
そこで今回は本堂や他の礼拝堂なども合わせて
参拝しました。
結構見所がたくさんあります!
もちろん、最後のハイライトは頂上の仏舎利塔です。
そして、このお寺はワット・サケートというより、
ワット・プーカウトーンと呼ばれることが多いです。
プーカウトーンとは黄金の山という意味です。
このカバー写真は2012年にラッタナコーシン展示場に
行った時にその窓から撮影したものです。
窓ガラスに映りこんだ影があるのはそのためです。
今回は長くなるので、二部構成にしてみました。
(1)では本堂、本堂の隣にある菩提樹広場、
そして本堂と黄金の山の間にある礼拝堂について、
(2)では黄金の山についてそれぞれ
書いていこうと思います。
お寺の名前の由来は“王の散髪”!
タイのお寺について書かれた最も有名なサイトは、
タンマタイ(ธรรมะไทยタイ仏法の意味)という
サイトの様ですが、この
サイトでワット・サケートの歴史を探ってみました。
このお寺が建てられたのはアユタヤ時代で、元の名は
ワット・サゲ―(วัดสะแก)といって、マハナーク
運河沿いの
パンファーリラ―ト橋の近くに建てられました。
KingRama Ⅰが修復されて、まわりに運河を作り、
お寺の名前を
ワット・サケート(วัดสระเกศ)と改名されました。
サケート(สระเกศ)とは“髪を洗う”ということで、
“王様の散髪のお寺”です。
かつて都があったトンブリーで、KingRama Ⅰが
カンボジアに挙兵して戻って来た時、
混乱を鎮圧されて、水浴びの儀式をされ、
王位につかれたお寺です。1782年のことです。
混乱を鎮圧されたとありますが、この時期、
トンブリーではトンブリー朝の唯一の王といわれる
タークシン王に対して、
反タークシン王へのクーデタが勃発していたのです。
余談ですが、タイには77の県がありますが、東北部に
あるシーサケート県という県の名前のサケート(สระเกษ)
もこのお寺と同じように散髪の意味があるそうですが、
タイ語の綴りが若干違うのは、散髪された方が
クメールのお姫様だったから、
ちょっとクメールの言葉の影響があるのかも
しれませんね…
まずは菩提樹参拝と御本堂から!
ジャカラパットポン通りから、この標識のある細い道を
入ります。
こんな狭い通りです。
通りの方から入ると、右手にすぐ、黄色い布を巻いた
菩提樹が
祀られている公園のような敷地があります。
その前にお寺の全体図があります。
英語ではLanka Bodhi Tree Court と表示された、
この公園のような敷地は “菩提樹広場”。
お掃除の方が入れてくださったのですが、週末しか開けて
いないとのことです。
写真におさまらないくらいの大きな菩提樹がありました!
樹齢200年以上で歴史のある菩提樹とのこと。
入口の方から撮りました。
木の正面から撮りました。
菩提樹の下にブッダが、また木の前にはお坊さんが
いらっしゃいます。このお坊さんに関する資料を
ネット上で探しましたが発見できませんでした。
ブッダと、巻かれた布にズームして撮りました。
インドネシアでみかけた形の仏塔や指さすブッダ。
ここを後にして、いよいよワット・サケートの中に
入ります。
小さな白いアーチ状の屋根のあるところが入り口です。
まっすぐに進みます。
御本堂(พระอุโบสถ プラウボーソット)と書かれた表示が
上にあります。
表示をくぐってでると御本堂の横の部分が見えてきます。
くぐったところは回廊です。
右手側を向くと...
左手側を向いても...
御本堂の周りは回廊が一周していて、そこには163躰の
仏像が安置されているのです。
いよいよ、御本堂全体です。
御本堂の正面です。
正面をズームして撮りました。
屋根飾りを撮りました。ガルーダがいます。
御本堂の入り口です。
こちらが、このお寺ワット・サケートの御本尊です。
瞑想するブッダで、アユタヤ時代のものと特徴が
似ているようです。
ズームして撮りました。
金色の御本尊とお坊さんのオレンジの衣がきれいです。
お坊さんが外にお出になったので御本尊に近寄って
行きました。
真横から撮ったものです。
やや斜め後ろからみるお姿です。
台座の部分を斜め後ろから撮ると、祈る弟子の姿が
見えます。
この御本堂はKingRama Ⅰの時に建てられ、壁画は
KingRamaⅢの時に描かれたそうですが、破損した部分、
たとえば本生譚の十回目の転生、悪への誘惑、
三界などがKingRamaⅦの時代に描かれたとのことです。
御本尊の後ろにある壁画です。
御本尊の正面の壁画の一部です。
ブッダの修行を邪魔するものたちを、髪を振り絞って
大洪水を起す、大地の女神トラニーが描かれています。
御本堂を出ると、前方に黄金の山が見えてきます。
その前にその左に見える礼拝堂に立ち寄ります。
礼拝堂には大きなブッダの立像!
上には“黄金の山(ภูเขาทอง プカウトーン)と矢印が
付いていますが、目の前に見えるのは礼拝堂。
こちらがその礼拝堂の正面です。
入口から中が垣間見える瞬間がいつもワクワクします。
入口の方から撮った全体像です。
ちょうどお坊さんがいらして大きさがわかります。
下から見上げるようにして撮りました。
真横から撮りました。
このブッダの後ろにあるドアを出るとそこにも仏像が
祀られています。この横にある赤い梯子を使って、
立像のお掃除をするのでしょうか...?
再び、立像の祀れている部屋にもどって、反対側の
真横から撮影したものです。
立像の台座部分です。
お顔にズームして撮りました。優しいお顔立ちの
ブッダです。
礼拝堂をでて黄金の山に向かう途中で振り返って撮った
礼拝堂です。
GoogleMap上では、右側のPhra Sri Maha Pho
(Pho Lanka)が初めに行った菩提樹広場、
三重の四角で囲まれた仏教寺院の
表示部分が御本尊のいらした御本堂、
そして立像のある礼拝堂には
Wednesday Buddha Templeと書かれていますね。
さて、カタカナでワット・サケートと書かれている部分、
ついに黄金の山に登ります。
(2)に続きます。