タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

43番 バンコク中華街の歴史を知るお寺(前編)

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ワット・パトゥムコンカー バンコク

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

このお寺は、中華街のはずれにあって、

チャオプラヤー川からはちょっと中に入った

ところにあります。

 

参拝した時に布薩堂が閉まっていたり、

せっかくお堂内に入れたのに

奥まで入って行っていいのか迷って、

壁画がよく見れなかったりということがあって

私は毎年のようにもう4回は訪れています。

 

小さいながらも王室との関りが深く、

中華街の歴史にも関係の深いお寺です。

 

 

 

 

中華街はなぜここにあるのか?

 

このお寺の歴史を探ってみると、

バンコクの中華街の歴史にとても関りが深い

お寺だということがわかります。

 

バンコクの中華街とは、タイ語では通りの名前から

ヤワラート(เยาวราช)と呼ばれています。

下の地図がヤワラート地区(中華街)です。

緑のマーカーがヤワラート通り。

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現在のラッタナコーシン朝に時代が変わるころ、

その前の王朝であるトンブリー王朝の都は、

チャオプラヤー川の西側にありました。

 

ラッタナコーシン朝の1代目の王である

KingRamaⅠは、チャオプラヤー川の東側に

都を作ろうと考えましたが、

そこにはバンコクで中国人が作った街がすでに

ありました。

そこで、すでにあった中国人の街を

ワット・サームプルーム運河

(現在のワット・チャクラワード、ワニのいる寺)から

ワット・サムペン運河

(現在のワット・パトゥムコンカー、処刑石のある寺)

辺りの地区に移動させました。

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下の地図でみてもわかるように、二つのお寺は

ほぼ一直線上に並んでいますが、その周辺には

それぞれ運河が流れていたようです。

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このワット・サムペンというのが、今回の記事の

ワット・パトゥムコンカーです。

お寺の前には、現在はソンワート通りという

小さな通りがあり、それが、ワーニット1通りに

つながりますが、以前のワット・サムペン運河が

サムペン通りとなり、現在はワーニット1通りという

名前で呼ばれています。

 

黄色い線がワーニット1通りです。

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現在、地下鉄MRTが下を通っている

ジャルンクルン通りと

サムペン通り(現在のワーニット1通り)の間に

ヤワラート通りができたのはKingRamaⅤの時代。

 

1番最後にできた通りですが、今はこの地区の

呼び名になるほど、地区の商業の中心地となり、

もともとあったサムペン通りは

新しい通りに押されるようにして、名前も

ワーニット1通りへと変わっていきました。

 

しかしながら、ワーニット1通り付近には

古き良きタイというか、

現在でもゆったりとした時間が活気ある市場と

混在しながら流れている感じがします。

 

この通りをちょっと西の

ワット・チャクラワードの方に向かって行くと、

有名なサムペン市場のある地域。

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その途中にちょっと目をひく古い建物があります。

バンコク銀行です。

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ガルーダを中央に、左右にドラゴンがいます。

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商業地区の一角で、人々と電線に埋もれそうにして

立っている建物です。傘の下はお店です。

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なぜ中華街のはずれにあるお寺なのか?

 

このお寺は、元の名をワット・サムペンといって、

アユタヤ時代からある古いお寺です。

先に書いたように、商業地区がサムペン通り

(現在のワーニット1通り)から、

ヤワラート通りや北側の方へと移っていったことで、

今回のお寺、チャオプラヤー川の近くにある

ワット・パトゥムコンカーは

商業地区の中心地からはちょっと離れていき、

今では中華街のはずれにあるお寺という印象です。

 

とても静かなこのお寺は、数回の修復を経て

現在に至っています。

KingRamaⅠの時代にKingRamaⅠの弟である

スラシンハナート副王によって修復され、

父君に献上され、お寺の名前も現在の

ワット・パトゥムコンカーと名付けられました。

 

その後のKingRamaⅢの時代に、このお寺は

荒廃しかけたため、プラヤーサワディワーリーと

いう方が修復を始めましたが、修復を終える前に

亡くなったそうです。

それを引き継ぐ人がいませんでしたが、

後にKingRamaⅣの命で再び修復されました。

 

ヤワラート通りから、ワット・サムパンタウォン

のあるソンサワット通りを入り、

ワット・サムパンタウォンを右手に見ながら

進むと突き当りに交番が見えてきます。

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角に立つ標識。

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この標識の横に立って、交番を前に

左手側がソンワート通り、

右手側にワーニット1通りがあるのですが、

ワーニット1通りの入口には、ハスの花など

ピンクで絵が描かれた建物が立っています。

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左手側のソンワート通りの様子です。

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お寺は交番の横にあります。

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このソンワート通りから

ワット・パトゥムコンカーに入るための門は

二つあります。

 

交番のすぐ脇にある門です。

ここを入ると、左手側には仏塔と駐車場が見え、

右手側には菩提樹と処刑に使われた石が

祀ってあります。

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この門を通り過ぎ、お寺を右手に見ながら

ソンワート通りを進むと、もう1つの門があります。

通りの方から塀の内側に仏塔が並んでいるのが

見えます。

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逆光になるので、こちらは門をくぐってから

撮りました。

このお寺のシンボルであるハスの花が

きれいに描かれています。

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この二つの門のちょうど中間あたりの向かい側には、

ワット・パトゥムコンカー学校があります。

こちらも入り口にハスの花が描かれています。

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ちょっと中に入って行ってみました。

日曜日だったので閉まっていて静かでした。

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お寺と周囲の位置関係

 

お寺の伽藍図と周囲の位置関係です。

今回はヤワラート通りの方から来て、

①の門から入り、

②から⑥までを順に歩き、

⑧の門からでる

この様な歩き方で参拝します。

 

記事内にでてくる番号は下の図にでてくる

番号で位置を指します。

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まずは①の門から入ります。

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入ってすぐ左手側を見ると、

門から続く塀沿いに仏塔が並んでいます。

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また、それらの仏塔と垂直に、

奥に向かって仏塔(②)が並んでいますが、

その間に車が駐車されています。

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処刑石の祠と菩提樹を参拝

 

門をくぐると、右手側には駐車された車の奥に

処刑石の祠(④)と

その横には大きな菩提樹(③)があります。

 

寺院内を参拝している人は見かけなくても、

この辺りいつもなぜか、ほとんど車で

埋め尽くされています。

 

仏塔を背に撮った菩提樹と祠です。

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幹がしっかりとした菩提樹です。

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処刑石の祠です。

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祠はしっかりと囲われています。

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開いている時もありました。

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KingRamaⅢの治世下の1848年に、反逆を計画した

KingRamaⅠの33人目の王子を処刑した時の石が

祀ってあります。

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他にもある建物を右手に見ながら進むと、

お寺の敷地の方に入っていくことができます。

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入ると右手側には僧房や鐘楼(⑤)があります。

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別の日に撮った別角度の写真です。

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下には太鼓があります。

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それらを右手に、回廊の外壁を左手に見ながら

さらに進むと大講堂(⑥)の前にでます。

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別角度から撮った大講堂全体の様子です。

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大講堂と門の間はまた車で埋め尽くされていて、

その反対側には、回廊で囲まれた

布薩堂と仏殿(⑦)があります。

 

大講堂の前に立って、回廊の外側を撮りました。

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いよいよここから回廊で囲まれた中に入ります。

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後編に続きます。

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi