ワット・パトゥムコンカー バンコク
サワディーカー。
@yayoiです。
このお寺は、中華街のはずれにあって、
チャオプラヤー川からちょっと中に入った
ところにありますが、
小さいながらも王室との関りが深く、
中華街の歴史にも関係の深いお寺です。
前編はこちらです。
前編では下の図の①から⑥までを
歩きました。
出入口の絵があざやかな回廊を歩く
さて、いよいよ回廊(⑦)から中に入って
布薩堂と仏殿を参拝します。
その入り口の左右にはこんな
動物がいます。
回廊の入り口です。
外側は赤で、内側には白で
それぞれ絵が描かれています。
回廊の出入口は四方にあります。
全部は開いていませんが、扉の内側には
微妙に違う絵が描かれています。
入って左右、回廊が続きます。
仏殿を背にして撮った回廊の内側の様子です。
道路の方から見るとこの回廊はしっかりと
お堂を囲っています。
意外に回廊とお堂との距離が短く、お堂を
前から二つ一度には写真におさまらないので、
仏堂の横から撮りました。
布薩堂を参拝する
よく似た二つのお堂が並んでいますが、
回廊の出入り口を入って、お堂を前に
向って右手側が布薩堂です。
破風部分です。
布薩堂の方には、周囲を
囲む結界が設置されています。
お堂に入るための階段が布薩堂の方は
緑色になっています。
お堂に入ってすぐに撮ったお堂全体の様子です。
こちらが御本尊です。
入口の上、御本尊がご覧になっている壁画には
大地の神メートラニーが瞑想の邪魔をする者たちを
退けている場面です。
御本尊に近づいて撮りました。
御本尊はプラ・プッタマハーチャノク
(พระพุทธมหาชนก)といって、
袈裟ではなく、王様の衣を
身につけていらっしゃいます。
出家してまもないころの菩薩であるお釈迦様の
姿を表わしたもの。
左右の壁画の様子です。
天井の様子です。
隠れたところから地獄絵を探す
さて、御本尊のお姿を後方から
拝見したかったのですが
御本尊様を前に、御本尊の左右は狭くて人が
入って行けるのか…
いずれにしろ、無断で入って行っては
いけない気がしたので諦めました。
しかし、後日になって御本尊の後ろに
地獄絵があるときいたので
やはり狭いところを入っていけたのかなと思い、
再訪して壁画の地獄を拝見したいと
お坊さんにお願いしました。
奥に進むにあたり、女性は特に、
いらっしゃるお坊さんに許可をいただいてから
入っていくことをお勧めします。
このような座椅子などがある場合は
もう片方の側から入る方がいいと思います。
(女性は、仏像や僧侶、僧侶の持ち物に
触れてはいけないため)
細いところを奥に入り...
御本尊の後ろ姿は壁に近くて撮れません。
さて、拝見したかった地獄です。
ライトの下には地獄、上には天界が
描かれています。
地獄が描かれたところはちょうど
ブッダが座っていらっしゃる台座の後ろ側辺り。
怖い絵が描かれています。
そしてブッダのお身体の後ろ辺りには天界が
広がっています。
地獄、天界から隣の仏殿へ
地獄から天界へと壁画を拝見した後は、
布薩堂を出て、隣の仏殿を参拝します。
初めてこのお寺を参拝した時、実はお堂は
どちらも開いていませんでした。
近くにいらしたお坊さんによると、開いておくと
犬や猫が入ってしまうので閉めているとのことで
その日は仏殿の方を開けてくださいました。
仏殿を斜めの角度で撮りました。
破風部分です。
ガルーダに乗るヴィシュヌ神が見えます。
正面出入口の様子です。
仏殿、布薩堂ともに窓枠の飾りが
かわいい薄いピンク色です。
こちらのお堂は、壁画などはなく、
仏像が静かに祀られています。
天井の様子です。
このお堂の裏手には仏足石が祀ってあります。
この後方の回廊の扉は閉められていました。
お堂の正面に向かい、回廊をでて今回の参拝は
終わりになります。
王室との関りが深かった理由
最後にこのお寺がなぜ、
王室との関りが深かったのかと
いうことですが、理由の一つは
王室の葬儀との関りです。
以前、私のもう一つのブログに
王室の葬儀についての記事を書きました。
thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp
その際、王室の葬儀から火葬までの流れは
「博物館に展示されているパネルによると
バンコク時代の初期とその後では
プロセスが若干変わった」とだけ書きました。
その変わったこととは、5番目のプロセスです。
バンコク時代の初期までは、火葬されたご遺灰を
このワット・パトゥムコンカーの前に
浮かべるために、運んでいたということ。
バンコク国立博物館に展示されている
その記述のあるパネルです。
現在の王室葬儀ではこのプロセスはないようですが、
このお寺の案内表示板にも、このお寺は
葬儀の後に、ご遺灰を流す場所であったと
書かれています。
<ワット・パトゥムコンカー>
正式名称 วัดปทุมคงคา ราชวรวิหาร
ワット・パトゥムコンカー
ラーチャウォラウィハーン
タイ王室寺院第2級に格付けされています。
所在地 1620 ถนน ทรงวาด แขวง สัมพันธวงศ์
เขตสัมพันธวงศ์
กรุงเทพมหานคร 10100
1620 Song Wat Rd,
Samphanthawong,
Bangkok 10100
今回の記事は下記のサイト
dhammathai.org
chinatownyaowarach.com
及び、お寺の案内表示板などを
参考にして書きました。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi