ワット・ポーメーン バンコク
サワディーカ。
@yayoiです。
前回、韓国にある普門寺について
書きましたが、バンコクにも“普門”と
名の付くあるお寺があるので
今回はそちらについて書いてみたいと
思います。
お寺の中国名は敕賜普門報恩寺。
(โพวมื้งป่ออืงยั่ ポーゥムンポーウンイー)
です。
ブログでみたお堂が目の前に!
このお寺を初めて知ったのは、数年前で
どなたかのブログでした。
何か迫力のあるお堂があるお寺だと
思いましたが、その頃は私自身が
まだこんなブログを始めるとも
思っていない上に、場所を調べてみたら
遠くて行きにくいかも…と思い、
ちょっと忘れていました。
その後、やはりSNSで見かけた
Souffle and meというカフェのスフレが
どうしても食べたいと思っていたところ
友人に車で連れて行ってもらえるという
嬉しいことが起こり、
そのカフェに着いたら、入り口に
駐車場はお寺と書かれていました。
パーキングの案内板に
「100m ワット・ポーメンに駐車」と
書かれています。
そしてそのわずかの距離に、カフェの
カートの送迎もあることがわかりました。
びっくりしながら、お茶の後、
お寺も行ってみようかと友人と話しながら
車をとめに行きました。
カフェの入り口は路地に近く
その路地の入り口にはお寺の門がありました。
路地から門を撮りました。
駐車するためにカフェの前の道を
奥に行くとある、お寺の入り口です。
そしてここをくぐってお寺に
車をとめたところ、目の前のお堂が
目に入り、よみがえってきた記憶が
“ いつかブログでみたお堂 ”!!でした。
思いがけない遭遇にワクワクしました。
駐車場とそのお堂です。
お堂の正面です。
別角度から撮りました。
入り口から入ってみました。
私がブログでみたお堂は建物の周りに
たくさんの丸い窓のある奥のお堂ですが、
奥のお堂の中にあるのは位牌のようでした。
近くにはコンドミニアムがあり、
その前にサーラ―(あずまや、休憩所)が
あります。
カフェのある路地の入り口から
入って行くと、まず駐車場があり、
正面に丸い窓のついた位牌のお堂があり、
左手側にお寺の三門があります。
ちょっと離れて撮りましたが、
帰る前に撮ったので夕方になり、
近くのコンドミニアムが高層なので、
お寺の門が影の中に入ってしまいました。
門を入ると公園のような空間が!
門を入るとお堂に入る入り口がみえます。
一見してお堂の様にみえますが、
十字の中心をくりぬいたような
回廊のような建物(黄色の部分)の
一部にお堂(グレーの部分)がある感じです。
そして、その回廊の中心に本堂が独立して
建っています。
イメージ図を作ってみました。
左手側には回廊が見えます。
小さな仏塔もありました。
右手側は回廊の外側に
別のお堂とサーラ―が見えます。
サーラ―の中には
ヒンドゥー教の神様が祀られています。
ガネーシャもいました。
他にもサーラ―のまわりに祀られています。
正面に見える回廊の入り口のお堂から
中に入って行きます。
タイをはじめ東南アジアの仏教のほとんどは
南伝仏教、上座部仏教といい、インドから
南側の海を通って伝わってきましたが、
インドから北側を通って、
中国、韓国を経て日本に入って来た仏教は
北伝仏教、大乗仏教といいます。
この敕賜普門報恩寺は大乗仏教のお寺で
その中でも禅寺の流れをくむお寺です。
またチベット密教の聖典までそろっているのは
タイではこのお寺だけだそうです。
弥勒菩薩と四天王!
入り口です。
赤いところに金で書かれている文字は
中国文字とチベット文字です。
このお堂に祀られているのは弥勒菩薩。
上に兜率天(とそつてん)と書かれています。
弥勒菩薩(マイトレーヤ)とは釈迦牟尼に続いて
56億7千万年後にこの世に現れるとされている
未来仏で、今は兜率天の内院に
いらっしゃいます。
兜率天とは、将来、仏となるべき菩薩が
地上に下る前の最後の生を過ごす場所と
いわれていて、ブッダもここから
白象に乗ってマヤ夫人(ブッダの母)の
胎内に下ったと言われています。
弥勒様を別の角度から撮りました。
このお堂の素晴らしいところは
壁から天井に描かれた龍!
お堂の四隅には四天王がいらっしゃいます。
四天王とは、四方を守る護法神で
北に多聞天、東に持国天、
南に増長天、そして西に広目天の四天です。
弥勒様を中央に左上から時計回りに
北、東、南、西の
順に並べてみました。
そして、中国では
持国天は琵琶
増長天は宝剣
広目天は竜
多聞天は傘
これらをそれぞれ持つのが一般的だそうです。
弥勒様の後ろには扉があって、
そこからご本堂へと続きます。
弥勒様と背中あわせに御本堂に向かって
祀られているのはどなたかわかりませんが、
そこに小さく護法殿と書かれているので、
御本堂の前には護る四天王堂があると
いうことになりますね。
御本堂を背にして撮りました。
このお寺の簡単な歴史ですが、
お寺は1959年にバンコクの中華街にある
お寺ワット・マンコンの
元住職であったโพธิ์แจ้ง(ポージェーン)
によって創建が始められました。
その後、1970年にお寺として
正式に認可されました。
風水に従って建てられたようです。
御本堂は、タイ、中国とチベットの
宗教美術を融合して建てられていますが、
建築スタイルは中国式。
御本尊は釈迦牟尼仏!
御本堂に向かいます。
御本堂を正面に左右には回廊がみえます。
右手側はオフィスのようです。
左手側です。
堂々とした感じ!素晴らしい御本堂です。
角度を変えて撮りました。
御本堂までの床には美しいハスの花が。
お線香をさすところはお堂の前になります。
御本堂の入り口です。
御本堂全体を入り口に入って撮りました。
御本尊は、釈迦牟尼仏で、
プラプッタワチャラポークン仏
(พระพุทธวัชรโพธิ์คุณ)といいます。
近寄って撮りました。
天井も美しいです。
お堂の土台にはイタリアの大理石が
使われているそうで
柱には龍が巻き付いています。
龍の後ろにすぐ扇風機があるのが
なんか私にはタイらしい気がしますが…
美しい御本尊を別の角度から撮りました。
真横からも撮ってみました。
御本尊の上、天井に近い上の方に黒く小さく
見えているのはたくさんの仏像。
その数は1000躰だそうです。
そして左右の壁には阿羅漢(アラカン)を
描いたタイルのモザイク画があります。
阿羅漢とはサンスクリット語の音写で、
修行者の到達しうる最高位を示す言葉です。
御本尊を正面に、
右手側の壁には托鉢に向かう姿が。
左手側にあるのは、仏典結集の様子を
描いたものだそうです。
結集(けつじゅう)とはブッダの教えを
唱え、互いの記憶を確認しながら聖典を
編集することですが
インドだからか象の姿も見えます。
ここでいったん、
御本尊の後ろから外に出ます。
御本尊の後ろ姿です。
御本堂を裏側から撮りました。
三重の屋根には
たくさんの屋根飾りがあります。
美しい屋根飾りとともに鹿がいます。
回廊にもまだまだ見所が!
御本堂の裏側は回廊の一番奥になります。
奥の部分は中央と左右とに三つの入り口が
あります。
中央の入り口です。
初代住職を祀ったお堂です。
右手側の入り口です。
観音様が祀られています。
左手側の入り口です。
中に祀られているのは地蔵菩薩の様です。
御本堂の横をすりぬけ、初めの入り口から
外に出ると、西陽がまぶしい中に一番初めの
“ブログでみたお堂”が見えました。
ここからお寺の駐車場にとめておいた
車に乗って、カフェの前を通り過ぎると
上に見えるのはお寺の門。
ここをくぐりぬけ、右に曲がると
ナラティワート通りにでます。
ということで、今回の参拝は終わりです。
<ワット・ポーメーン>
正式名称 วัดโพธิ์แมนคุณาราม
Wat Bhoman Khunaram
今回は
ワット・ポーメーンのウェブサイト(タイ語)
また仏教用語は岩波仏教辞典を
それぞれ参考に書いています。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi