ワット・プラプッタバート サラブリー県
サワディーカー。
@yayoiです。
お寺で人々が手を合わせるもの…といえば
まず頭に浮かぶのは、仏像かもしれませんが、
仏像が古代インドで初めて造られたのは
紀元1世紀の末頃だそうです。
紀元前のインドでは、ブッダはまだ具体的な
人間の姿では表さずブッダに関係のある形のもの
例えば菩提樹、法輪、仏塔、仏足石
(または仏足跡)などで表したそうです。
写真は、向って左上から時計回りに菩提樹、
法輪、仏塔、仏足石(または仏足跡)です。
仏足石とは、ブッダの足跡の形を石に彫り付け
描いたもので、ブッダを人間の形にするなんて
恐れ多いと御御足(おみあし)を
拝んだのでしょう。
ワット・プラ・プッタバートの歩き方
今回のお寺の名前にあるプラ・プッタバート
(พระพุทธบาท)とは仏足石のこと。
バート(バーツบาท)といえばタイの通貨の単位
が浮かびますが、足という意味もあります。
このお寺はアユタヤ時代の24代目のソンタム王の
時代の1624年に建てられたお寺です。
敷地内に階段があり三層になっていて、
けっこう広い敷地なので、
歩き方を考えてみました。
寺院内にあった見取り図を加工して
ゾーンを3つに分けました。
布薩堂、モンドップを中心に左側部分を
ゾーン①として黄色で囲みました。
モンドップの右側部分にあるお堂や
そこから長く伸びるナーガの階段までを
ゾーン②として緑で囲み、
下の層にあるお堂や博物館周りは
青で囲ったゾーン③としました。
残念ながら、私は黄色で囲んだゾーン①の
枠外の上の方にある、丘の上には
上がっていませんが、この丘には、
お寺が建てられた山の名前、
スワンナバンプットという名がついています。
お寺へのアプローチ
お寺の門です。
この通りは参道のようになっています。
ここをくぐりしばらく行くと、お寺の入り口に
着きます。
門の左右には鬼がいます。
この入口の横には大きな菩提樹があります。
7つの頭のナーガの階段を中心に歩く
ゾーン①の歩き初めは、まず布薩堂。
その後は7つの頭のナーガの階段を登って
中間層にでて、モンドップの中の仏足石と
モンドップ周りを参拝します。
上の地図の出入口から入ったら、まずは布薩堂を
目指します。
布薩堂の入り口です。
私は2回このお寺を訪れていますが、2回とも
布薩堂は閉まっていました。
近くにいらした楽器を演奏している方々に
たずねたところ、出家式のときだけ開くという
答えが返ってきました。
布薩堂全体の様子です。
むき出しのままという感じの結界が
各方向にあります。
ハスの上にのった結界は2枚ずつ。
前も後ろも扉は一つずつ、そして破風には
どちらもガルーダに乗ったヴィシュヌ神が
施されています。
もと来た入り口に戻ると、木の陰に
ナーガの階段があります。
7つの頭のナーガ(ヘビの神様)です。
その向って右手側には鐘があります。
鐘の上の方に視線を移すと、モンドップの
上の方が見えます。
モンドップの周辺を歩く
ナーガの階段を上がって、もう1段上にあがると
モンドップに着きます。
このモンドップという特徴ある建物ですが、
ソンタム王が仏足石を安置するために
一時的に建てたものがいくつかの時代を経て
建て継がれてきたものです。
階段を上がりきると写真にモンドップが
おさまらないので階段の手前で撮りました。
階段を上がったところからはモンドップの中へは
入れません。
モンドップ内部への入り口は
ちょうど逆になります。
まずは入り口までモンドップの外観を
眺めながら歩いてみます。
モンドップのベース部分は四方形です。
モンドップの周囲は二重の壁で囲われています。
モンドップの中にはお線香やろうそくなどは
持ち込めないので、お供えをする場のサーラ―が
横にあり、そこから撮ったモンドップの入り口です。
(2021年4月撮影)
(2019年9月撮影)
お天気によって、空と頂上部分の色のコントラストが
違いますが、どちらにも映えます。
モンドップの頂上部分です。
頂上は7層になっています。
階段を数段あがるとモンドップの入り口です。
その前にも小さな仏足石があります。
モンドップの周囲の壁面はガラス細工が
はられています。
金とガラスの真ん中にいるのは合掌するテパノン
(神様)で、この部分はKingRamaⅠの時代に
造られたものだそうです。
入り口の枠にも二重に素晴らしい装飾が
施されています。
入口から入ります。
全体が写真におさまりきらないのですが、
かなり小さな部屋です。
天井部分です。
これが仏足石です。
長さが約152㎝ 幅が約53㎝
深さは約28㎝ということで、上から
写真を撮ると意外に小さいです。
人が貼る金粉とお金で中が見えません。
仏足石の他にこの部屋にあるものの特徴としては、
上の方にあってよくは見えないのですが
モンドップの外観に似た天蓋と、
床に敷いてある銀のマットです。
仏像も祀られています。
仏足石を参拝したら、外に出ます。
出ると右手側に黒い岩のようなもの(山)が
見えます。
前の方にまわって撮りました。
この山の前には仏塔や仏舎利塔があります。
KingRamaⅣが招来して安置した
仏舎利塔です。
ここのガネーシャはナーガに護られています。
ガルダに乗ったヴィシュヌ神。
ここからはモンドップの扉のない側面部分が
見えます。
仏舎利塔やガネーシャなどを参拝すると、モンドップを
一周したことになり、上がって来た階段前まで
戻ってきたことになります。
次は、一旦階段を数段降りて中間層の下の図の黄色い
枠で囲ったあたりを歩いてみます。
モンドップの外壁ゾーン①を歩く
モンドップは2重の壁におおわれています。
壁の外側からモンドップの方を撮りました。
この外壁の周りで参拝するところです。
えんまさまの祠(①)
布薩堂から階段を数段あがったところにあります。
ちょうど中国神社の裏手となり、
ちょっと目立たないところにあります。
立像が4躰、座像が2躰祀ってあります。
中国寺院(下の仏殿)(②)
仏殿は上、中、下と3つあってソンタム王の時代に
建てられ、仏歯など崇拝するものを祀っていましたが
全修復されました。
中の仏殿は下の仏殿にくっついていて
開いていませんが、下の仏殿は中国寺院といわれ、
仏像などが祀られています。
7つの頭のナーガの階段(⑩)をあがってきた
ところにあります。
上の仏殿(③)
下の仏殿からまたモンドップとは違う方向に
階段を数段上がると上の仏殿があります。
この仏殿の手前の左側にスワンナバンプットの丘に
上がっていくための階段があります。
上の仏殿です。
壁画のあるお堂です。
ルーシーモーのサーラー(④)
上の仏殿の隣にあるのはサーラーのような建物で、
仏像などがありました。
こちらが身につけているものから察して
ルーシーモーかと思うのですが、
表記されたものがありません。
ここまででゾーン①は
歩き終えることができました。
次はモンドップの周辺にある
その他のお堂があるゾーン②と
長いナーガの階段を下りたところにある
博物館周りのゾーン③を歩く
後編の記事へと続きます。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi