タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

42番 山の中のブッダの足跡を拝みに行くお寺

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ワット・プラプッタバート サラブリー県

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

お寺で人々が手を合わせるもの…といえば

まず頭に浮かぶのは、仏像かもしれませんが、

仏像が古代インドで初めて造られたのは

紀元1世紀の末頃だそうです。

 

紀元前のインドでは、ブッダはまだ具体的な

人間の姿では表さずブッダに関係のある形のもの

例えば菩提樹、法輪、仏塔、仏足石

(または仏足跡)などで表したそうです。

 

写真は、向って左上から時計回りに菩提樹、

法輪、仏塔、仏足石(または仏足跡)です。

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仏足石とは、ブッダの足跡の形を石に彫り付け

描いたもので、ブッダを人間の形にするなんて

恐れ多いと御御足(おみあし)を

拝んだのでしょう。

 

 

 

  

プラ・プッタバートとは?

 

今回のお寺の名前にあるプラ・プッタバート

(พระพุทธบาท)とは仏足石のこと。

バート(バーツบาท)といえばタイの通貨の単位

が浮かびますが、足という意味もあります。

 

このお寺はアユタヤ時代の24代目のソンタム王の

時代の1624年に建てられたお寺です。

敷地内に階段があり三層になっていて、

けっこう広い敷地なので、

寺院内にあった見取り図を加工して

三層を〇で囲ってみました。

丘の上、(オレンジの〇)

中間層(黄色い〇)

下層(青い〇)の三層です。

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私はオレンジの〇で囲んだ丘の上には

上がっていませんが、このお寺が建てられた

山の名前スワンナバンプットの丘という名が

ついています。

 

お寺の門です。

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この通りは参道のようになっています。

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ここをくぐりしばらく行くと、お寺の入り口に

着きます。

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門の左右には鬼がいます。

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この入口の横には大きな菩提樹があります。

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7つの頭のナーガの階段を中心に歩く

 

今回の歩き初めは、まず布薩堂。

そして、7つの頭のナーガの階段を登って

中間層にでて、モンドップの中の仏足石と

モンドップ周りを参拝します。

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上の地図の出入口から入ったら、まずは布薩堂を

目指します。

布薩堂の入り口です。

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私は2回このお寺を訪れていますが、2回とも

布薩堂は閉まっていました。

近くにいらした楽器を演奏している方々に

たずねたところ、出家式のときだけ開くという

答えが返ってきました。

布薩堂全体の様子です。

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むき出しのままという感じの結界が

各方向にあります。

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ハスの上にのった結界は2枚ずつ。

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前も後ろも扉は一つずつ、そして破風には

どちらもガルーダに乗ったヴィシュヌ神が

施されています。

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もと来た入り口に戻ると、木の陰に

ナーガの階段があります。

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7つの頭のナーガ(ヘビの神様)です。

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その向って右手側には鐘があります。

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鐘の上の方に視線を移すと、モンドップの

上の方が見えます。

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モンドップの周辺を歩く

 

ナーガの階段を上がって、もう1段上にあがると

モンドップに着きます。

このモンドップという特徴ある建物ですが、

ソンタム王が仏足石を安置するために

一時的に建てたものがいくつかの時代を経て

建て継がれてきたものです。

 

階段を上がりきると写真にモンドップが

おさまらないので階段の手前で撮りました。

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階段を上がったところからはモンドップの中へは

入れません。

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モンドップ内部への入り口は

ちょうど逆になります。

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まずは入り口までモンドップの外観を

眺めながら歩いてみます。

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モンドップのベース部分は四方形です。

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モンドップの周囲は二重の壁で囲われています。 f:id:at_yayoi:20210601125659j:plain

 

モンドップの中にはお線香やろうそくなどは

持ち込めないので、お供えをする場のサーラ―が

横にあり、そこから撮ったモンドップの入り口です。

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(2021年4月撮影)

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(2019年9月撮影)

 

お天気によって、空と頂上部分の色のコントラストが

違いますが、どちらにも映えます。

 

モンドップの頂上部分です。

頂上は7層になっています。

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階段を数段あがるとモンドップの入り口です。

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その前にも小さな仏足石があります。

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モンドップの周囲の壁面はガラス細工が

はられています。

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金とガラスの真ん中にいるのは合掌するテパノン

(神様)で、この部分はKingRamaⅠの時代に

造られたものだそうです。

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入り口の枠にも二重に素晴らしい装飾が

施されています。

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入口から入ります。

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全体が写真におさまりきらないのですが、

かなり小さな部屋です。

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天井部分です。

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これが仏足石です。

長さが約152㎝ 幅が約53㎝

深さは約28㎝ということで、上から

写真を撮ると意外に小さいです。

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人が貼る金粉とお金で中が見えません。

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仏足石の他にこの部屋にあるものの特徴としては、

上の方にあってよくは見えないのですが

モンドップの外観に似た天蓋と、

床に敷いてある銀のマットです。

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仏像も祀られています。

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仏足石を参拝したら、外に出ます。

出ると右手側に黒い岩のようなもの(山)が

見えます。

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前の方にまわって撮りました。

この山の前には仏塔や仏舎利塔があります。

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KingRamaⅣが招来して安置した

仏舎利塔です。

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ここのガネーシャはナーガに護られています。

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ガルダに乗ったヴィシュヌ神。

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ここからはモンドップの扉のない側面部分が

見えます。

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仏舎利塔やガネーシャなどを参拝すると、モンドップを

一周したことになり、上がって来た階段前まで

戻ってきたことになります。

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次は、一旦階段を数段降りて中間層の下の図の黄色い

枠で囲ったあたりを歩いてみます。

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モンドップの外壁を歩く

 

モンドップは2重の壁におおわれています。

壁の外側からモンドップの方を撮りました。

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この外壁の周りで参拝するところです。f:id:at_yayoi:20210601125322j:plain

 

えんまさまの祠(①)

布薩堂から階段を数段あがったところにあります。

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ちょうど中国神社の裏手となり、

ちょっと目立たないところにあります。

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立像が4躰、座像が2躰祀ってあります。

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中国寺院(下の仏殿)(②)

仏殿は上、中、下と3つあってソンタム王の時代に

建てられ、仏歯など崇拝するものを祀っていましたが

全修復されました。

中の仏殿は下の仏殿にくっついていて

開いていませんが、下の仏殿は中国寺院といわれ、

仏像などが祀られています。

 

7つの頭のナーガの階段(⑩)をあがってきた

ところにあります。

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上の仏殿(③)

下の仏殿からまたモンドップとは違う方向に

階段を数段上がると上の仏殿があります。

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この仏殿の手前の左側にスワンナバンプットの丘に

上がっていくための階段があります。

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上の仏殿です。

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壁画のあるお堂です。

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ルーシーモーのサーラー(④)

上の仏殿の隣にあるのはサーラーのような建物で、

仏像などがありました。

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こちらが身につけているものから察して

ルーシーモーかと思うのですが、

表記されたものがありません。

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パーレーライ像の仏殿(⑤)

このモンドップの外壁で最も大きいと

思われる仏堂。それが、パーレーライ像を

安置した仏堂です。

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お堂の裏側には仏像やKingRamaⅨの肖像画などが

あります。

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入口にせまってくるように大きなパーレーライ像の

高さは9.5m。幅は3.5mです。

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両手は膝の上で、左手は手のひらが下、

右手は手のひらが上向きの坐像です。

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足元には象とサルがいます。

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横から撮りました。

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このパーレーライ像の後ろには寝釈迦仏が

安置されています。

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サーラー(⑥)

パーレーライ像のお堂の後ろには仏像が安置された

小さなサーラーがあります。

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仏塔(⑦)

パーレーライ像の仏堂の横には仏塔がいくつか

あります。

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この1番大きい仏塔はKingRamaⅢの治世下で、

サクディポンセープ副王が建てたものだそうです。

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The Sunset royal hall(⑧)

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外壁をぐるっとまわって、再びモンドップの入り口の

前まで来ると、入り口の前には、お線香、ろうそく、

お花を供えるためのサーラーがあり、その後ろには

もとはサーラーでしたが、

KingRamaⅨがお出ましになる時の休息の場として、

修復された建物があります。

 

タイ語ではプラ・ティナンイェン

(พระที่นั่งเย็น)といわれる建物です。

プラ・ティナンとはお住まいで、イェンとは夕方。

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中には仏像が祀られています。

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そしてサーラーには中や周囲にたくさんの仏像や

観音像、ガネーシャなどが祀られています。

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ナーガの階段(⑨)

このプラ・ティナンイェンとサーラーの横には

長い階段があります。

この階段は国王が参拝にお出ましになるときの

階段でした。

KingRamaⅠの時は2本だったのを、

KingRamaⅣの治世下で3本まで

増やしたそうです。

ここを降りて下の層に向かいます。

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古いお堂が集まるところを歩く

 

ナーガの階段をおりてモンドップの方を撮りました。

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階段の部分だけを拡大してみました。

5つの頭をもつナーガです。

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この青い〇で囲った部分は、お寺の前の通りにも近い

下の層で、古い建物が集まっているところです。

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ここでの見どころは主に三か所あります。

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4つの仏足石の仏堂(①)

アユタヤの27代王であるプラーサートトーン王の

時代に建てられたと推定されるお堂で、

開いてはいませんが、中にはブッダと弟子たちの

4つの仏足石が安置されているといわれています。

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小さいですが、象の形に木が剪定されたものが

手前の方に写っています。

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扉の上にも仏足石があります。

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破風部分と仏足石の形をズームして撮りました。

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お堂の前にはちょうどゴールデンシャワーの花が

咲いていました。

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以前、この横に古い王宮があったということで、

王様がこの仏足石を参拝されるときに通った門も

このお堂の近くにあったようです。

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お召し替えのサーラー(②)

このサーラーはアユタヤ時代に造られたもので、

王様が参拝にお出ましになる際のお召し替えの

サーラーだったそうです。

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仏像が祀られています。

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博物館(③)

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この建物は、もとは王様がお出ましになる際に

ご一緒される王族の方々が滞在するための場で、

現在は博物館になっています。

 

長い建物です。

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入口部分です。

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入り口の前にも開いてはいないお堂などがあり、

その上の方に仏塔の頂上の部分が見えています。

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中は靴を脱いで、荷物をロッカーに預けて

入ります。床は結構冷たいです。

そしてここから先は撮影禁止になっています。

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いただいてきた博物館のパンフレットです。

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博物館を出ると門までは右手側にモンドップを

見ながら進みます。

ナーガの階段が見える辺りで

階段とモンドップを撮りました。

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そのままモンドップを右手に見ながら

門の近くまで来ました。

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これで参拝は終わりです。

写真は訪れた2回をあわせてのせています。

車中から撮った門の様子です。

この門をくぐり、高速にのって

バンコクに帰ります。

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<ワット・プラプッタバート>

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正式名称 วัดพระพุทธบาทราชวรมหาวิหาร

      ワット・プラプッタバート

      ラーチャウォラマハーウィハーン

  タイ王室寺院第1級に格付けされています。

 

所在地 ตำบลขุนโขลน  

    อำเภอพระพุทธบาท สระบุรี 18120

    Khun Khlon, Phra Phutthabat District,

    Saraburi 18120

 

 

今回の記事は、

dhammathai.org 

tourismthailand.orgなどのサイト

及び、お寺の中にあった地図や表示板を

参考にして書きました。

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お読みいただきありがとうございました。

@yayoi