タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

タイのお寺で撮ってはいけない写真

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タイのお寺のこわい話 第2話

サワディーカー。

@yayoiです。

 

私はタイのお寺が大好きで、お寺巡りをしていますが、

時々タイのお寺でたまに“こわい”と感じることが

あります。

そんなことをコラムで少しずつ書いています。

第1回目はこちらの記事です。

www.yayoi-thainootera.net

 

第2目の今回は、こわいというより、私が実際に

体験したちょっと不思議な話を書こうと思います。

 

 

 

 

私が撮ってはいけなかった写真?

 

タイは現在、ラッタナコーシン朝(または

チャクリ―王朝)という時代なのですが、

この時代の王様が今の王様で10代目。

この歴代の王様や王族方が出家されているお寺が

バンコクにあります。

 

ワット・ボウォンニウェートというお寺です。

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このお寺は敷地が広く、敷地内に博物館、学校

そして王様や王族が出家された時に住まわれた

場所(宮殿)などがあります。

現在、お寺として人が参拝に行くエリアには

御本堂のほかにお堂がいくつかと仏塔があります。

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仏塔の側面には4つのアーチがあり、

そこから仏塔内部に入れるようになっていますが、

いつも開いているわけではありません。

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通常はこのように門が閉じています。

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上の写真のアーチのところに貼ってある白い紙には、

この仏塔の中で参拝する時に唱える言葉が

記してあります。

 

数年前に訪れた時、この閉じられた門の中には

何があるのだろうと知りたくて、

中をのぞいてみたら暗いので、つい暗い中に向けて

写真を撮ろうとしたことがあります。

 

シャッターを押した瞬間のフラッシュの中に 、

No Photo の文字が浮かびあがりました。

 

写真を撮ってはいけないのなら、中ではなく

アーチの所に警告文が書いていないと、わからず

写真を撮ってしまう...という言い訳と、

何だかこわい気持ちが先立ち、撮った写真を

確認することなくとりあえずそのままにして、

仏塔の周りを歩き始めました。

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すると、少し歩き始めてわりとすぐに、

足の裏が腫れたような感覚があり、歩くと痛みを

感じ始めました。

何かの虫とか尖ったものでも踏んでしまって、

足の裏がだんだん腫れて行くような感覚です。

 

すぐにさっき撮った写真のことが頭に浮かびました。

No Photoの写真がそのままです。

そこで、すぐ仏塔に手をあわせておわびをしてから

写真を消しました。

 

そのまま歩き続け、仏塔から下に降りていくと、

左手側に菩提樹を祀ったお堂がありました。

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中に入ると中心に菩提樹があり、その周りに仏像が

祀られているお堂です。

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ちょうどお堂前にベンチがあったので、そこに座り、

足の裏を確認したら、腫れてもいなければ

傷もありません。押しても痛みもありません。

痛みはもう全く消えています。

 

菩提樹のお堂のブッダに手を合わせ、

もう一度おわびしました。

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そして、その後は不思議なことに何事もなかった

かのように足の裏には何も感じることなく、

お寺の中を歩きまわることができました。

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私はこのお寺を4回目に訪れた時に、

この仏塔の中を直接参拝する機会を得ました。

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たまたま、中を人が参拝できるように、

門を開ける係りの方がいらっしゃり、入れたのです。

 

もちろん中は撮影ができませんが、

仏舎利塔の中に舎利が祀ってあります。

仏舎利塔を囲み、4つの仏塔も安置されていました。

 

ワット・ボウォン二ウェートについて書いた

記事です。

www.yayoi-thainootera.net

 

www.yayoi-thainootera.net

 

 

タイのお寺で写真を撮る時は...?

 

撮影不可能な場合は従う

  

タイのお寺は、ほとんどの場所で撮影が許可されて

いますが、たまにお堂内の撮影が許可されていない

場所もあります。

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(チェンラーイ県のワット・ロンクンはお堂内

 撮影禁止で、係り員が見張っています。)

 

仏教のお寺では比較的少ないと思いますが、

神社やヒンドゥー教のお寺は撮影不可能な

傾向が強いです。

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(中は写真撮影不可のヒンドゥー教寺院、

バンコクのワット・プラシーマハーウマテウィー)

 

 

許可を得れば撮影できる場合

 

写真を撮りたいときは係りの方に許可を

得れば、撮ってもよいというお寺やお堂も

あります。

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(ワット・マハーブットのヤーナークのお堂の

 警告文)

 

こちらは許可をいただいて撮影したところです。

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撮影不可となっていても、係りの方に撮影を

許してくれるか伺ってみれば、案外、許可を

いただけることもあります。

着いたら、入り口に禁止マークが並んでいました。

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こちらはお寺ではありませんが、ヒンドゥー教の

カーリーが祀られているところです。

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このお堂について私が書いた記事です。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

立ったままの撮影ができない場合

 

一方、撮影は自由でも、立ったまま

仏像や壁画の写真を撮っては

いけないと注意をされる場合もあります。

 

先のワット・ボウォン二ウェートですが、

歩きながら描かれている壁画を見ていて、

カメラを向けたら、後方から座って撮るようにとの

声が聞こえました。

 

座って撮ると上の方の壁画はうまく撮れません。

何度もお堂に通ってじっくりと目に焼き付ける

しかありません。

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仏像より高い位置から撮影しない

 

タイで特に注意することの一つに、

仏像より高い位置に人物をいれて

撮影してはいけないということ。

これはブッダに対する尊敬の念。

神像、王様の像も同じで暗黙のルールです。

 

木の根の間に仏頭があることで有名な

アユタヤのワット・マハタート。

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外国人が多いところでは、外国語で警告が

掲げられていますが、

警告がないところも同じことです。

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できれば撮らないほうがいい写真?

 

下の写真はなにに見えるでしょうか?

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これはお寺にある火葬殿です。

火葬殿とは、タイ語でメーン(เมรุ)といわれ、

文字で書くとメールですが、読み方は

メーンです。

 

以前、火葬殿だと知らずに写真を撮って、

タイ人の知り合いに写真を見せところ、

写真を消すようにいわれたことがありました。

 

そこで、お寺やお坊さんに

火葬殿とは写真を撮ってはいけないものなのかと

尋ねたところ、写真は撮ってもいいということでした。

 

それ以来、私も火葬殿の写真を撮ることがあります。

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(シーサケート県にある

 ワット・パーマハージェディーゲーウの火葬殿は

 ビンでできていました。)

 

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(コラムでみて、チョンブリー県の

 ワット・トライムックチャヤーラームの

 ピンクの火葬殿を見に行きました。 

 連れて行ってくれたタイ人の方もニュースで

 みたことがあるとご存知でした。)

 

以前記事にしたことがある火葬殿、王室の火葬殿

(プラメーン(พระเมรุ) またはプラメーンマート

(พระเมรุมาศ)(高貴な方の火葬殿という意味)

と呼びますが、KingRamaⅨの火葬殿は大変な人出で

みんな写真を撮っていました。

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タイ人も仏像やお寺の写真を撮るのが大好き。

みなさん撮っていますが、彼らはお寺での撮影についての

礼儀作法は子供のころから自然に身につけているはず。

 

私達もちょっと気をつけてお寺巡りを楽しみたい

ものです。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi