タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

56番 森の中にあるカセンネンとナーガのお寺

ワット・サムラーンニウェート アムナートジャルーン

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

タイの東北地方のお寺巡りの旅は、

ウボンラーチャタニー県を拠点に

隣接する県のお寺巡りもしたのですが、

時間の都合もあり、

アムナートジャルーン県のお寺で参拝したのは

このワット・サムラーンニウェートのみでした。

 

寺院内でお見かけした

見習い僧の方に伺ったら、

布薩堂は開かないということなので

中は参拝できませんでしたが、

寺院内の表示板に取り上げられていた

プラ・サンカジャーイ(พระสังกัจจานชยน์)

(日本ではカセンネンと呼ばれています)

を参拝することができました。

 

 

 

 

お寺の門をくぐるとそこは森

 

前回、サブブログの方で

アムナートジャルーン県の市の柱と

県の紋章となっているブッダにについて

記事を書きました。

thai-yayoi-buddhism.hateblo.jp

 

ワット・サムラーンニウェート

(赤〇のところ)は

下のGoogleMapで見ると、

市の柱(左端ラックムアンと表示)のある

公園とはチャヤーンクーン通りを

はさんで、反対側に位置しています。

(from Googlemap)

 

地図でもわかるようにお寺は緑に

囲まれていて、通りから門をくぐると

まるで森の中にはいったようでした。

 

このお寺は、1939年に

このチャヤーンクーン通りに

サンガとして置かれ、修行の場とされていたところ、

1942年に高僧がこちらにいらした際、

ここはブッダに幸せをもたらすお寺を建てるのに

ふさわしい地であると考え、仏教徒が

ワット・サムラーンと名付けたそうです。

 

その後、お寺として認定されたのは、1944年、

王室寺院として認定されたのは、2000年のことです。

 

36ライの敷地という広さのお寺だそうで

東京ドーム約1.2倍です。地図下の方の門を

くぐってから門を撮りました。

 

門から一本の通路が奥へと伸びているのですが、

その両側は木が茂り、木の下にところどころ

仏像が祀ってあります。

 

大地の女神トラニーも木の下に祀られています。

 

寺院内の簡単なマップを作りました。

 

門から伸びている通路を歩いて進むと

寺院内の表示があります。

 

通路の左手側にあるのが、

学校、火葬殿、大講堂といった

建物です。

大講堂(①)です。

 

右側にあるのが、

メーチー(尼僧)のお住まいや

サーラー(③)と仏殿(②)。

 

正面に進むとプラ・サンカジャーイの仏殿(⑤)に

布薩堂(④)、ワニ王とブワーリーの池(⑥)が

それぞれあり、プラ・サンカジャーイの仏殿の

後ろに僧房があります。

 

 

右手側の仏殿とサーラーを参拝する

 

まずは、右手側の仏殿(②)です。

 

パヤータウ(カメの王)の上に乗っているのは、

阿羅漢の一人、プラ・シワリーでしょうか。

ナーガ(ヘビ神)が施された階段を上がります。

 

このヘビは7つの頭を持っています。

 

階段の上に祀られているのは、

ルワンポー・ソムデット・

プラ・ティッパヤアムナート

(หลวงพ่อสมเด็จพระทิพยอำนาจ)という名前の

仏像です。

 

その後ろは赤い屋根の建物でサーラーのように

なっています。

 

建物を横から撮りました。

 

このサーラーも出入口はナーガに守られています。

 

瞑想するためのサーラーでしょうか。

中の様子です。

 

そして、もう1つ別の小さいサーラーがあります。

 

参拝を終えて、階段を降りる時に

カメの王を後ろから撮りました。

 

この仏殿を出ると、仏殿の

後ろ側にもサーラー(③)があります。

地図では1つの様に書いていますが、

2つのサーラーがつながって建っています。

 

片方のサーラーには、仏足石や曜日の仏像などが

祀られています。太鼓や銅鑼なども見えます。

 

そして、もう片方のサーラーに

祀られている木はタキアンの木です。

 

これら2つのサーラーの奥で、

初めに参拝した仏殿の下には

さらに小さなサーラーもありました。

 

タキアンの木を背にして前方をみると

布薩堂の横側が見えます。

 

 

布薩堂を眺めプラ・サンカジャーイを参拝する

 

布薩堂へと近づいて行き、布薩堂(④)を

外側から眺めます。

 

こちら側から見ると、カムペンゲーウには

銀色のナーガが施されています。

 

布薩堂の周囲にはられている結界は、

大きさが様々です。

 

布薩堂の正面です。

こちらから見ると、布薩堂の手前に

銀色のナーガに守られて瞑想する

ブッダが祀られています。

 

そして法輪を頂上にもち、絡みつく

金銀のナーガを背中合わせにして、

後ろ側には金色のナーガに守られて瞑想する

ブッダが祀られています。

 

布薩堂の正面を通り過ぎて

この角度から布薩堂を見ると、

こちら側のカムペーンゲーウには

金色のナーガが施されています。

 

お堂の前には、特徴のあるナーガに守られて瞑想する

ブッダの像があります。

 

金色のナーガの横を通り、

布薩堂の裏手へと進みます。

 

布薩堂の裏手にも、お堂の前にナーガに守られて

瞑想するブッダの像があります。

 

布薩堂内の参拝はできませんでしたが、

外側から合掌して、布薩堂裏手にある

プラ・サンカジャーイの仏殿へと向かいます。

横からみる仏殿です。

 

上の写真に見える出入り口の

大きな扉です。

 

ここと右手側にあるお堂正面部分に

それぞれ出入口があります。

正面の方には仏像が祀られていて、

この入り口から入ると、

プラ・サンカジャーイの正面です。

 

こちらはお堂の裏側部分です。

 

そして、こちらがプラ・サンカジャーイです。

 

寺院内にある表示によると、

このプラ・サンカジャーイは、

1973年に造られました。

組んでいる足のひざの幅が6m、

高さが10mです。

内部には84000個のお守り(型押し仏像)が

納められているそうです。

 

プラ・サンカジャーイは、日本ではカセンネン、

摩訶迦旃延(マカカセンネン)と呼ばれていて、

ブッダの説法の説明役

(意味内容を広く解るように説明した)

を果たした十大弟子のうちのお1人です。

近寄って撮りました。

 

角度を変えて撮りました。

 

お堂の窓にはブッダの一生が彫られています。

誕生から出家の部分や、苦行から瞑想まで。

 

参拝を終え、プラ・サンカジャーイの正面から

お堂の外に出ると、そこは僧房です。

 

 

ワニの中を通って、池へ

 

僧房の横の通路を抜けると池の方に

出ることができます。

 

奥の方に口をあけているワニが見えます。

パヤー・チャーラワンというワニ王で

ブッダが上に座っていらっしゃいます。

 

近づくとよりいっそう怖いです。

 

ワニの横の木の下に仙人がいらっしゃるので

口の中に入らず、仙人の前を通って池の方に行きます。

 

池に出ました。

 

ガネーシャなども祀られています。

 

池を背にするとワニの胴体が見えます。

 

思い切って中に入ってみました。

 

短いのであっという間に出入口。安心しました。

 

口から出てきました。

 

出てきて振り返って見ると、

やっぱりこちら側から入るのは勇気がいりそうです。

 

無事に戻ってきたところで

今回の参拝は終わりです。

 

 

<ワット・サムラーンニウェート>

 

正式名称 ワット・サムラーンニウェート

      プラ・アーラームルワン

      วัดสำราญนิเวศพระอารามหลวง

 (タイ王室寺院第3級に格付けされています)

 

所在地 711/2 212 Bung,

    Mueang Amnat Charoen District,

    Amnat Charoen 37000 Thailand

 

 

    

 

今回の記事は下記サイト

วัดสำราญนิเวศ อำนาจเจริญ (dhammathai.org)

ศูนย์ข้อมูลกลางทางวัฒนธรรม _ หน้าแรก (m-culture.in.th)

及び、お寺の案内表示板などを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi