タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

樹木を見ながら散歩する寺院内の庭

タイの寺院お庭樹木研究 Ⅰ

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

タイのお寺が好きで、お寺を歩きながら

記録代わりのブログを始めて、後日ブログ記事を

書くときにお寺の写真を眺めて思うことは、

お寺って本当に敷地内にいろいろなものがある

というか、お堂あり、仏塔あり、仏像や像はもちろん

木や庭といった植物、そしてお坊さんをはじめとする

修行者に参拝者、犬などの動物…といった生き物、

人が作ったもの、自然がうまく調和して、

宇宙の世界観が凝縮されているようなそんな気さえします。

 

このブログではお寺の巡礼記録以外に、

寺院内にある伽藍に注目し、

9回シリーズで寺院内の建築物の観察をしたのですが、

建築物に特化すると、

タイのお寺に必ず存在しているにも関わらず、

建築ではないがゆえに、

ある1つのものがぬけてしまいます。

 

それが、菩提樹です。

木なので建築研究には含めませんでした。

ということで、タイの寺院研究シリーズの第2弾は、

タイや仏教に関連のある樹木とお庭を眺めながら

散歩するのんびりした自由研究を始めてみようかと

思います。

 

 

 

 

タイの寺院お庭樹木研究とは

 

 

日本のお寺の中には、庭園や竹林があって、

お堂内に座って庭を眺めたり、お茶をいただく

ことができるお寺が多々あります。

静かに座ってただ眺めることも修行の一環になるのかも

しれません。

左上から時計周りに、浄妙寺(鎌倉)報国寺(鎌倉)

龍安寺(京都)萬福寺(京都)の庭です。

 

タイではお寺は修行や徳を積む場所であり、

僧侶の読経を聞く場所であり、

地域の人のために何かをする場所であって、

ただお堂に座って前庭を眺めるとか

寺院内を散歩散策するような雰囲気は、

気候の暑さもあって、意外に少ない気がします。

似たような感じは、回廊に座らせていただいて、

お堂を眺めるくらいでしょうか…

 

ただ、タイのお寺にも庭のような空間はあって、

そこには木はたくさんあって、

木を眺めたり、お寺の中のお堂以外の一画を

散歩するように歩くのは楽しいものです。

 

歩いていると、木の下には仏像が祀られ、

幹の太い樹齢の長い木には布が巻かれているのを

目にすることも多く、菩提樹以外にもタイの樹木に

興味がわくようになりました。

もちろん、仏伝ではブッダと木は

とても縁が深いものです。

 

そこで、今回は、

寺院内でちょっとお散歩しながら…

寺院ではありませんが、レストランなどで出会った

木の多い庭などをいくつかとりあげながら…

タイでよくみかける樹木を写真中心で眺めていく

シリーズを始めます。

 

今回のお庭樹木研究シリーズの第1回目は、

アユタヤーにある

ワット・ニウェートタンマプラワットを

とりあげます。

寺院内にあるヨーロッパ調の建物や

木を眺めながらゆっくり歩くという形で

タイのお寺に触れてみようと思います。

 

 

寺院内の一画で散策

 

ワット・ニウェートタンマプラワットは

川の中の中州1つがお寺の敷地になっていて、

広大なので、このお寺の歩き方を私なりに

提案した記事を以前、書きました。

(前・中・後の3つに分けた記事の、リンクは前編です。)

www.yayoi-thainootera.net

 

このお寺に渡る交通網は、ケーブルだけでした。

 

渡って行くとそこには、僧房と布薩堂の他に博物館や

ダムロン親王の邸宅などのヨーロッパ調の建物が並ぶ

場所がありました。

また僧侶のための学校があるところは木の緑に

癒される広大な緑の中でした。

 

今回は、お堂から離れて散策です。

まず、数々の建物やダムロン親王の邸宅がある

一画を、木を見ながら歩きます。

 

入ってすぐ左手に僧房への入り口があるので、

その辺りでお邪魔にならないようにすれば、

ゆっくりと散歩ができる区域です。

 

縦長の敷地の真ん中に大きめの建物が並び、

その両脇に通路があります。

通路をはさんでほぼシンメトリーに

小さな建物が並んでいます。

簡単なマップを作ってみました。

(建物以外の白い部分が通路です。)

 

建物は、建物の色に似せて簡単に色分けして、

①から⑭まで番号をふりました。通路をはさんで

ほぼシンメトリーに同じ様な建物があるので、

それらには同じ番号をつけました。

 

薄い緑の丸は、樹木です。

大小の様々な木々があって、その横に

名前が書いてあったものを中心に

AからEとしてとりあげてみました。

 

 

樹木と建築をみながら歩く

 

フェンスで囲まれた一画があります。

 

外のフェンスから垣間見る、これから

散策する中の様子です。

建物は①です。

 

出入り口から入って歩き始めます。

建物①から出発します。

(私が歩く姿を友人が撮ってくれていました)

 

この時、右手側には②の建物があります。

 

この建物②の前に立って、見える様子は

街並みかテーマパークの様です。

 

①を前に、向かって左側の通路を進み、

街並みを見ながら、①の建物の後ろを通って、

②の建物の裏手にでる感じで歩きました。

( ①→③→樹木A→④→⑤→B→② )

 

この辺りで見られる樹木は下の2種類です。

 

樹木A Gold Apple

 

樹木B Orchid Tree

 

次は②の横にある⑥の建物から歩きます。

( ②→⑥→C→⑧→⑦→⑨→反対側の⑧ )

 

ここで見られる樹木はCの1種類です。

 

樹木C Buddha’s Bolly Bamboo

 

樹木Cを背にして見える通路で、建物⑦と⑨の間の

通路を抜けるとかわいいピンクの建物があります。

 

最後はこのピンクの建物⑧から歩きます。

⑩の位置には建物があるのですが、写真はありません。

( ⑧→⑩→D→⑪→⑫→E→反対側の⑪→⑬→⑭ )

 

ここで見られる樹木はDとEの2種類です。

 

樹木D Star Apple

 

樹木E Cannon Ball Tree

 

そして、ここでの終点は、建物⑭の

ダムロン親王の家です。

 

 

布薩堂をこえて仏教の学びの広場へ

 

南北に長い敷地の手前の方の

入り口から奥に進む形で行くと、

ダムロン親王の家の奥にあるのは

博物館の建物、その奥が布薩堂です。

 

下の地図でもわかるように、布薩堂のさらに奥で、

島の中央くらいのちょっと幅が広くなっている

ところが僧侶たちの学びの場があるところです。

地図ではこれから歩く散策ゾーンとしています。

この様な感じです。

 

これから歩く僧侶たちの学校の区域にある

布薩堂の近くで見られる樹木は2種類です。

 

樹木F 樹木G Sacred Fig Tree

布薩堂の横には、2本の菩提樹があります。

仏像が祀られている菩提樹Fです。

 

もう1つの菩提樹Gは、Fの横にあります。

 

布薩堂の先にある、僧侶のための学校などが

建ち並ぶ区域との境界の門の手前には、

左右に2本の同じ木が立っています。

 

樹木H 樹木I Shorea white Merant

門を前に、向かって左側の木Hです。

 

門を前に向かって右側の木Iです。

 

この木の間にある門をくぐり、

建物の中に入らなければ、

参拝者も自由に行き来することが

できます。

 

境界の門です。

 

 

広場内の樹木を眺める

 

先に紹介した布薩堂の一画にある

菩提樹F、Jと樹木H、樹木I、それに

これから紹介する樹木の場所を示した

簡単なマップです。

 

川沿いの通路に沿う形で、両脇に大講堂や学校

といった大きめの建物が並び、

中央は広場のようになっています。

 

ひとたび門の中に入ると、木が立ち並び、

そこを歩くお坊さんたちの姿が見えます。

 

入ってすぐ左手側にはランプの様に見えるホンหงส์

鳳凰が立っています。

 

この区域内にはたくさんの樹木がありますが、

とりあげた樹木は4種類です。

 

樹木J Mango

鳳凰のすぐ横にある木です。

 

これを横に見ながら奥に進むと、

通路上に赤い橋があります。

 

橋を渡り切ると木の名前はわかりませんが、

すぐ左手側に仏像が祀られている

小さい木があります。

 

その奥に仏像が祀られている菩提樹Kがあります。

 

樹木K  Sacred Fig Tree

 

そして先ほどの赤い橋のある通路をはさんで

右手側にも木がたくさんあります。

 

その中の2種類です。

 

樹木L Iron Wood

 

樹木M Beleric myrobalan

 

他にもたくさんの樹木を見ることができますが、

すべての名前はわかりません。

 

最後に1つ見つけたのが、以前私もベランダで

小さな木を育てていたこともある

ลีลาวดี(リーラワディー)こと

プルメリアです。

 

この広場を散策したら、また境界の門をくぐり、

布薩堂の方へ出ます。そこからもと来た道を

ケーブルカーの乗り場へと向かい、

散策は終了です。

 

 

ワット・ニウェートタンマプラワットで出逢った樹木

 

 

今回の記事は、寺院内の木の横にあった表示などを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi