ワット・スアンプル― バンコク
サワディーカー。
@yayoiです。
BTSスカイトレインのサパーンタクシン駅付近は
意外にもお寺が多いのですが、このお寺もその一つ。
友人が行ってみたいお寺の候補に挙げてくれなければ
気がつかなかったほど小さいお寺なのですが、
検索してみたら、美しい白い三門とお堂をぜひ
一度見てみたくなりました。またお寺の名前にある
スアンプル―というきれいな響きに魅かれて
行ってみました。
行くまでのジャルーンクルン通りは、市場に果物が
並んでいたり、仏具屋さんがあったり、車の通りが多く
活気ある通りです。
以前、行ったお寺、12番ワット・ムアンケ―は、
ここをもう少し行ったところ、
同じ通り沿いにあります。
小さいお寺なのに三門が3つ!
今回は、この緑色の案内表示には、ワット・スアンプルー
スクールの表示があるのでこの先を入りました。
実はこのもう少し先に行くとジャルーンクルン通り沿いに
三門があり、そこからも入れます。
その三門はこちらです。
今回の行きは、学校の表示の方から入りました。
入ると静かな通りになりました。
ちょっと行くと、右側に三門が見えてきます。
お寺の三門です。とても美しく大きいです。
通りをはさんで三門の
正面に車が停まっていて、正面から撮るのが
難しかったので別角度から撮影しました。
お寺はきれいな柵に囲われています。
決して長くないこの柵のもう少し先にも
同じような白い三門があるのです。
三門をくぐって少し進むと、本堂が見えてきますが、
目の前が駐車場で、お堂は木の影です。
もとは中国系の人の信仰が基礎のお寺!
このお寺の歴史を探ってみると、このお寺は
元の名をワット・クローンローム
(วัดคลองล้อม)といって、当時、お寺の辺りは
チャオプラヤー川支流の運河で、その名に
ちなんだ名前の様です。
その運河はスワンルム河口まで流れていく大きな
運河で、シーロム運河と呼ばれていました。
このお寺の辺りの古くからの住民によれば、
お寺の周辺は中国の商船が入って来られるくらいの
大きさだった様です。
現在は、運河は残念ながらシーロムロードに
なってしまっています。
イメージがわきやすいようにグーグルマップに
印をつけてみました。左端の青いマークの所がお寺。
黒い線の部分の所がシーロムロードです。
今のお寺の名前になっているスワンプルーという言葉は、
お寺の周りの敷地で、過去にこの付近の中国系の人が
プルーというビンロウの実を栽培していたことによる
ものだそうです。
タイ語のスアン(สวน)は公園とか果樹園のことです。
ビンロウはWikipediaなどをみると
噛みたばこに似た嗜好品ともでていますが
ラッタナコーシン朝の初期の人はマークプルーという
ビンロウの実が、歯を強くし顔をきれいにすると
好んで食べていたようです。
その当時、心のよりどころとして、またみなが一つになる
場としてお寺を建てたました。お寺はのちに、
ワット・スアンプル―と呼ばれるようになり
現在に至っています。
地域の人に慕われた観音様!
三門を入るとすぐ左手側にある
お堂は閉じられていました。
そのお堂の隣にあるこのお堂は、
実は池の中にあります。
道路から見るとお堂が3つ、三の文字の様に
並んでいるイメージで、真ん中が御本堂。
こちらは、御本堂を挟んで道路から入ると手前の
道路側のお堂になります。
後で歴史を探っていたら、このお堂に祀られているのは、
“サーンプラポーサットクワンイム(ศาลพระโพธืสัตว์กวนอิม)”
つまり観音様でした。
この観音様は、ラッタナコーシン朝初期のKingRamaⅠの
時代のころのもので、この王宮の下の町には
たくさんの中国人が住むようになって、中国人は観音様を
信仰していたから、この辺りに住む人の信仰のために
造られたものであると推定されています。
この文をネットで読むまでそんな言われのある
観音様とは知らず…
私が撮った写真を拡大してみました。
金色の美しい観音様です。
開かずの美しい御本堂!
そしてこれが御本堂です。
御本堂の門も扉も固く閉じられています。
私はこのお寺、3回行きましたがまだ1度も
開いているのを見たことがありません...
屋根飾りにテパノン(合掌する天女)が見えます。
テパノン達を横から撮りました。
門の周りは動物が描かれています。
そして、御本堂の前には仏塔があります。
そこには学校が隣接しています。
仏塔の前は運動場?
お寺の学校っていいなぁ…
御本堂のもう片側のお堂には寝釈迦仏が!
御本堂を背にすると目の前に仏塔があって、
左手側には学校がありますが、
学校の横にも小さなお堂があります。
御本堂を挟んで、観音様のお堂と反対側、
このお寺の一番奥に位置しています。
かわいい外観のお堂を
逆の角度から撮りました。
お堂の窓枠も素敵です。
お堂の前に参拝するところがあり、
お堂の中がちょっと見えます。
早速中に入ると...
寝釈迦仏がいらっしゃいました!
入口を入ってすぐ左手側に祀られているブッダです。
美しい寝釈迦仏の全身を
頭の方から撮らせていただきました。
お顔に近寄って撮りました。
話しかけたくなるようなフレンドリーな
お顔立ちのブッダです。
枕にもテパノンが見えます。
揃っていない足の形は寝釈迦仏の多いタイでも
あまり、お見かけしません。
揃っていない足の形は寝釈迦仏。
つまり寝ていらっしゃるブッダです。
寝釈迦仏の前にもいろいろな仏像などが祀られています。
このお堂に祀られている仏像は、第二次世界大戦の時に、
上から落ちてくる爆弾から守ってくれる奇跡を
おこしたという言い伝えがあり、修復されて
このお堂に祀られているようです。
このお堂から見える御本堂です。
このお堂をでて、お堂を背にすると右側の方に
遠目に見える大きな建物は
チャオプラヤー川の川岸に建つシャングリラホテル。
このお堂を出て、左手側は先ほどの仏塔と校庭
なのですが、右手側は僧院になっているようです。
僧院の前に祀られているブッダです。
僧院を右手に目の前には、入って来た三門とは別に
あるもう1つの三門。形は同じようです。
写真の左端に写っているのは、初めにご紹介した
池の中にある、観音様のお堂。
入って来た三門と、この門と、ジャルーンクルン通りに
ある三門と、三門は3か所にありました。
参拝を終えて、帰りはジャルーンクルン通りに
出て行きます。
三門を背にお寺の方を振り返ってもう一度見ました。
ここからはお寺が全く見えなくて、お寺が
あるとは思えない風景でした。
<ワット・スアンプルー>
正式名称 วัดสวนพลู
ワット・スアンプルー
所在地
今回は
Bangkok District Officeのサイト(タイ語)
http://www.bangkok.go.th/bangrak/page/sub/2945/วัดสวนพลู-Wat-Suan-Phl
Watthaiのサイト(タイ語)
などを参考に書きました。
お読みいただき、ありがとうございました!
@yayoi