タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

13番 白い三門に、白い開かずのお堂が美しいお寺

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 ワット・スアンプル― バンコク

 サワディーカー。

@yayoiです。

 

*この記事は、当初は2019年5月12日に投稿した

 13番目のお寺、ワット・スアンプルーの

 リライト記事です。

 

私はこのお寺を今までに数回訪れていますが、

布薩堂を取り囲む壁にある内門も

布薩堂も、いつも閉まっていました。

 

ある日、行ってみると布薩堂を取り囲む

内門が開いていたので、

その時の様子を2022年8月に追記し、

あわせていくつかの写真を差し替えました。

投稿の日付は当初のまま再度投稿しています。

 

また、オリジナル記事では布薩堂を

御本堂と書いていますが、

追記部分では、布薩堂としています。

 

 

 

 

BTSスカイトレインのサパーンタクシン駅付近は

意外にもお寺が多いのですが、このお寺もその一つ。

 

このお寺は、友人が行ってみたいお寺の候補に

挙げてくれなければ、私は気がつかなかったほど

小さいお寺なのですが、検索してみたら、

美しい白い三門とお堂がみたくなりました。

またお寺の名前にあるスアンプル―という

きれいな響きにも魅かれ、すぐに足が

向かったのでした。

 

 

お寺へのアプローチ

 

行くまでのジャルーンクルン通りは、市場に果物が

並んでいたり、仏具屋さんがあったり、車の通りが多く

活気ある通りです。

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以前、行ったお寺、12番ワット・ムアンケ―は、

ここをもう少し行ったところ、

同じ通り沿いにあります。

www.yayoi-thainootera.net

 

  

小さいお寺なのに三門が3つ!

  

今回は、この緑色の案内表示には、ワット・スアンプルー

スクールの表示があるのでこの先を入りました。

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実はこのもう少し先に行くとジャルーンクルン通り沿いに

三門があり、そこからも入れます。

その三門はこちらです。

 

 

今回の行きは、学校の表示の方から入りました。

入ると静かな通りになりました。

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ちょっと行くと、右側に三門が見えてきます。

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お寺の三門です。とても美しく大きいです。

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通りをはさんで三門の

正面に車が停まっていて、正面から撮るのが

難しかったので別角度から撮影しました。

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お寺はきれいな柵に囲われています。

決して長くないこの柵のもう少し先にも

同じような白い三門があるのです。

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三門をくぐって少し進むと、本堂が見えてきますが、

目の前が駐車場で、お堂は木の影です。

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そして、3つ目の門。

そこは、参拝を終えた後にくぐります。

 

 

もとは中国系の人の信仰が基礎のお寺!

  

このお寺の歴史を探ってみると、このお寺は

元の名をワット・クローンローム

(วัดคลองล้อม)といって、当時、お寺の辺りは

チャオプラヤー川支流の運河で、その名に

ちなんだ名前の様です。

 

その運河はスワンルム河口まで流れていく大きな

運河で、シーロム運河と呼ばれていました。

このお寺の辺りの古くからの住民によれば、

お寺の周辺は中国の商船が入って来られるくらいの

大きさだった様です。

現在は、運河は残念ながらシーロムロードに

なってしまっています。

 

イメージがわきやすいようにグーグルマップに

印をつけてみました。左端の青いマークの所がお寺。

黒い線の部分の所がシーロムロードです。

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今のお寺の名前になっているスワンプルーという言葉は、

お寺の周りの敷地で、過去にこの付近の中国系の人が

プルーというビンロウの実を栽培していたことによる

ものだそうです。

タイ語のスアン(สวน)は公園とか果樹園のことです。

 

ビンロウはWikipediaなどをみると

噛みたばこに似た嗜好品ともでていますが

ラッタナコーシン朝の初期の人はマークプルーという

ビンロウの実が、歯を強くし顔をきれいにすると

好んで食べていたようです。

 

その当時、心のよりどころとして、またみなが一つになる

場としてお寺を建てたました。お寺はのちに、

ワット・スアンプル―と呼ばれるようになり

現在に至っています。

 

 

地域の人に慕われた観音様!

  

三門を入るとすぐ左手側にある

お堂は閉じられていました。

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そのお堂の隣にあるこのお堂は、

実は池の中にあります。

道路から見るとお堂が3つ、三の文字の様に

並んでいるイメージで、真ん中が御本堂。

こちらは、御本堂を挟んで道路から入ると手前の

道路側のお堂になります。

 

後に知ったのは、このお堂に祀られているのは、

“サーンプラポーサットクワンイム

(ศาลพระโพธืสัตว์กวนอิม)”

呼ばれている観音様でした。

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この観音様は、ラッタナコーシン朝初期のKingRamaⅠの

時代のころのもので、この王宮の下の町には

たくさんの中国人が住むようになって、中国人は観音様を

信仰していたから、この辺りに住む人の信仰のために

造られたものであると推定されています。

 

そのような文をネットで読むまでそんな言われのある

観音様とは知らず…

金色の美しい観音様です。

 

 

開かずの美しい御本堂!

  

そしてこれが御本堂です。

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御本堂の門も扉も固く閉じられています。

私はこのお寺、3回行きましたがまだ1度も

開いているのを見たことがありません...

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屋根飾りにテパノン(合掌する天女)が見えます。

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テパノン達を横から撮りました。

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門の周りの塀には動物が描かれています。

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そして、御本堂の前には仏塔があります。

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そこには学校が隣接しています。

仏塔の前は運動場?

お寺の学校っていいなぁ…

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御本堂のもう片側のお堂には寝釈迦仏が!

 

御本堂を背にすると目の前に仏塔があって、

左手側には学校がありますが、

学校の横にも小さなお堂があります。

御本堂を挟んで、観音様のお堂と反対側、

このお寺の一番奥に位置しています。

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かわいい外観のお堂を

逆の角度から撮りました。

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お堂の窓枠も素敵です。

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お堂の前に参拝するところがあり、

お堂の中がちょっと見えます。

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早速中に入ると...

寝釈迦仏がいらっしゃいました!

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入口を入ってすぐ左手側に祀られているブッダです。

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美しい寝釈迦仏の全身を

頭の方から撮らせていただきました。

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お顔に近寄って撮りました。

話しかけたくなるようなフレンドリーな

お顔立ちのブッダです。

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枕に合掌するテパノンがあしらわれています。

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揃っていない足の形は寝釈迦仏の多いタイでも

あまり、お見かけしません。

揃っていない足の形は寝釈迦仏。

ただ寝ていらっしゃるブッダです。

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寝釈迦仏の前にもいろいろな仏像などが祀られています。

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このお堂に祀られている仏像は、第二次世界大戦の時に、

上から落ちてくる爆弾から守ってくれる奇跡を

おこしたという言い伝えがあり、修復されて

このお堂に祀られているようです。

 

このお堂をでて、お堂を背にすると

遠目に見える大きな建物は

チャオプラヤー川の川岸に建つシャングリラホテル。

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このお堂を出て、左手側は先ほどの仏塔と校庭

なのですが、右手側は僧院になっているようです。

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僧院の前に祀られているブッダです。

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このお堂の窓から見た御本堂です。

 

 

そして再訪、布薩堂周りを歩く

 

さて、この布薩堂周りについて書いた部分が

今回加筆した部分です。

 

寝釈迦仏のお堂の前とは逆側、道路を背にして

撮った布薩堂の様子です。

 

1度目に再訪して数か月後、2回目に訪れた時も、

内門が閉まっていたので布薩堂は

塀の外から眺めただけでした。

 

それから数か月後、再度訪れて、

閉まっている内門を押してみたら開いたので

布薩堂に近づいてみました。

 

いつもより近くで見上げる布薩堂です。

 

カムペーンゲーウという布薩堂周りの塀の

内側にいます。

塀の下の方は納骨のための場所のようです。

 

お堂の側面部分です。

 

周囲には、結界は設置されていませんが、

結界部分は赤い部分で示されているようです。

 

周囲にある赤い部分を踏まないように

お堂の周りを歩いてみると、お堂に上がる

階段の前にもう1つ入り口が見えます。

 

地下仏殿があるようです。

 

こちらは開いていなかったので

反対側にまわってみましたが、

反対側も閉まっていました。

 

そして、いよいよ布薩堂への

階段を上ります。

 

扉の横に祀ってあるのは黒いブッダです。

 

ところが、扉は開いていませんでした。

ガラス越しに扉の横のブッダの台座が

見えました。

 

台座の横の扉はお堂の西側の扉なので

東側にまわってみます。

東側の扉に着きました。

 

こちらには金色のブッダが祀ってあります。

 

ところがこちらも扉は開かず、ガラスの

扉越しに参拝です。

扉越しに拝見するご本尊のお姿です。

 

東側にあるもう一つの扉から角度を変えて

撮ったご本尊です。

 

朝の9時過ぎだし、窓は開いているので、

お坊さんがちょっとの間、

いらっしゃらないだけでしょうか…

 

私にとっては、お堂の中に入れないのは

私自身の修業がまだまだ足りないことだと思い、

修行して再訪することにします。

 

布薩堂のちょっと高い部分から見る

ワット・スアンプルー校です。

 

こちらは布薩堂から見る寝釈迦仏のお堂。

 

美しい屋根飾りを眺めて布薩堂を後にします。

 

布薩堂を後にし、僧院を右手に

目の前には、入って来た三門とは別にある

もう1つの三門。形は同じようです。

写真の左端に写っているのは、初めにご紹介した

池の中にある観音様のお堂です。

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参拝を終えて、帰りはジャルーンクルン通りに

出て行きます。

こちらが3つ目の門。

先ほどの2つの門とは違う造りをしています。

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この門を背にお寺の方をもう1度振り返ってみました。

でもここからはお寺の様子は全く見えませんでした。

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 <ワット・スアンプルー>

  

正式名称 วัดสวนพลู 

                  ワット・スアンプルー

 

所在地  

 

                  58 Charoen Krung 42/1 Alley,

                  Khwaeng Bang Rak  Khet Bang Rak

                  Krung Thep Maha Nakhon 10500

 

 

今回は

Bangkok District Officeのサイト(タイ語)

http://www.bangkok.go.th/bangrak/page/sub/2945/วัดสวนพลู-Wat-Suan-Phl

Watthaiのサイト(タイ語)

วัดสวนพลู - Watthai

などを参考に書きました。

 

お読みいただき、ありがとうございました!

@yayoi