タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

16番 トンネルの中にもブッダ!公園内のほの暗いトンネルの中にあるお寺

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ワット・ウモーン チェンマイ県

 

サワディーカ。

@yayoiです。

 

前回、洞窟の中のお寺、洞窟の中にブッダが

いらっしゃるのを見たくて

行ってみたという話を書きましたが、こちらには

トンネルの中にブッダがいらっしゃるというので

参拝しました。

このお寺はバンコクから北に約700㎞の所にある

チェンマイのお寺です。

 

ワット・ウモーンのウモーンとはタイ語で

トンネルを表す言葉です。お寺はもとの名を

วัดเวฬกัฏฐาราม (Wat Werukattatharam) といって、

その意味は11の竹林寺です。

 

 

古代の王の仏教に対する思いがつまったお寺!

  

このお寺の歴史を探ると、

もともとこのチェンマイはランナー王国という

マンラーイという王様が建てた

王国のあった土地です。

 

このランナー王国ができたころ

そこよりちょっと南にあるスコータイ王国には

ラームカムヘン王がいて、マンラーイ王は

スコータイのラームカムヘン王と

パヤオからガムムワン王を呼び

都市を作ったようです。

 

チェンマイにある三人の王のモニュメントです。

真ん中にいるのが、マンラーイ王。

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そして向って左がガムムワン王、

右側がラームカムヘン王です。

ラームカムヘン王はタイ文字を作った王様で

タイの三大大王のうちのお一人。

 

古代からタイでは王宮と首都ができたら

次に建てるべき大切なものはお寺で、

四方にそれぞれ4つまたは南北の2つにお寺を

建てました。

 

マンラーイ王は王宮と、市内に住む僧が仏教の言葉を

学ぶための4か所のお寺を建て、さらに森の中で

静けさを求めて瞑想する山寺修行僧のための寺を

たくさん作り、衣・食・住・薬をそろえて

支援したそうです。

 

ちなみに、日本では一般的に人が生活していくうえで

必要なものとは衣・食・住(三要素)ですが、

タイでは、一般的に衣・食・住・薬の四要素だと

いわれています。

 

そしてマンラーイ王は、

ラームカムヘン王が、仏教の経典に精通し、

規律に厳格であるという理由からスリランカから

招致した僧をチェンマイにも招くために、

現在ワット・ウモーンのあるこの土地に

お寺を建てました。

 

  

まずは森の中へ!

   

車の中からお寺の表示が見えたので曲がると

この先に竹林があるとは思えないごく普通の通り。

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その先にありました!

ここが、ワット・ウモーン、(プッタタム公園)

の入口です。

三門はなく、アーチをくぐって行きます。

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木の多い森のようなところです。

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かなり奥まで来て、やっと

トンネルの表示が出てきました。

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表示通り、右に向います。

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さらに進むとトンネルが見えてきました。

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アソークピラー(アショーカ王の柱)のレプリカ

です。

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以前に書いた記事、日本の東京にある九品仏にも

阿育王塔という石柱がありましたが、

こことは全く違うスタイルの塔でした。

www.yayoi-thainootera.net

 

ちょっとトンネルに入る前にこちらの建物へ。

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トンネル内部の壁画を、実物大のトンネルに

約500年前に描かれた蓮の花と雲を再現したもの。

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トンネルを左手にみながら、ちょっと奥に進んでも

森は続いています。

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古い仏像などが残されています。

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 いよいよトンネルの中へ!

   

まずは全景を眺めてみます。

トンネルを前に左側から。

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近寄ってみました。

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 今度はトンネルを前に右側から。

この角度だと前に3つの入り口があるのが

わかりやすいです。

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さらに近寄ってみると、真ん中の入り口には

一部周囲にレリーフのようなものがあります。

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ちょっと記憶が定かではない部分も

ありますが…

トンネルの見取り図を簡単に作ってみました。

文中の( )内の数字はこの見取り図内の

番号の部分に相当します。

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私達は、向って左側のトンネルから入りました。

入って振り返って撮りました。(入口1)

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壁の煉瓦はこんな感じに積まれています。

壁とトンネルの境目の部分です。

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天井はひんやりした感じ。

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入ってちょっと歩いていくと

左手側の空間に仏像が祀られています。(①)

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そこを通り過ぎてさらに奥へと進みます。

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階段の突き当りの左手側にも空間があって

そこに祀られているブッダです。(②)

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そこを右手側の方に曲がると天井が低いです。

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低いところを抜けて

後ろを振り返って撮りました。

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そして通り抜けるとちょっと明るくなります。

このお寺で最も大きいブッダです。

後から全体図をみたら、

本堂(อุโบสถ Assembly Hall)は別にあったので

御本尊ではないかもしれませんが…(③)

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近寄って撮りました。

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ここだけちょっとトンネルの作りが

変わっていて、ブッダが祀られているトンネルの

周囲はこんな石で固められています。

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この一番大きなブッダが祀られているところは

トンネルの外側にあった真ん中の入口から

入ってきたところ。(入口2)

 

 

トンネルはさらに続きます!

   

ここからの記事に関係がある箇所を記した

簡単見取り図です。

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さて、この一番大きなブッダを通り越すと

その先の行き止まりのところには

仏像が祀られていますが

かなり暗いです。(④)

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ここはトンネルの外側にあった

向って右側の入口(入口3)から入ってくると

突き当りの右手側の空間の部分に当たります。

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この暗い空間を前にして、左手側に階段が

あります。(階段)

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階段を上がると外に通じる気配!

不思議な安心感が…

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出口の右手側にブッダもいらして安心。(⑤)

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やはり外に通じていました。(入口4)

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目の前は森です。

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左手側の上の方向には外階段があってたたずむお坊さん。

その後ろにワンちゃん。(外階段)

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再び中に入り、出口を背にして撮った

写真がこちらです。迷路のようですね。

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左手側にちょっと見える通路は先ほどの

ブッダ(⑤)が祀られているところですが

右手側にも通路があります。

こんな通路です。(天井壁画)

身長150㎝の私が手を伸ばせる高さ。

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そしてここでは天井に壁画が描かれた

跡を少し見ることができます。

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トンネルの外にあった、

復興チームの再現はこんな感じでした。

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その1番奥、つまりトンネル全体の1番奥に

祀られているブッダがこちらです。(⑥)

はるばる会いに来ました…

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 ここでトンネルは終わりです。

そろそろトンネルの外に向かう時間。

またもと来たところを降りて行きます。(階段)

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階段を下りて少し左側に行くと

先ほどのブッダが祀られている薄暗い

空間(④)。

ここを左手側に見ながら通り過ぎ

まっすぐ進むとさらに左手側に

もう1つある空間にブッダが

祀られています。(⑦)

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ここを通り過ぎて直進すると

外側からみると向って右側の入り口

(入口3)からでていくことになります。

 

 

仏塔にむかう階段にはナーガ!

  

さて、トンネルから外に出たら、

少し右側の方に行くと

仏塔に向かう階段があります。

 

階段の手すりには立派なナーガ(ヘビの神)がいます。

向かって右のナーガ。

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向かって左のナーガ。

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上がると上は広場の様になっていて

すぐ目の前に仏塔が見えます。

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左手側には鐘楼が見えます。

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階段の上から撮りました。

結構な高さにみえます。ここを降りてもどります。

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階段を降りて、ちょっと右手側に行くと

ナーガが祀られています。

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そこを右手にみながらさらに進みます。

つまり、仏塔へ上がる階段を背にして、

左手側にはトンネル、右手側はプッタタム公園

があるので、公園に向かいます。

 

 

プッタタム公園とは仏教の広場!

  

 ここがその入り口です。

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1番奥に大きなブッダが。

像の前に同じく祀られているのはプミポン前国王。

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他にもいろいろなブッダが祀られています。

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この広場を左手にみながら進むと池に出ます。

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ちょっとした公園です。

散歩すると歩きながら瞑想ができるかも知れません。

 

 

< ワット・ウモーン >

  

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 正式名称  วัดอโมงค์ สวนพุทธธรรม

     ワット・ウモーン スワンプッタタム

 

所在地  135 หมู่ที่ 10 ตำบลสุเทพ อำเภอเมืองเชียงใหม่ เ

     ชียงใหม่ 50200

     135 หมู่ที่ 10 Tambon Su Thep,

      Amphoe Mueang Chiang Mai,

      Chang Wat Chiang Mai 50200

 

  

  

タイでは地方に行くと

トンネル、洞窟など神秘的な雰囲気の中にある

お寺があり、これからも探してそんなお寺に

行ってみたいと改めて思いました。

 

今回の記事は

ワット・ウモーンのサイト

http://www.watumong.org/web/

を参考に書きました。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi