ワット・ウモーン チェンマイ県
サワディーカ。
@yayoiです。
前回、洞窟の中のお寺、洞窟の中にブッダが
いらっしゃるのを見たくて
行ってみたという話を書きましたが、こちらには
トンネルの中にブッダがいらっしゃるというので
参拝しました。
このお寺はバンコクから北に約700㎞の所にある
チェンマイのお寺です。
ワット・ウモーンのウモーンとはタイ語で
トンネルを表す言葉です。お寺はもとの名を
วัดเวฬกัฏฐาราม (Wat Werukattatharam) といって、
その意味は11の竹林寺です。
古代の王の仏教に対する思いがつまったお寺!
このお寺の歴史を探ると、
もともとこのチェンマイはランナー王国という
マンラーイという王様が建てた
王国のあった土地です。
このランナー王国ができたころ
そこよりちょっと南にあるスコータイ王国には
ラームカムヘン王がいて、マンラーイ王は
スコータイのラームカムヘン王と
パヤオからガムムワン王を呼び
都市を作ったようです。
チェンマイにある三人の王のモニュメントです。
真ん中にいるのが、マンラーイ王。
そして向って左がガムムワン王、
右側がラームカムヘン王です。
ラームカムヘン王はタイ文字を作った王様で
タイの三大大王のうちのお一人。
古代からタイでは王宮と首都ができたら
次に建てるべき大切なものはお寺で、
四方にそれぞれ4つまたは南北の2つにお寺を
建てました。
マンラーイ王は王宮と、市内に住む僧が仏教の言葉を
学ぶための4か所のお寺を建て、さらに森の中で
静けさを求めて瞑想する山寺修行僧のための寺を
たくさん作り、衣・食・住・薬をそろえて
支援したそうです。
ちなみに、日本では一般的に人が生活していくうえで
必要なものとは衣・食・住(三要素)ですが、
タイでは、一般的に衣・食・住・薬の四要素だと
いわれています。
そしてマンラーイ王は、
ラームカムヘン王が、仏教の経典に精通し、
規律に厳格であるという理由からスリランカから
招致した僧をチェンマイにも招くために、
現在ワット・ウモーンのあるこの土地に
お寺を建てました。
まずは森の中へ!
車の中からお寺の表示が見えたので曲がると
この先に竹林があるとは思えないごく普通の通り。
その先にありました!
ここが、ワット・ウモーン、(プッタタム公園)
の入口です。
三門はなく、アーチをくぐって行きます。
木の多い森のようなところです。
かなり奥まで来て、やっと
トンネルの表示が出てきました。
表示通り、右に向います。
さらに進むとトンネルが見えてきました。
アソークピラー(アショーカ王の柱)のレプリカ
です。
以前に書いた記事、日本の東京にある九品仏にも
阿育王塔という石柱がありましたが、
こことは全く違うスタイルの塔でした。
ちょっとトンネルに入る前にこちらの建物へ。
トンネル内部の壁画を、実物大のトンネルに
約500年前に描かれた蓮の花と雲を再現したもの。
トンネルを左手にみながら、ちょっと奥に進んでも
森は続いています。
古い仏像などが残されています。
いよいよトンネルの中へ!
まずは全景を眺めてみます。
トンネルを前に左側から。
近寄ってみました。
今度はトンネルを前に右側から。
この角度だと前に3つの入り口があるのが
わかりやすいです。
さらに近寄ってみると、真ん中の入り口には
一部周囲にレリーフのようなものがあります。
ちょっと記憶が定かではない部分も
ありますが…
トンネルの見取り図を簡単に作ってみました。
文中の( )内の数字はこの見取り図内の
番号の部分に相当します。
私達は、向って左側のトンネルから入りました。
入って振り返って撮りました。(入口1)
壁の煉瓦はこんな感じに積まれています。
壁とトンネルの境目の部分です。
天井はひんやりした感じ。
入ってちょっと歩いていくと
左手側の空間に仏像が祀られています。(①)
そこを通り過ぎてさらに奥へと進みます。
階段の突き当りの左手側にも空間があって
そこに祀られているブッダです。(②)
そこを右手側の方に曲がると天井が低いです。
低いところを抜けて
後ろを振り返って撮りました。
そして通り抜けるとちょっと明るくなります。
このお寺で最も大きいブッダです。
後から全体図をみたら、
本堂(อุโบสถ Assembly Hall)は別にあったので
御本尊ではないかもしれませんが…(③)
近寄って撮りました。
ここだけちょっとトンネルの作りが
変わっていて、ブッダが祀られているトンネルの
周囲はこんな石で固められています。
この一番大きなブッダが祀られているところは
トンネルの外側にあった真ん中の入口から
入ってきたところ。(入口2)
トンネルはさらに続きます!
ここからの記事に関係がある箇所を記した
簡単見取り図です。
さて、この一番大きなブッダを通り越すと
その先の行き止まりのところには
仏像が祀られていますが
かなり暗いです。(④)
ここはトンネルの外側にあった
向って右側の入口(入口3)から入ってくると
突き当りの右手側の空間の部分に当たります。
この暗い空間を前にして、左手側に階段が
あります。(階段)
階段を上がると外に通じる気配!
不思議な安心感が…
出口の右手側にブッダもいらして安心。(⑤)
やはり外に通じていました。(入口4)
目の前は森です。
左手側の上の方向には外階段があってたたずむお坊さん。
その後ろにワンちゃん。(外階段)
再び中に入り、出口を背にして撮った
写真がこちらです。迷路のようですね。
左手側にちょっと見える通路は先ほどの
ブッダ(⑤)が祀られているところですが
右手側にも通路があります。
こんな通路です。(天井壁画)
身長150㎝の私が手を伸ばせる高さ。
そしてここでは天井に壁画が描かれた
跡を少し見ることができます。
トンネルの外にあった、
復興チームの再現はこんな感じでした。
その1番奥、つまりトンネル全体の1番奥に
祀られているブッダがこちらです。(⑥)
はるばる会いに来ました…
ここでトンネルは終わりです。
そろそろトンネルの外に向かう時間。
またもと来たところを降りて行きます。(階段)
階段を下りて少し左側に行くと
先ほどのブッダが祀られている薄暗い
空間(④)。
ここを左手側に見ながら通り過ぎ
まっすぐ進むとさらに左手側に
もう1つある空間にブッダが
祀られています。(⑦)
ここを通り過ぎて直進すると
外側からみると向って右側の入り口
(入口3)からでていくことになります。
仏塔にむかう階段にはナーガ!
さて、トンネルから外に出たら、
少し右側の方に行くと
仏塔に向かう階段があります。
階段の手すりには立派なナーガ(ヘビの神)がいます。
向かって右のナーガ。
向かって左のナーガ。
上がると上は広場の様になっていて
すぐ目の前に仏塔が見えます。
左手側には鐘楼が見えます。
階段の上から撮りました。
結構な高さにみえます。ここを降りてもどります。
階段を降りて、ちょっと右手側に行くと
ナーガが祀られています。
そこを右手にみながらさらに進みます。
つまり、仏塔へ上がる階段を背にして、
左手側にはトンネル、右手側はプッタタム公園
があるので、公園に向かいます。
プッタタム公園とは仏教の広場!
ここがその入り口です。
1番奥に大きなブッダが。
像の前に同じく祀られているのはプミポン前国王。
他にもいろいろなブッダが祀られています。
この広場を左手にみながら進むと池に出ます。
ちょっとした公園です。
散歩すると歩きながら瞑想ができるかも知れません。
< ワット・ウモーン >
正式名称 วัดอโมงค์ สวนพุทธธรรม
ワット・ウモーン スワンプッタタム
所在地
タイでは地方に行くと
トンネル、洞窟など神秘的な雰囲気の中にある
お寺があり、これからも探してそんなお寺に
行ってみたいと改めて思いました。
今回の記事は
ワット・ウモーンのサイト
を参考に書きました。
お読みいただきありがとうございました。
@yayoi