タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ~

タイのお寺が好きなLuna(流転那)(旧@yayoi)です。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

59番 仏塔のレンガとチーク材のお堂の調和が美しいお寺

ワット・ロークモーリー チェンマイ県

 

サワディーカー。

@yayoiです。

 

今回のお寺はチェンマイの市を囲んでいる

お堀のすぐ外側にある

ワット・ロークモーリーです。

 

このお寺は、以前近くのスターバックスに

行ったときに通り過ぎた時に見かけて

その外観から行ってみたいと思って

後日参拝に行ったお寺です。

車の中から見えていたお寺の様子です。

 

そのスターバックスの様子を書いた記事は

こちらです。

note.com

 

 

 

 

お寺の門は2か所

 

お寺は、チェンマイの城壁のお堀の

外側にあるマニーノッパラート通り沿いに

あります。

下の図でわかるように

この通りとお寺はお堀の北側です。

 

上のグーグルマップには、ちょうど

お寺(ワット)が3か所表示されていますが、

ワット・ロークモーリーが今回の記事のお寺。

左の方のワット スワンドーク、下の方の

ワット シースパンについては、

以前私が書いた記事があります。

(お寺の名前をクリックすると

 記事につながります)

 

マニーノッパラート通りから

お寺への出入り口は2か所あります。

 

1つはお堂の前にある出入口。

 

こちらは両側に鬼がいます。

 

もう1つは横のレンガにお寺の名前が

表示されている方の出入り口。

 

まずはこちらの方から入っていきます。

 

 

祠やヒンドゥー教の神々に参拝

 

門のある表示を裏側から撮ってみました。

 

このすぐ横に1つ祠があります。

 

祀られているのは、ランナー王国の王であった

ケートクラウ王とジラプラパー女王です。

ケートクラウ王は1527年にこのお寺に仏殿と仏塔を

建てました。

1541年に王が逝去されると遺骨はこのお寺に

安置されました。

 

同じ年に、アユタヤーのチャイヤラーチャーティ

ラート王がチェンマイに兵をあげてやって来ました。

その時、ジラプラパー女王は友好的にと

貢物をしたので、アユタヤーの王はケートクラウ王の参拝に

お出ましになったようです。

上の写真が女王、下がケートクラウ王です。

 

その祠の横には、木の下にブラフマー神が

祀られています。

 

祠やブラフマー神を左手に見ながら、

敷地の奥へ進むと左手側には建物が見えてきます。

表示がないので仏殿なのか大講堂なのかは

よくわかりませんが、なかなか趣のある建物です。

 

角度を変えて撮りました。

 

こちらもケートクラウ王の様です。

 

何の建物かわからないと一般の参拝者が

入っていいのかわかりません。

扉は開いているので近寄って行って

中をみて見ました。

 

出入口のところで合掌しました。

この建物の前はちょっとした広場のように

なっていて、小さな池があり、

ガネーシャ像などが祀ってあります。

 

先ほど中を拝見させていただいた扉の

横にも像が祀られています。

 

この横にもう1つ小さな祠があります。

 

ここに祀られているのは、観音様です。

 

これらの建物を左手に見て、さらに進むと

サーラーの様なものがあります。

出家修行の方がいらっしゃいました。

 

奥にあるのはまだ作りかけの骨組みの状態でした。

これは鐘楼を建てるようです。

(現在は完成しているようです。)

 

この右手側にお堂、右手奥に仏塔があります。

屋根の一部のオレンジ色と仏塔の一部のレンガの

オレンジ色が美しく調和しています。

 

 

布薩堂を参拝する

 

マニーノッパ通りからのもう1つの入り口から

入ります。この門はお堂前にあります。

 

装飾の美しい門です。

 

アーチの向こうにお堂が見えます。

 

くぐりながら見上げるとアーチの内側、

天井にも美しい装飾が見えます。

 

くぐって振り返ると通りがみえ、

その向こうはお堀です。

 

私が参拝した時期には、

お堂や仏塔前に提灯が飾られていました。

 

象さんの目の上にも提灯。

 

このお寺の歴史をさぐってみると、

500年以上前に建てられた古いお寺の1つで、

どの時代のものかははっきりしません。

 

クーナー王の時代に、仏教を広めようと

パンの町から高僧を招来しましたが、

ご高齢だった高僧は、10人の僧を

代わりに送ったので、クーナー王は

僧たちをここに住まわせました。

 

その後、チェンマイがミャンマーの

属国になり、お寺が焼失していく中で、

このお寺はやけ残ったそうです。

しかし、廃寺になっていた時期もあるようです。

 

これから参拝する布薩堂はチーク材を使い、

ランナー建築様式で建てられています。

仏塔を建てたのと同じころに建てられた

そうですが、扉や切妻部分などは

部分的に新しくも見えるので、

修復がされているのでしょうか。

 

少し後ろに下がって離れたところから撮りました。

 

真横から横の出入り口付近を撮りました。

 

屋根の様子です。

 

このままお堂の裏手にまわります。

 

お堂裏側の出入口上の破風部分です。

 

この部分を斜めから撮ったものを拡大すると

描かれているのはブッダの一生の様です。

 

一周して戻って、再びお堂の前側です。

 

お堂正面の破風部分です。

こちらに描かれているのは、ブッダの前世である

ジャータカの様です。

 

お堂の出入り口です。

 

入口への数段の階段部分にはナーガが

施されています。

 

アーチをくぐって中に入ります。

 

振り返って撮った門の様子です。

 

この部分の天井には銅版画が施されています。

 

入って撮ったお堂の中の様子です。

 

お堂の天井部分です。

ブッダが誕生した時の様子がよく見えます。

 

周囲にはお坊さんのための席があり、

その後ろにも銅板画が施されています。

 

ご本尊は、瞑想するブッダ。

プラ・プッタサンティッジロップロムローカナート

(พระพุทธสันติจิรบรมโลกนาถ)です。

近寄っていきます

 

横から撮りました。

 

後ろから撮りました。

 

参拝を終えたら外に出ます。

 

 

仏塔と仏塔周辺を参拝する

 

次は仏塔周辺を参拝します。

 

仏塔は周囲を囲まれていて、小さな

出入り門があります。

 

この門にも美しい装飾が施されています。

 

門をくぐると仏塔前は広場の様になっていて、

すぐ右手側にあるのは十二支の仏塔。

ここでは自分の生まれ年の仏塔に参拝します。

 

広場内で他に参拝する

いくつかの仏像や像があります。

 

プラ・ウッパクット。

 

菩提樹の葉の形をしたものを

(日本で言うところの絵馬のようなもの)

下げるための木。

 

プラ・シワリー。

 

サーン・プラプームもあります。

 

仏塔の横にあるサーラーで、提灯などの

お供え物などを準備することができます。

 

そしていよいよ仏塔

ジェーディー・ワットロークモーリー

(เจดีย์วัดโลกโมฬี)に合掌です。

 

1528年のケートクラウ王の時代に

このお城のような形の仏塔が作られました。

 

基盤の部分には仏像が置かれています。

 

仏塔の壁に祀られた仏像は

プラ・ロークモーリーと呼ばれている様です。

唱える言葉が書かれたものがあります。

 

この仏像には水をかけることが

できるそうです。

下で引っ張ると瓶のようなものが少しずつ

上に上がって行きます。

 

ちょうどこの写真に写っています。

写真に ↓ をいれてみました。

 

仏塔を真下から眺めてみました。

 

そして最後に仏塔の全景を眺めて、

今回の参拝は終了です。

 

 

<ワット・ロークモーリー>

 

正式名称  วัดโลกโมฬี

       ワット・ロークモーリー

 

所在地  298/1 ถนนมณีนพรัตน์ ตำบลศรีภูมิ

               อำเมือง เชียงใหม่   

                  Manee Nopparat Rd, 

                  Chiang Mai 50200 Thailand

 

 

今回の記事は

chiangmainewsのサイト及び、

お寺の案内表示板などを

参考にして書きました。

 

お読みいただきありがとうございました。

@yayoi