タイのお寺に魅せられて  ~タイ百寺巡礼ログ+アジアのお寺~

タイのお寺が好きな@yayoiです。アジア駐在歴通算16年目。タイで大きく人生が変わりました。タイを起点にアジアのお寺や仏像を研究中!

タイのお寺の “ 門 ” に注目してみる!

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タイの寺院建築研究 Ⅲ

 サワディーカー。

@yayoiです。

 

 

タイの寺院建築研究の第1回目は

お寺の " 名称 " に注目。

第2回目は " 伽藍 " に注目してみました。

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タイの寺院建築研究の第3回目は

タイ寺院の門に注目してみたいと思います。

 

タイでは道路を歩いている時や、車で通りかかるときに

よく目にするお寺の門。

とにかく大きく高くがっちりとした門なので

とても目をひきます。

 

通りがかりに門をみて、その中にあるお寺に

入ってみたいと思うことがよくあるのですが、

一口に門といってもいろいろな作りがあります。

 

 

お寺の門をくぐりぬけるということ

  

タイでは、門はプラトゥー(ประตู)といい、

お寺の門は、スムコーン(ซื้มโขง)とか、

プラトゥ―コーン ( ประตูโขง)といわれ、

高さや厚みがある門が建てられています。

 

スムとはアーチのこと、コーンは境界や領域などを

表す言葉ですが、門には神聖な場所と外界を分け、

悪霊などが入り込まないようにする役割が

あります。

  

日本では寺院の門は、一般的に山門、寺門(じもん)と

言われ、三門という言葉もあるのですが、

これらの言葉は、もとは、お寺は山に建てられ、

山号をつけたため、山門といえば、天台宗総本山の

比叡山延暦寺、寺門といえば天台寺門宗の総本山である

三井寺を表しました。

 

一方、三門とは、禅宗寺院の仏殿にある門や

南都六宗寺院の中門(本堂周りの門などお寺の

敷地のなかにある内門)を表すそうですが、

三門とは仏教の到達点である解脱に向って

通るべき門、三解脱門(空、無相、無願)を

表す言葉でもあります。

 

古代インドでは天国、神廟などと外界を

わけるのに大きなアーチを作って出入りしていた

ことがあったようです。

タイでは、門は、ランナー時代は

東、北、南の三か所に設置されていたようですが、

現在では、必ずしもそうではなく、寺院によって

数も向きも違います。

 

お寺には、本堂周りの門などお寺の敷地のなかにある

” 内門 ” のあるお寺も多いのですが、この内門に関しては

またお堂周りの研究のときにまとめることにして、

今回は、道路や川など、お寺の敷地の外と中を

わけるための門を中心に集めてみました。

 

 

オーソドックスなタイプの門

  

最もよく見かけるのは、この形の門だと思います。

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これは、BTSのエカマイ駅の前にある

ワット・タートゥトーンというお寺の門ですが、

このお寺はスクンビット通りに面していて、

門が2か所に取り付けられています。

もう1か所にも全く同じ門があります。

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横からみると厚みのある門です。

このお寺の門の側面の部分には仏像が施されています。

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どこのお寺でも三角の部分にお寺の紋章や法輪、

または図柄が施されていたり、

仏像やヒンドゥー教の神々や

お坊さんが施されている門、

彫りものがある門…と様々です。

そして、その図柄の下には道路側から見ると

普通はお寺の名前が書かれています。

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お寺の敷地内から見える裏側にはお寺の名前ではなく

言葉などがかかれているお寺もあります。

(来てよし、行ってよし、運よし、みなさま)

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しかし、この形の門はバンコクから遠く離れた

チェンマイやチェンラーイ、アユタヤ、ロップリー

などで、私が今まで行ったことのあるお寺では

見かけたことがありません。

 

門の形は、お寺の建てられた時代や歴史によっても

違うと思うし、お寺ができた後の時代になって

道路ができてからは、道路からわかりやすいように

建てられた門も多いと思います。

 

このタイプの門はかなり高さがあるので、

電線より高く、道路側から見ようとしても電線が

邪魔をして、美しい図柄や肝心のお寺の名前が

見えないこともよくあります。

(仏像の前に電線が... 道路側とくぐったのとは形が違う

 仏像が施されているので、よく見えず残念です。)

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くぐってから撮りました。

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バンコクやその周辺の県でよく見かける、この

オーソドックスなタイプの門を集めてみました。

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基本的に表裏同じだと思いますが、

たまに道路側とお寺の敷地内から見ると違う

デザインの門もあります。

 

道路側から見た門には仏像が。

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門をくぐってお寺の敷地内からみると、動物が。

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道路側から見た門。

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門をくぐってお寺の敷地内からみた門。

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門が数か所にあって、デザインが違う門。

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同じく門が数か所にあって、デザインが違う門。

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まれに門の下は閉めて、他の出入口から

出入りさせるお寺もあります。

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外壁の一部にある門

  

次によく見かけるタイプの門は、

高さはなく、外壁の一部に門があるタイプです。 

ワット・ポーやワット・アルンもこのタイプです。

 

ワット・アルンは、船でワット・ポー側から

渡ることが多いのですが、

道路側に行くとこのような門があります。

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ワット・ポーの美しい門。

道路側。

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くぐったところ。

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バンコクやその周辺でよく見かける、

外壁の一部に門があるタイプを集めてみました。

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このタイプの門にも、道路側とお寺の敷地内から見ると

デザインが違う門がありました。

道路側。

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門をくぐると… ラーフ―(月食を食べる鬼)が

施されていました。

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道路にアーチ、さらに門!

  

お寺の近くの大通りにアーチ門や門があり、

そこから奥へ入って行くと、さらにお寺の門。

そんなお寺もあります。

 

ワット・カチョンシリ

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ワット・サムパッタウォン

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ワット・チャクラワード

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ワット・サームプラヤー

このお寺は、お堂周りに内門があるお寺で、

敷地を区切るための門はシンプル。

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ちょっと味気ないので、内門も載せます。

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ワット・テッパヤワーリーウィハーン

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ワット・カンラヤナーミット

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次は少しデザインが凝っているというか、

特徴のあるデザインの門を集めています。

 

 

仏像やお坊さんが施されている門

下の写真の様に、門の上の方に仏像やヒンドゥー教の神々、

お坊さんなどが施されている門もかなりみかけます。

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このお寺は、前を通りかかり、門をみて

入ってみたくなったお寺の一つです。

表も裏も同じデザインですが、道路側は電線が

すごいことになっています。

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一歩、門をくぐり寺院内に入れば、電線や世間の喧騒から

離れ、気持ちが浄化される...を門が示している。

そんな気がします。

 

ワット・ラカンもいつも船でアプローチしていましたが

ある日、車で行ってみたら、こんな素晴らしい門が!

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このお寺の門にはヒンドゥー教の神々がいるのですが、

神々の目の前に道路が走っていて、正面からは

神々の姿が全く見られない門。

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そしてついに出逢った!ガネーシャの門。

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博物館の展示を見ているように、たくさんの

仏像が祀られている門。

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今回のカバー写真にしたワット・サンパシウの門。

門に施されているわけではないけれど

門の中央に仏像が鎮座しています。

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ほかにもまだまだありました。

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きれいで個性的なデザインの門

  

門だけで何枚も写真を撮りたくなるような

目をひく門。

門を見ただけでこのお寺のお堂を見たいと

思わせるような門。

そんな門を集めてみました。

ここはお寺の名前もいれました。

 

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  (ワット・パーシー バンコク)

 

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 (ワット・シーサトーン ナコンパトム県)

 

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 (ワット・スワンプル― バンコク)

 

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 (ワット・フワランポーン バンコク)

 

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 (ワット・サパーン バンコク)

 

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 (ワット・マハータートワチラモンコン パンガー県)

 

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 (ワット・アマリンタラーラーム バンコク)

 

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 (ワット・スワン トンブリー)

 

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 (ワット・ポーメーンクンナラーム バンコク)

 

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 (ワット・ヤーンナーワー バンコク)

 

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 (ワット・トゥンセティ― バンコク)

 

 

地方別にみる門

  

今まで分けた中には属さない、

私が今まで行ったお寺の門を地方別に

並べてみました。

 

チェンマイ、チェンラーイ、アユタヤ辺りは

門といっても煉瓦造りの門やアーチであったり、

入り口にお寺の標識があるだけで門らしい門はないお寺

も多く、さまざまなので、門だけを集めてみました。

 

チェンマイ県の門

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チェンラーイ県の門

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アユタヤ・ロップリー県の門

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スパンブリー・ナコンパトム県の門

ナコンパトム県のプラパトムジェーディーなどは

道路に面して門があり、駐車場があり、

そこからさらに門があります。

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スパンブリー県のワット・パイローンウアなどは

敷地が広いのでいくつも門があります。

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ノンタブリー県の門

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 チョンブリー県の門

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チャチュンサオ県の門

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サムットプラカーン県の門

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その他の地方の門

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最後に、川に面している船着場が門の役割を

しているところを並べました。

 

 

船着場がお寺の門の役割をはたす!

  

船が交通の中心だった時代、または現在でも船を

交通の手段に使うタイでは、船着場がお寺の門の

役割を果たしていることもあります。

中には現在は使われていないものありますが、

タイらしい風景にいつも心がなごみます。

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今回の記事は、

Pratoolee ac.thのサイトや

岩波仏教辞典を参考に書きました。

 

2020年10月末までに行ったお寺の門を

掲載しましたが、これからも少しずつ

追加していきたいと思います。

 

最後におまけにバンコクにある

ヒンドゥー教寺院の門!

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お読みいただきありがとうございました。

@yayoi